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更新日:2024.12.03 / 掲載日:2021.06.01
トヨタ マークXの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

マークIIの後継車として誕生した4ドアの高級セダンであるトヨタ マークXに関して、今回はグレード別に紹介していきます。
「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。
トヨタ マークXの歴史
2004年、マークXの初代が登場します。マークXは、1990年代まで国民的な人気を誇った「マークII」の後継車として誕生しました。開発にあたっては、FRセダンとしての本質を原点から追求し、車両性能から車名に至る全てを一新させています。車名の由来は、英語で目標や名声を意味する「マーク」に、数学の世界で未知数を意味する「X」を組み合わせて名づけられました。
前モデルのマークIIが直列エンジンだったのに対し、マークXでは搭載エンジンをV型に変更することで、より高級感を増しています。また、トランスミッションや駆動方式は、5速/6速のATおよびFRという組み合わせです。しかし、一部グレードでは4WDや6速MTを採用したものもあります。
2006年、マイナーチェンジが行われ、プッシュオープン式フロントコンソールボックスをマークXの全グレードに標準装備させました。
2009年、マークX初のフルモデルチェンジが行われ、2代目が登場しました。この世代では、先代のデザインテイストを熟成させ、スポーツサルーンでありながら上質なプレミアムカーとしての進化を図っています。
フロントフェイスには、フォグランプを配した大開口バンパー、さらに3連のヘッドランプやメッシュグリルを採用し、低重心とワイド感を強調させました。エンジンは先代に引き続き、V型エンジンを採用しています。トランスミッションは、全車6速ATに統一されました。このとき、安全装備も充実させており、横滑り防止装置やアクティブヘッドレストなどの機能を全車に標準装備させています。
2016年、マイナーチェンジが行われ、衝突回避支援パッケージであるToyota Safety Sense Pを全車に標準装備しました。その後、さまざまな特別仕様車などを販売していたマークXですが、時代のニーズがミニバンやSUVに流れを変えつつある近年では、販売台数が伸び悩みます。
2019年、マークXは惜しまれつつ生産を終了しました。
マークX 250G

マークXのベーシックグレード「マークX 250G」
グレード名につけられた250の数字は2.5Lエンジンを搭載していることを意味しており、変速ショックの少ない6速ATを介して後輪を駆動します。
このグレードはマークXに設定されたグレードの中では、ベーシックグレードとして位置づけられていました。ベーシックグレードではあるものの、フルオートエアコンや16インチアルミホイールといった充実した装備が搭載されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:81万円
2005年式:27万円~120万円
2006年式:27万円~127万円
2007年式:29万円~142万円
2008年式:35万円~90万円
2009年式:42万円~199万円
2010年式:45万円~229万円
2011年式:55万円~229万円
2012年式:59万円~225万円
2013年式:69万円~229万円
2014年式:62万円~278万円
2015年式:99万円~258万円
2016年式:70万円~252万円
2017年式:130万円~228万円
2018年式:159万円~329万円
2019年式:148万円~237万円
このグレードはマークXのベーシックグレードなので、中古車の台数も多いです。価格も年式相応のものがつけられています。
先代モデルとの比較
マークX 250Gは、マークXの誕生と同時に設定されました。ベーシックグレードでありながら、フルオートエアコンや本革巻きステアリング、パワーシート、キセノンヘッドランプなどが標準装備も充実しています。
この世代のマークX 250Gの中古車は、35台ほど流通していました。価格的にもこなれてきているので、お得に手に入れられる車両も多いでしょう。
エンジンは2.5LV型6気筒ターボ最高出力215ps。ボディサイズは全長4730mm×全幅1775mm×全高1435mmです。
2代目:2009年~2019年
マークX 250Gは、2代目でも引き続きベーシックグレードとして設定されています。この世代では、安全装備が重視されるようになり、2016年以降のモデルではToyota Safety Sense Pが搭載されるようになりました。
この世代のマークX 250Gの中古車は、200台近く流通していました。高年式のものは年式も新しいので価格も高めですが、初期年式であれば少しは安く手に入れられるでしょう。
エンジンは2.5L V型6気筒ターボ最高出力203ps。ボディサイズは全長4730mm×全幅1795mm×全高1435mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラック
・プレシャスブラックパール
・ダークレッドマイカメタリック
・トゥルーブルーマイカメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
マークX GRMN

二度に渡って設定された特別仕様車「マークX GRMN」
このグレードは、3.5Lエンジン搭載のスポーツグレードである「マークX 350S」や「マークX 350RDS」をベースに開発されており、2015年は100台、2019年には350台という台数限定で発売されました。
一般道からサーキット走行まで幅広くドライビングを楽しめるモデルとして、サスペンションの専用チューニングをはじめ、従来モデルより大幅に運動性能をアップさせています。特にトランスミッションは、国内販売される国産FRセダンでは唯一となる6速MTが搭載されているのが特徴です。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2015年式:559万円~619万円
2019年式:678万円~765万円
このグレードは2015年と2019年に台数限定で販売されていた特別仕様車ということもあり、現時点の中古車市場に流通しているのは10台です。かなり希少価値の高いグレードなので、他のマークXのグレードと比較すると、かなり高額な価格がつけられています。
先代モデルとの比較
マークX GRMNは、2015年と2019年の二度に渡って設定された特別仕様車です。
このグレードには、走行面を中心として専用のチューニングが施されています。走りにこだわった6速MTの搭載やサスペンションの専用チューニング、ボディ剛性の向上、専用トルセンLSDおよび前後で異なるタイヤサイズ、ブレーキ部品の軽量化などが通常グレードとは異なる点です。
フロントのバンパーやスポイラーのデザインは空力性能に配慮したものとなり、ライセンスガーニッシュのボディカラーとの同一化やサイドミラーカバーのブラックアウトなどが外観上の特徴です。また、前後に装着されたGRMN専用エンブレムも、スポーティーさを強調させました。
インテリアでは、専用デザインのシフトレバーやブラックを基調とするカラーに加え、専用のコンビネーションメーターやロゴ入りのエンジンスタートスイッチなどの装備もちりばめられています。
2015年式は100台、2019年式は350台という台数で販売されました。そんなマークX GRMNの中古車は、2015年式が3台、2019年式が7台流通しています。どちらの年式も希少価値が高いこともあり、販売されていた当時の新車価格を上回る価格がつけられていました。
2015年式のエンジンは3.5L V型6気筒ターボ最高出力321ps。ボディサイズは全長4810mm×全幅1795mm×全高1420mmです。
2019年式のエンジンは3.5L V型6気筒ターボ最高出力318ps。ボディサイズは全長4795mm×全幅1795mm×全高1420mmです。
人気のあるカラー
・ブラック
・ブラックプレシャスブラックパール
・ダークレッドマイカメタリック
・シルバーメタリック
・ホワイトパールクリスタルシャイン
この中では、漆黒の「ブラック」と、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
マークX 250G FOUR

マークX 250Gの4WDモデル「マークX 250G FOUR」
グレード名が示すとおりマークX 250Gの4WDバージョンとして、誕生しています。このクラスの車の多くがFRを採用しますが、マークX 250G FOURは四輪駆動ということで、走行時の安定性が高まっており、雪道でもより安心して運転することが可能です。
装備面では、FRの「マークX 250G」と同等でフルオートエアコンや16インチアルミホイールといった装備が搭載されています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2004年式:流通量希少のため算出不可
2005年式:40万円
2006年式:流通量希少のため算出不可
2007年式:39万円~60万円
2008年式:流通量希少のため算出不可
2009年式:65万円~88万円
2010年式:58万円~67万円
2011年式:74万円~229万円
2012年式:57万円~149万円
2013年式:94万円~135万円
2014年式:110万円
2015年式:108万円~179万円
2016年式:70万円~130万円
2017年式:177万円~228万円
2018年式:195万円
2019年式:158万円~237万円
マークX 250G FOURの中古車は、ほぼ同等の装備のマークX 250Gと似たような価格がつけられています。
先代モデルとの比較
マークX 250G FOURは、マークXの誕生と同時に設定されました。同時期に設定されたマークX 250Gと同様のベーシックグレードとして、キセノンヘッドランプや本革巻きステアリングなどの装備が搭載されています。トランスミッションは、5速ATが採用されました。
この世代のマークX 250G FOURの中古車は、8台程度が流通していました。15年以上前に登場しているので、価格はこなれてきているようです。
エンジンは2.5L V型6気筒ターボ最高出力215ps。ボディサイズは全長4730mm×全幅1775mm×全高1400mmです。
2代目:2009年~2019年
先代同様、マークX 250G FOURは引き続きベーシックグレードとして設定されています。2016年以降は、Toyota Safety Sense Pが標準装備されているため、クルーズコントロールをはじめドライバーの負担を軽減する機能も加わりました。
この世代のマークX 250G FOURの中古車は、45台程度が流通しています。マークX 250G同様、高年式のものはまだ高いですが、初期年式であれば手頃な価格で手に入れられるでしょう。
エンジンは2.5L V型6気筒ターボ最高出力203ps。ボディサイズは全長4770mm×全幅1795mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラック
・プレシャスブラックパール
・ダークレッドマイカメタリック
・トゥルーブルーマイカメタリック
この中では、パール塗装が施された白色の「ホワイトパールクリスタルシャイン」が人気です。
マークX 250S FOUR

装備が充実したスポーツグレードの「マークX 250S FOUR」
スポーツグレードとして位置づけられており、グレード名のとおり4WDという駆動方式を採用しています。
マークX 250G FOURとの大きな違いは、メッキモールのドアハンドルやリヤスポイラーなどを採用していることです。さらに、運転席に加え、助手席にもパワーシートが採用されるなど、装備が充実しています。
中古で購入する際の目安となる予算
<年式:予算目安>
2016年式:流通量希少のため算出不可
2017年式:201万円~292万円
2018年式:173万円
2019年式:242万円~287万円
マークX 250S FOURの中古車は、中古車市場でそれほど流通していません。マークXの中では、比較的新しいグレードに分類されるので、まだ手放すユーザーが少ないと思われます。
先代モデルとの比較
マークX 250S FOURは、2016年に追加で設定されました。
マークXのスポーツグレードとして設定されているため、パドルシフトやアルミペダル、アルミフットレストなどが採用されています。
もちろん高級車のマークXにふさわしく、フルオートエアコンやクルーズコントロール、本革巻きステアリング、運転席と助手席のパワーシートなどといった装備も充実しているのが特徴です。標準のシートはファブリック素材のスポーツシートですが、高級車ならではの装備である本革シートをオプションで装備することもできます。その他には、パワーウィンドウや集中ドアロック、UVカットガラス、プライバシーガラスなども標準装備されているのが特徴です。
また、安全装備として、Toyota Safety Sense Pが標準装備されています。
マークX 250S FOURの中古車は、現時点で5台ほどしか流通していませんでした。登場してから8年経過していますが、価格はどの車両も高めです。
エンジンは2.5L V型6気筒ターボ最高出力203ps。ボディサイズは全長4770mm×全幅1795mm×全高1445mmです。
人気のあるカラー
・ホワイトパールクリスタルシャイン
・シルバーメタリック
・ブラック
・プレシャスブラックパール
・ダークレッドマイカメタリック
・トゥルーブルーマイカメタリック
この中では、パール塗装が施された黒色の「プレシャスブラックパール」が人気です。
※本記事は、2024年11月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。