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更新日:2018.11.14 / 掲載日:2017.11.01
フェラーリ、「XX」シリーズの最新モデル「FXX-K Evo」をイタリアで公開

イタリアで公開された「XX」シリーズの最新モデル「FXX-K Evo」
フェラーリは、実験車両及びサーキット専用マシン「XX」シリーズの最新モデル「FXX-K Evo」をイタリアで公開した。XXシリーズは、フェラーリの市販モデル開発を加速させる実験車両として、またセレブリティに許されたサーキットプログラムの専用マシンとして使われてきたもの。FXX-K Evoは、公道での走行ができないうえ、専用プログラム以外のレース参加も不可という。フェラーリの次世代モデルに採用されるテクノロジーを先行採用しているのが、注目の的となっている。特に今回は、エアロダイナミクスが大きな特徴になるという。

FXX-K Evoは、公道での走行ができないうえ、専用プログラム以外のレース参加も不可

総排気量6262ccのV型12気筒エンジン単体での最高出力は860ps
ミッドシップに搭載されるエンジンは、バンク角65度、総排気量6262ccのV型12気筒。エンジン単体での最高出力は860psとなる。そこにF1譲りのテクノロジーであるHY-KERS(ハイブリッド)を融合させることで、システム全体での最高出力は1050ps、最大トルクは750Nmという怒涛のパワーを発揮する。

リアウイングは、非常に印象的な2枚翼を採用
リアウイングは、印象的な2枚翼を採用。モータースポーツからフィードバックされた空力デバイスを反映したことで、ダウンフォース係数は従来比で23%向上している。例えば、200km/hで発生するダウンフォースは640kg、最高速度域では830kgを超える。
そのほか、F1テクノロジーに由来するトラクションコントロール、電子制御ディファレンシャルを搭載。サスペンションは磁性体を使ったダンパーシステムを採用する。2018/2019年のXXプログラムを担うフェラーリFXX-K Evoは、合計9回のサーキットプログラムが予定されている。