自動車保険
更新日:2023.07.13 / 掲載日:2020.01.28
車の任意保険の選び方とは?任意保険と自賠責保険の違いについて

グーネット編集チーム
車の保険には任意保険と自賠責保険の2種類があることは、多くの方がご存じだと思います。しかし、これらの保険の違いについては具体的な補償内容を含め、意外と知らない部分もあるのではないでしょうか。
今回は任意保険と自賠責保険の違いや、任意保険の選び方のポイントについて解説します。
車の任意保険とは?自賠責保険との違いとは?
もし、車の保険は自賠責保険だけあれば十分だという方がいるなら、一度保険について考える必要があるかもしれません。なぜなら、任意保険と自賠責保険ではカバーする補償の範囲が異なるためです。
自賠責保険の補償範囲
自賠責保険は加入が義務付けられている自動車保険で、事故の加害者側ではなく被害者の人身損害に対する補償を目的としています。
そのため、物損事故や自分の身体に対しての補償はありませんし、被害者に対する補償額もあくまでも最低限の範囲です。
また、自賠責保険は加入が義務であるため、加入しないまま運転を行うと、事故とは関係なく罰則が適用されてしまいます。
任意保険の補償範囲
対して任意保険は、自賠責保険だけでは足りない範囲をカバーする目的での利用が一般的です。特に物損および自分の身体への補償は自賠責保険では賄えないため、自分を守るためにも任意保険は加入する必要があります。
任意保険の加入はあくまでも任意ですし、自賠責保険よりも高い金額がかかってしまいますが、保険に加入しないまま車を運転するリスクを取るよりは、ずっと安心かつ安全ではないでしょうか。
車の任意保険で加入する補償の種類
グーネット編集チーム
任意保険は自賠責保険と異なる範囲をカバーするような補償を選ぶことでバランスが取れますので、任意保険の補償の種類を確認していきましょう。
人への補償
人への補償は最も重要なポイントです。
「対人賠償保険」は、事故により相手を死傷させてしまった場合の補償となり、自賠責保険とも被りますが、自賠責保険は最低限度しか補償されないため、任意保険にて無制限の補償があると安心です。
「人身傷害補償保険」は、保険加入対象車両に乗っている人に対する補償です。こちらは相手ではなく自分や家族友人などの搭乗者に対する補償となります。
「自損事故保険」は、単独事故での運転者に対する補償となります。
車や物への補償
「対物賠償保険」は、相手の車や電柱などの損害に対する補償です。対人だけでなく対物の賠償額も高額になる可能性がありますので、対物補償もしっかりと考えましょう。
「車両保険」は、自分の車が損害を受けた際の補償で、事故、盗難、いたずら、自然災害による損害を補償してくれます。保険料が高めになる傾向にありますが、免責金額を高めに設定することで保険料を抑えることが可能です。
その他
主に特約として、弁護士費用やロードサービスの補償を受けられます。
車の任意保険における選び方のポイント
任意保険選びのポイントとして、車を使うケースを明確化することで保険料を抑えることができます。
補償の範囲を限定する
自動車保険は車両に対する保険ですが、適用する利用者を限定することで保険料を抑えることができます。家族しか運転しないのであれば、家族限定とすることで保険料が抑えられます。
1日保険を利用する
ほとんど運転することがないのであれば、1日保険を利用するというのも選択肢のひとつです。先述の運転者を限定することで保険料は安くできますが、補償範囲を狭くしすぎるのも不安に思うかもしれません。そういった場合に使える保険として、1日保険があります。
スマートフォンやコンビニから1日単位で保険加入できますし、保険料も1日数百円程度なので、運転者がほぼ固定されているのであれば補償の範囲を本人限定として、他の家族が運転する際は1日保険を利用することで、保険料の負担を安く抑えることができます。
相見積もりを取ってみる
任意保険には共通する補償もありますが、保険会社によって特別な補償や特約を提供していることがあります。
同じ条件でも保険料が変わってくることもありますので、複数の保険会社に見積もりを取って検討する方が、よりベストな保険を選べるでしょう。
まとめ
自動車保険については自賠責保険だけでは補償が十分とは言えません。
任意保険は自賠責保険にくらべて保険料も高い傾向がありますが、補償の範囲を限定したり、厚くする補償とそうでないものを明確化しながら保険を選ぶことで、うまく保険料を抑えることも可能です。
自分がどういったケースに該当するのかを踏まえたうえで検討してみることをおすすめします。
