車のエンタメ
更新日:2018.10.20 / 掲載日:2017.07.21
ニュル最速のFF! 最強シビック「タイプ R」の生みの親が語る思い
自動車の開発、とくにスポーツモデルにとっては「聖地」と呼ばれる場所があります。ドイツのニュルブルクリンク北コースは、道幅が狭く、アップダウンが激しく、そして距離も長い(20.832km)という、ドライバーにとっては非常にタフなサーキットとして知られています。そのため、ダイナミック性能のあらゆる要素が厳しく試され、スポーツモデルの開発には理想的ともいえるのです。ここでの走行ラップタイムは、そのモデルのポテンシャルを測る目安とされ、「最速」の栄光を求めて世界中のメーカーが開発中のモデルを持ち込んで、日夜しのぎを削っている場所でもあります。
ホンダの新型シビック TYPE Rが、ここニュルブルクリンク北コースで、「7分43秒80」というFFモデル最速ラップを記録し、大きく注目されていますが、今回は、本田に入社して以来、長年にわたりクルマの運動性能を追求してきたエンジニアで、新型シビック TYPE Rの開発責任者でもある柿沼秀樹氏が、ピュアスポーツであるTYPE Rにかける情熱を語るという動画を紹介します。柿沼氏は、1999年モデルの「S2000」、2001年モデルの「シビック Type-R」、NSXなどの足まわりの開発を担当し、2012年から実車性能の開発部門を代表する本田スポーツのカリスマです。今回、柿沼氏は「新しい時代の進化したTYPE Rを創造する」ことにこだわったということです。
最後に彼は「ドライバーがいつまでもこのクルマに乗り続けていたいと思い、クルマに惚れ込むようなTYPE Rを作れたと思っています」と大きな自信とともに開発を振り返っています。
新しいシビックTYPE Rはハイレベルな動力性能はもちろんのこと、これまでとは大きく異なり、だれもがドライビングしやすい操作性の向上と、日常生活でも十分に使える快適性、機能性も合わせ持っているというので、楽しみですね。