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更新日:2021.08.19 / 掲載日:2021.08.19
メルセデス・ベンツ Eクラス クーペの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

1993年に一度だけ設定されたのち、CLKクラスの後継車として2009年に復活したメルセデス・ベンツ Eクラス クーペに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
メルセデス・ベンツ Eクラス クーペの歴史
1985年、メルセデス・ベンツからEセグメントの乗用車としてEクラスの初代が登場します。初代誕生時のEクラスは4ドアセダンが主流だったため、しばらくの間クーペは設定されていませんでした。
1993年の初代終盤、ようやくEクラスの2ドアクーペモデルである「Eクラス クーペ E320」が設定されました。
1995年、2代目のEクラスが登場します。しかし、この世代でクーペモデルは設定されることはありませんでした。
2002年、3代目のEクラスが登場。この世代も、セダンやステーションワゴンが主流となり、クーペモデルは設定されていません。
2009年、ついにEクラスは4代目に移行します。最初に設定された初代のクーペモデルの登場から、およそ15年以上の時を経て、Eクラス クーペが誕生。
この世代が誕生した当初には以下の2つのグレードを設定しました。
・Eクラス クーペ E350
・Eクラス クーペ E550
同時に、全国で50台の限定販売の特別仕様車「Eクラス クーペ E350 デジーノエディション」を設定しています。
そして、今回のフルモデルチェンジでEクラス クーペの全グレードに、メルセデス・ベンツの日本向けの車種では初の採用となるLEDナイトドライビングライトを標準で装備させました。これにより、夜間走行において自分の車両の存在を知らせることができ、安全性を向上に貢献しています。さらに、前後シートの間隔を789mmに設定することで、大人4人がゆったり過ごすことができるスペースを確保しました。
2016年、Eクラスの現行モデルとなる5代目が登場しますが、このときはセダンのみが設定されています。
2017年、Eクラス クーペが登場。このときは以下の4グレードを設定しました。
・Eクラス クーペ E400
・Eクラス クーペ E200
・Eクラス クーペ E200 スポーツ
・Eクラス クーペ E400 4マチック スポーツ
2018年、グレード体系が見直され、Eクラス クーペ E400の代わりに「Eクラス クーペ E300 スポーツ」を追加しています。さらに、このときセダンにも採用されているドライバーにかかる負担を軽減する機能のインテリジェントドライブをEクラス クーペにも取り入れました。
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Eクラス クーペ E200

Eクラスの2ドアクーぺモデル「Eクラス クーペ E200」
Eクラス クーペ E200は、5代目の2017年8月に設定されたグレードです。
2ドアクーペモデルとなっており、堂々としたボディスタイルに、滑らかなルーフラインを組み合わせたデザインとなっています。エレガントなスタイリングを保ちつつも車内はとても広く、Bピラーが搭載されていないことで車内は開放的な空間になっているのが特徴です。
インテリアについても、ステアリングを離さずに車両設定やナビゲーション操作が可能といった、操作性の高い装備を搭載しています。
中古で購入する際の目安となる予算
Eクラス クーペ E200中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:459万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
Eクラス E200 クーペの中古車は、現時点で1台のみの流通となっていました。新車時の価格が700万円近かったことを考えれば、少しは価格も落ち着いてきていますが、中古車としては高額です。購入するならば少し時期を待ったほうがいいかもしれません。
先代モデルとの比較
5代目:2017年~2020年
Eクラス クーペ E200は、5代目が登場した翌年に設定されました。
2ドアモデルではありますが、最大4人まで乗車することが可能です。Eクラスのセダンモデル同様の高い安全性能や装備、高い快適性を備えた車両に仕上げられています。
このグレードには、運転中にかかるドライバーの負担を大きく軽減してくれる機能のひとつでもある安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」が装備されました。その他にも、先進的な技術を使った機能や装備が多彩に取り付けられており、高い操作性や快適な車内空間を実現しています。
エンジンは誕生当初は2.0L直列4気筒ターボエンジンを搭載していましたが、2019年以降には1.5L直列4気筒ターボエンジンに48Vボルト電気システムを組み合わせたものに変更しています。
Eクラス クーペ E200は誕生から5年ほど経過していますが、中古車はまだあまり流通しておらず、現時点では1台しか確認することができませんでした。流通量も少なく、中古車価格としては高めなので、あまりおすすめはできません。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力184ps。ボディサイズは全長4830mm×全幅1860mm×全高1430mmです。
人気のあるカラー
Eクラス クーペ E200のボディカラーは、下記の10色が設定されています。
・オブシディアンブラック(M)
・ポーラーホワイト(S)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・エメラルドグリーン(M)
・カバンサイトブルー(M)
・ルビーライトレッド(M)
・セレナイトグレー(M)
・イリジウムシルバー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ヒヤシンスレッド(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
※(S)とはソリッドペイントを意味し、(M)とはメタリックペイントを意味します。
Eクラス クーペ E300 スポーツ

スポーティーな装備を搭載した「Eクラス クーペ E300 スポーツ」
Eクラス クーペ E300 スポーツは、5代目の2017年8月に設定されたグレードです。Eクラス クーペに設定されたグレードの中では、よりスポーティーさを感じられるグレードとなっています。
エクステリアでは、19インチのアルミホイールにランフラットタイヤを採用。これにより、ラグジュアリーな乗り心地を実現しています。
インテリアでは、大型の液晶ディスプレイを搭載しており、使い勝手や視野性の向上に付与しました。
中古で購入する際の目安となる予算
Eクラス クーペ E300 スポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2017年式:508万円~628万円
2018年式:618万円
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:598万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
Eクラス クーペ E300 スポーツの中古車は、現時点の中古車市場に6台が流通していました。
もともと新車価格が800万~900万台であったため、その当時に比べると価格は落ち着いてきています。しかし、車両状態もよくオプション装備が多いものばかりが流通していることもあり、中古車としては高めの値段がついているようです。
先代モデルとの比較
5代目(現行モデル):2017年~
Eクラス クーペ E300 スポーツは、5代目が登場した翌年に設定されました。
エクステリアには、滑らかで美しいボディラインが採用されています。インテリアは、スポーティーなエモーションとラグジュアリーなインテリジェンスを組み合わせた高級感を味わえる仕様を採用しました。
また、安全面ではディスタンスパイロット・ディストロニックやアクティブレーンチェンジングアシストなどの機能を搭載しています。
サスペンションには、前後輪で「AIR BODY CONTROLサスペンション」を採用。これにより、極上の乗り心地を体感することができます。
装備面では、フルオートエアコンや運転席パワーシート、クルーズコントロールなど高級感を味わえるさまざまな装備や機能が標準装備されました。
このグレードも中古車の流通はわずか6台と、それほど多いわけではありません。他のグレードと比べれば若干台数が多い程度ですが、価格はかなり高いのでもう少し時間が経ってから購入することをおすすめします。
エンジンは2.0L直列4気筒ターボ最高出力258ps。ボディサイズは全長4845mm×全幅1860mm×全高1430mmです。
人気のあるカラー
Eクラス クーペ E300 スポーツのボディカラーは、下記の11色が設定されています。
・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・ルビーライトレッド(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・エメラルドグリーン(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・パタゴニアンレッド(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツ

上質で装備が充実した「Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツ」
Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツは、5代目の2018年8月に設定されたグレードです。
搭載しているエンジンは、3.0L V型6気筒DOHCツインターボを採用しました。エクステリア、インテリアともに上質でスポーティーなデザインとなっているのが特徴です。
装備面では、ステアリングを離さなくてもナビゲーションの操作が可能なタッチコントロールボタン、速度に応じた車間距離を維持するアクティブディスタンスアシスト・ディストロニックの操作スイッチが備えられるなど、装備が充実しています。
中古で購入する際の目安となる予算
Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。
<年式:予算目安>
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:738万円~808万円
2020年式:798万円~838万円
2021年式:流通量希少のため算出不可
Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツの中古車は、現時点で5台が流通していました。
もともとの価格が1000万円を超えるグレードのため、どんなに安くても700万円以上はかかってしまいます。Eクラス クーペの中でも非常に高額なので、予算との折り合いがつくならば購入してもよいでしょう。
先代モデルとの比較
5代目(現行モデル):2018年~
Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツは、5代目が登場した2年後に設定されました。
4ドアのEクラス セダンのエクステリアデザインをベースにして、すっきりとした印象に改良が加えられています。
2020年10月以降のモデルでは、従来のツインターボエンジンに48Vボルト電気システムを組み合わせ、快適性と高性能化を同時に実現。その他、装備面では対話型インフォテインメントシステム「MBUX」や安全運転支援システムをメルセデス・ベンツのシステムを最新バージョンにアップデートするなど、安全性をさらに高めています。
他のグレードは右ハンドルのみ設定されているものが多かったEクラス クーペですが、このグレードには左右ハンドルの両方が設定されました。
Eクラス クーペの中では比較的新しいグレードですが、現時点の中古車市場には5台が流通しています。とはいえ、もともとかなり高額なグレードなので、Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツを中古車として購入するのは今はまだおすすめできません。
エンジンは3.0L V型6気筒ツインターボ最高出力367ps。ボディサイズは全長4844mm×全幅1860mm×全高1439mmです。
人気のあるカラー
Eクラス クーペ E450 4マチック スポーツのボディカラーは、下記の11色が設定されています。
・ポーラーホワイト(S)
・オブシディアンブラック(M)
・ルビーライトレッド(M)
・グラファイトグレー(M)
・モハーベシルバー(M)
・ブリリアントブルー(M)
・ハイテックシルバー(M)
・エメラルドグリーン(M)
・セレナイトグレー(M)
・ダイヤモンドホワイト(M)
・パタゴニアンレッド(M)
この中では、漆黒の「オブシディアンブラック(M)」が人気です。
※本記事は、2021年8月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。