新車試乗レポート
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2017.03.17
マツダ デミオ 試乗レポート(2017年03月)
マツダ デミオ 試乗レポート
試乗
[マイナーチェンジ]
発表:2016年10月14日
マツダコールセンター
TEL:0120-386-919
文と写真●編集部
クラスを超えた実力の持ち主が最新テクノロジーでさらにアップデート
従来、大きいクルマに対して小型車は装備が簡素だったり、質感がチープであることは当たり前だった。そんななか、マツダのデミオは環境対応ディーゼルを採用し、人間中心の運転しやすいコックピット環境を整えるなど、マツダが理想とするクルマを小型サイズに凝縮させた内容で世に問い、マーケットもそれを好感触で受け入れた。
今回行われたアップデートは、マツダが現在取り組んでいる一括企画によるもので、これまたクラスの常識を超えた先進的な内容となっている。その最たるものが、「Gベクタリングコントロール」の全車標準化。ドライバーの操作に合わせてエンジン駆動トルクを緻密に制御し、操縦安定性と快適性を引き上げる制御技術だ。それに合わせてパワステや足まわりの前後ブッシュの特性を見直し、よりすっきりとした、上質な乗り味を目指したという。その効果はあきらかで、車格を超えたしっとりさともいうべき走りの質感を確認することができた。上質な素材をふんだんに使った特別仕様車に目が行きがちだが、オーソドックスなブラック内装でも質感がしっかり向上しているのが嬉しい。
さらに注目したいのが、フルカラーのアクティブ・ドライビング・ディスプレイやLEDヘッドライトといった先進装備。とくにLEDヘッドライトは、同社のフラッグシップであるアテンザよりも照射範囲のコントロールが緻密で、より理想配光に近いもの。
新型デミオは、熟成によってその魅力をさらに引き上げることに成功している。その内容は、ビギナーからベテランまで幅広く満足させるだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
新デザインのステアリングホイールを採用。内装トリムは、色彩コーディネートと素材感にこだわり、各グレードでテーマの異なる内容を用意している。
ディーゼルエンジン搭載車は、不快な音を抑制する制御「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」を標準装備。効果は大きい。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ラゲッジ容量など使い勝手についてはとくに変更なし。280Lという容積だけでなく、出っ張りがないこともポイント。
新色を含めボディカラーは全11色。中高速走行時の衝突被害を軽減するSBS、約30~100km/hの範囲で前車への追従走行を可能とするMRCCなどを設定。
デミオ XDツーリング(6速MT)
全長×全幅×全高 | 4060×1695×1525m |
---|---|
ホイールベース | 2570mm |
トレッド前/後 | 1495/1480mm |
車両重量 | 1080kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1498cc |
最高出力 | 105ps/4000rpm |
最大トルク | 22.4kg m/1400-3200rpm |
JC08モード燃費 | 30.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/60R16 |
価格
マツダ デミオ | 135万円~222万4800円(全グレード) |
---|