ドライブ
更新日:2016.06.29 / 掲載日:2016.06.22
車の坂道発進でエンストする原因とは

goo-net編集チーム
車の免許を取りたてでMT車を運転する時、坂道発進はすごく緊張するかと思われます。
うまく坂道発進できなくてエンストしてしまい、
冷や汗をかいた経験がある人も多いのではないでしょうか。
実はMT車だけではなく、AT車も坂道発進でエンストすることがあります。
ここでは坂道発進でエンストする原因について見ていきましょう。
エンストとは?
エンストとはエンジンストールの略で、
車を走行している時に、運転者の意図に関わらずエンジンが停止する状態のことを言います。
エンストを起こす原因は様々で、
車の整備不良によるもの、運転時の操作ミスによるものなどがあります。
特に整備不良が原因のエンストは、MT車・AT車問わず起こりえますので注意が必要です。
MT車でエンストする原因と対処法
MT車ではエンジンとギアをクラッチで接続・断続することで運転をコントロールします。
エンジンは常に回転している状態ですが、
坂道では回転しているエンジンをクラッチでギアとつなげて発進します。
この時、アクセルの踏み込みが少なく、
エンジンの回転数が少ない状態でクラッチ操作を行いギアと接続すると、
エンストを起こし、エンジンが停止します。
半クラッチ状態でアクセルを踏み込んだ時は、エンジンの音をよく聞くよう、注意が必要です。
回転数が変わるとエンジン音が変わるので、
そのタイミングを見計らってクラッチから足を離して発進します。
坂道発進時にエンストしてしまった場合は、
落ち着いて再度エンジンをかけ、坂道発進を行いましょう。
AT車でエンストする原因と対処法
AT車は坂道発進でのエンストは関係ないと思っていらっしゃる人もいるかと思います。
MT車のように坂道発進で特別な操作は必要ありませんが、
AT車でも坂道発進時にエンストを起こすことがあります。
AT車がエンストを起こす原因としては、
シフトレバーやプッシュ式スタートボタンの操作ミスが挙げられます
AT車では坂道発進時、通常、
シフトレバーをDに入れた状態でアクセルペダルを踏み込んで発進しますが、
シフトレバーをDではなくバック時に使用するRに入れてアクセルペダルを踏んでしまうと、
車は後退します。
すると、クリープ現象の力が坂道を下ろうとする力に負けてしまい、エンストが起こります。
また、プッシュ式スタートの車では、ブレーキペダルを踏まずにボタンを押し、
エンジンがかかっていない状態で坂道発進するとエンストが起こる場合があります。
エンストを起こしてしまったとしても、まずは慌てずにハンドルをしっかり握って、
ブレーキを深く踏み込んで車を停車させることを心がけることが必要です。
車が停車したらシフトレバーを確認し、落ち着いてアクセルを踏んで車を発進させてみましょう。