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更新日:2020.04.23 / 掲載日:2018.07.27

トヨタ新型クラウンがフルモデルチェンジ!価格、内装、15代目クラウンのスペックは?

新型クラウンの走りのイメージ画像

RS Advance (2.0L・ターボガソリン車)

トヨタは2018年6月26日に開催したイベント「THE CONNECTED DAY」にて、新型クラウンを発表し、発売を開始した。 初代登場から60年以上を経過する伝統あるクラウンは、今回で15代目となる。
フルモデルチェンジでは、これまでアスリート、ロイヤルサルーン、マジェスタで展開されていた3シリーズを1つに統合したことや、エンジンラインアップが見直されたこともポイントだが、車載通信機であるDCM(Data Communication Module)を全車に標準搭載しトヨタ初のコネクティッドカーとなっている点にも注目が集まる。携帯電話のように電波を送受信してインターネットに繋がる通信モジュールを搭載するため、24時間、365日、車とつながることができる。これにより、人と車、社会との全く新しい関係を提案するのが新型クラウンとなる。
さらにクルマの根幹部分であるプラットフォームをTNGA(Toyota New Global Architecture)に基づいて一新して磨き上げることで、走行性、操作性、止まるというクルマの基本性能も大きく進化させている。
なお、トヨタの発表によると、発売から1ヶ月経過した7月25日の時点での新型クラウン受注は、トヨタが月販目標としていた4500台を大きく超える30000台と好調な立ち上がりになっているということだ。

新型クラウンの主な変更点、フルモデルチェンジのポイントは?

新型クラウン正面からの外装の画像

RS Advance (2.0L・ターボガソリン車)

初代コネクティッドカーとして展開するクラウンが、新たなモビリティライフを提案

クルマの機能を拡張するコネクティッドとデザイン/走り/安全性能の進化を追求
・車載通信機DCM(Data Communication Module)を全車に標準で搭載。遠隔で走行アドバイスや車両診断が受けられるコネクティッド機能を搭載
・流麗でスポーティな外観デザインと五感に響く品質を追求した内装仕立て
・TNGAに基づくプラットフォームの一新などによる意のままの走りの実現
・自転車や夜間の歩行者検知が可能な、最新の「Toyota Safety Sense」をはじめとする先進の予防安全技術の採用

新型クラウンの外装(エクステリア)は?

新型クラウン(RS Advance)フロントスタイルの画像

RS Advance (2.5L・ハイブリッド車)

プロトタイプから大幅な変更は見られないが、エクステリアデザインはロングノーズ、ローフォルムとなりFRらしいスポーティなプロポーション。ルーフからリヤに向けて傾斜を効かせて伸びやかにすることでスポーティなデザインに仕上げている。また、ピラーにも窓を設ける6ライトウィンドウも採用。新型クラウンの全長は4910mmとなり、先代型の4895mmと比べ15mm長くなっている。ホイールベースも2920mmと先代型の2850mmから70mm長くなり若干の拡大が行われている。

新型クラウン(RS Advance)リアスタイルの画像

RS Advance (2.5L・ハイブリッド車)

RS仕様には、フロントとリヤともに流れるように点灯するLEDシーケンシャルターンランプを設定。フロントバンパーの下部にはメッキモールを装着しているため、それが低重心でワイドに見せる効果を果たしている。操縦安定性向上に寄与するサイドエアダムスカート、専用の18インチアルミホイール、4本出しエキゾーストテールパイプ、リヤスポイラー、ドアフレームブラック化などが装着されていることにより、スポーティ感がさらに強調されている。

  • 新型クラウン(RS Advance)真後ろから見たスタイル

    RS Advance (2.5L・ハイブリッド車)

  • 新型クラウン(G-Executive)の画像

    G-Executive(3.5L・ハイブリッド車))

  • 新型クラウン(S)の画像

    S(2.5L・ハイブリッド車)

トヨタ新型クラウンの内装(インテリア)は?

新型クラウン(RS Advance)内装の画像

RS Advance (2.0L・ターボガソリン車)内装色・ホワイト×本革

運転席は適度に囲まれているものの、開放感も両立した居心地の良い空間を創出。つくり込みにおいては、材質感や細部の見栄えなど感性品質にこだわっているのが特徴。

新型クラウン(RS Advance)車内空間の画像

RS Advance (2.0L・ターボガソリン車)内装色・ブラック×本革

後席はフロントシート下の足入れスペースを拡大したことで、ゆとりを感じられる広さに。シートは疲れにくさを徹底的に追求し、日本人の体型に合わせた座面形状の最適化によりフィット性を向上させ、長時間の着座でも疲労を低減する。

  • ダブルディスプレイの画像

    新開発のダブルディスプレイは視線の移動を軽減する

  • 新型クラウンのスピードメーターの画像

    メーターも刷新。視認性がより高められた

新型クラウンのエンジンは3種類

2.5Lダイナミックフォースエンジンハイブリッドシステムの画像

2.5Lダイナミックフォースエンジンハイブリッドシステム

2.5Lダイナミックフォースエンジンハイブリッドシステム
高い熱効率と高出力を両立したTNGAエンジン「2.5Lダイナミックフォースエンジン」を搭載したハイブリッドシステムを採用。

V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステムの画像

V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステム

V型6気筒3.5Lマルチステージハイブリッドシステム
3.5L車にマルチステージハイブリッドシステムをTOYOTAブランドで初採用。低速域から高速域まで、システム効率の高い動作点を選択し、EV走行領域も拡大することで、エモーショナルな走りと燃費性能に優れた快適なクルージング走行を両立

2.0L直噴ターボエンジンの画像

2.0L直噴ターボエンジン

2.0L直噴ターボエンジン
吸排気効率を高めることにより出力を向上した2.0L直噴ターボエンジンを採用。低回転から優れた応答性を発揮し、全域にわたって高いトルクを確保する。

新型クラウンの安全性能はどう進化する?

  • プリクラッシュセーフティ(日中)のイメージ画像

  • プリクラッシュセーフティ(夜間)のイメージ画像

最新の予防安全技術を搭載し、安全性能をより強化!

事故が起こりやすいシーンをカバーする先進の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車に標準装備。主な内容は以下の5つ。
1.レーダークルーズコントロール使用時に、同一の車線内中央を走行できるように操舵を支援する「レーントレーシングアシスト」で高速道路のクルージングをサポートする。
2.前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」でついていくをサポートする。
3.歩行者の検知(昼間・夜間)・自転車運転者の検知(昼間)を行い衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」でぶつからないをサポートする。
4.ハイビームとロービームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」と、先行している車や対向車を遮光しながらハイビームを照射する「アダプティブハイビームシステム」で夜間の見やすさをサポートする。
5.道路標識をカメラで認識して車内のディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし安全運転を促す「ロードサインアシスト」で標識の見逃し防止をサポートする。


コネクティッドサービスで何ができるのか?

コネクティッドサービスの概要を示すイラスト

今回登場した新型クラウンは、初代のコネクティッドカーと位置づけられ、車両の制御ネットワーク(CAN)に接続する車載通信機(DCM)を全グレードに標準搭載している。 その車両には、トヨタが構築したコネクティッドカー向けの情報インフラである「モビリティサービス・プラットフォーム(MSPF)」から、様々なコネクティッドサービスが提供される。

車両データによる充実の安心サービス

eケア走行アドバイスの解説画像

eケア走行アドバイス
警告灯が点灯した時には、車両から発信される情報をもとにコールセンターのオペレーターから適切なアドバイスを受けることが可能。

eケアヘルスチェックレポートの解説画像

e ケアヘルスチェックレポート
エンジンオイル量や電子キーのバッテリー、警告灯点灯状態についてもスマートフォン等で確認できる。また車両データから車両の状態をセンターが常時診断し、最適なメンテナンスのアドバイスを販売店から受けることができる。

ヘルプネットの解説画像

ヘルプネット
事故や急病の際には警察や消防に専門のオペレーターが取り次ぐほか、エアバッグ作動時には自動でオペレーターに接続。また、車両データをもとに乗員のダメージを瞬時に解析し、必要に応じてドクターヘリ等の早期出動判断を行う。

トヨタつながるクルマの保険プラン
DCMの標準搭載により、従来の自動車保険に加え、走行データ連動型保険の適用が可能になる。車両から取得した走行データに基づき、毎月の安全運転の度合いを保険料割引に反映させる自動車保険。


DCM標準装備で、より快適なオンラインサービスを実現

オペレーターサービス
専任のオペレーターが、カーナビの目的地設定も行う。ホテルやレストランの予約など、きめ細かく様々なリクエストに対応する。

AI音声エージェント
人工知能のバーチャルエージェントがお客さまの自然発話を聞き取り、目的地の検索と設定をするほか、ニュースや天気などの情報検索も可能。

ハイブリッドナビ
トヨタスマートセンターの道路交通情報とビッグデータ交通情報から探索し、最適なルートを案内する。より短時間で到着する最適なルートを車載機に配信し、従来の5ルート探索パターンだけでなく新たなルートも提供する。


LINEマイカーアカウントの解説画像

LINEのトーク画面の解説画像

LINEマイカーアカウント
自分の愛車を「友だち」として追加し、クルマと会話することが可能。 LINEのトークで、事前に行きたいところを伝えると、車載ナビの目的地登録が行えるほか、ガソリンの残量や天気など、お出かけに便利な情報を得ることが可能。

トヨタが目指すコネクティッドサービスは、ITやAIが表に出て来るものではなく、それらはあくまでツールであり、ユーザーに接するのは心を通わせる人間、つまり「ヒューマン・コネクティッド・サービス」としている。今後、国内で発売されるほぼ全ての乗用車を対象にトヨタはDCMを搭載し、収集されるデータを活用して、より安心につながるサービスを提供していく。


新型クラウンの走りは?(プロトタイプ試乗)

新型クラウン(プロトタイプ)の走りの画像

画像はプロトタイプ

新型クラウンに採用された新しいプラットフォームのベースになったのは、レクサスLCやLSで話題となったGA-Lプラットフォーム。クラウンはLSに比べて全幅が100mm狭いため、それをDセグメント用に作り変えている。新プラットフォームの採用により、ボディ剛性が高まっただけでなく、衝突安全性能も大きく向上している。また、シャープなステアリングフィールや安定した走行性能を実現している。

新型クラウン(プロトタイプ)の試乗レポートはこちら

新型クラウン新開発のプラットフォームの画像

TNGAに基づくプラットフォームの一新もあり、パワートレーンをより低い位置に配置し低重心化。高い走行安定性能を実現している。

新型クラウンの試乗動画(2018年6月試乗)

新型クラウンの燃費はどのくらい?

新型クラウン(RS Four)の走りの画像

RS Four (2.5L・ハイブリッド車)

気になる燃費については、以下の通り。
2.5Lハイブリッド車はJC08モード走行燃費で24.0km/L。
3.5Lマルチステージハイブリッドシステム搭載車は17.8から18.0km/L。
2.0L直噴ターボエンジンは12.8km/L。
2.5Lハイブリッド車では、20km越えとなっているほか、軒並み燃費性能は向上している。

トヨタ新型クラウンのグレード体系と価格は?

RS Advance (2.0L・ターボガソリン車)

新型クラウンのグレードは、エントリーにあたる「B」、ミドルモデルの「S」、ラグジュアリーの「G」、スポーティグレード「RS」の4種類。
さらに、「S」には「S C package」、「G」には「G-Executive」、「RS」には「RS Advance」という上級仕様を設定。また、4WDには「Four」がつく。価格については、以下の通りとなる。

新型クラウンの価格について

2.0Lターボ
B/4,606,200円
S/4,746,600円
S “C package”/4,941,000円
G/5,416,200円
RS-B/5,000,400円
RS/5,184,000円
RS Advance/5,594,400円

2.5Lハイブリッド
S/4,978,800円
S “C package”/5,157,000円
G/5,621,400円
RS/5,416,200円
RS Advance/5,799,600円
S Four/5,194,800円
S Four “C package”/5,373,000円
G Four/5,837,400円
G-Executive Four/6,323,400円
RS Four/5,632,200円
RS Advance Four/6,015,600円

3.5Lハイブリッド
S/6,237,000円
G-Executive/7,187,400円
RS Advance/6,906,600円

トヨタクラウンのライバル車は?

トヨタクラウンと日産フーガを比較すると、ボディサイズでは全長はクラウンが長いが全幅、全高ではフーガが上回る。また、室内の広さでは日産フーガが全て上回っている。

トヨタクラウンと日産フーガの比較はこちら

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グーネットマガジン編集部

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