車のニュース
更新日:2021.04.26 / 掲載日:2021.04.26
日産「リーフ」活用し、山形で観光地の交通問題や災害対応の課題解決へ協定締結

地方都市の課題を希望に変えるまちづくり会社、ヤマガタデザイン株式会社と日産自動車株式会社ならびに山形日産自動車グループは、地方都市における二次交通の課題解決、教育、災害対応等で連携することを盛り込んだ「電気自動車を活用したまちづくり連携協定」を締結したと発表した。
日産自動車とヤマガタデザインは、電気自動車(EV)を活用した二次交通問題の解決や、災害対策、教育の提供など様々な施策を共に行うことで地方都市が抱える課題解決の指針となるべく、本協定を締結。協定をもとに協働で事業に取り組む。
観光客の二次交通の課題解決

施設のエントランス前に日産自動車が展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」を1台導入
ヤマガタデザイングループが運営するホテル「スイデンテラス」は、木造建築が田んぼに浮かぶような景観などを魅力に年間5万人以上が宿泊。周辺には観光スポットが点在しているものの、ホテルからの二次交通が課題になっていた。
今回、施設のエントランス前に日産自動車が展開するカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」で「日産リーフ」を1台導入。宿泊者が3時間単位から利用でき、移動の選択肢を広げる(27日より開始)。この導入に合わせて、同施設では庄内ドライブルートの作成や、「NISSAN e-シェアモビ」の利用と加茂水族館やスタジオセディック庄内オープンセットの入場券を組み合わせた宿泊プランを提供する。
地域の教育向上への連携

電気自動車を活用した二次交通と防災力強化・環境教育の実施イメージ図
ヤマガタデザイングループが運営する「キッズドームソライ」は、「夢中体験を通じて子どもの個性を育む」を教育理念とし、年間8万人以上が訪れる全天候型の児童教育施設。日産自動車はソライの活動を支援するとともに、子どもたちが楽しみながら地球環境問題と自動車産業の環境技術について学ぶことのできる「日産わくわくエコスクール」などを提供する。
防災力強化

ヤマガタデザインは、「スイデンテラス」に『V2H(Vehicle to Home)』(電気自動車からの給電を行う機器)を導入。同施設で利用している「日産リーフ」の電力を、災害による停電時のバックアップ電源として活用し、宿泊者の安全確保に努め、復旧活動に当たる方々を支援する。また、山形日産自動車販売は、災害時に「スイデンテラス」で使用する「日産リーフ」に対して店舗が所有する急速充電器の無料での使用を提供し、防災力の向上に貢献するという。