輸入車
更新日:2021.07.27 / 掲載日:2021.07.27
ボルボ、2021年上半期に過去最高の半期業績 C40リチャージなど電動車の需要高く

ボルボC40リチャージ
ボルボ・カーズは7月27日、過去最高の売上高と営業利益を達成したと発表した。販売台数は、2020年と比較して41%回復。パンデミックの混乱がない2019年の上半期と比較しても、12%増となった。電動化モデル “リチャージ “ラインアップは総販売台数の25%を占める。
電動化にオンライン販売、「自動車業界の変革をリードする」ボルボ
ボルボ・カーズの2021年上半期売上高は、26%増の1,410億SEK(スウェーデン・クローナ)を達成。営業利益は132億SEKで営業利益率は9.4%となった。
ボルボ・カーズのCEOであるホーカン・サムエルソン氏は「業界全体の半導体不足にもかかわらず、当社は力強い成長を続けました。それよりも重要なのは、当社が自動車業界で進行中の変革をリードする存在であることを示せたことです」と述べた。
ボルボ・カーズは2030年までに完全な電動化を目指している。同社の電気自動車およびプラグインハイブリッド車の販売台数は大幅に増加し、現在、全世界の販売台数の25%を占めるまでになった。
完全な電動化に向けた動きの一環として、同社は2番目の電気自動車であるボルボC40リチャージを欧州で発売。同時に、消費者行動の変化に対応するため、オンライン販売を推進する戦略をとっている。
今後、ボルボの電気自動車モデルはvolvocars.comで販売され、顧客は自宅やボルボスタジオ、または販売店と一緒に、好きな場所でクルマを注文することができるようになる。現在、いくつかの市場でオンライン販売が開始されていて、サービス、消耗品、保険などのケアパッケージを含むサービスが提供されている。
バッテリー、内燃機関はパートナーとの協業で効率的に調達

ボルボ・カーズCEO ホーカン・サムエルソン氏
持続可能なバッテリーを確保するため、ボルボは次世代バッテリーセルの共同開発・製造の戦略的パートナーとして、Northvolt(ノースボルト)と協業することを計画している。
また、電動化へ注力するため、内燃機関事業をGeely Holdingが主要株主となるAurobayという新しいユニットに分割。ボルボ・カーズは、Aurobayを通じて、完全電動化までの間、ハイブリッドパワートレイン用の内燃機関の供給を確保する考えだ。
「ボルボ・カーズには、10年以上にわたって変革を成功させてきた実績があります。自動車業界はこれまで以上に変化しており、私たちは最速の変革者になるという強い決意を持っています」とホーカン・サムエルソン氏は語る。
5月、取締役会は、Nasdaq Stockholmでの新規株式公開(IPO)の可能性を評価していることを発表。評価プロセスは継続中だ。
ボルボ・カーズは通期の見通しを改めて発表したが、半導体の供給が改善されない限り、下半期の売上高および収益は前年同期比で横ばいになると予想している。