新型車比較・ライバル車対決
更新日:2026.07.24 / 掲載日:2026.07.24
新型RAV4[PHEV]ライバル比較《結論・それぞれの○と×》
《最新版》電動車の最適解・TOYOTA 新型RAV4[PHEV]の全魅力
ミドルSUVの人気定番モデル、RAV4。先行したのは’25年12月発売のHEV(ハイブリッド車)、続いて’26年2月にPHEV(プラグインハイブリッド車)が発売された。今回ようやくPHEVの試乗の機会を得て、同クラスのPHEVライバルとの比較を通してPHEVならではの魅力を探った。
●文:まるも亜紀子 ●写真:奥隅圭之
※本記事の内容は月刊自家用車2026年8月号制作時点(2026年6月中旬)のものです。
新型RAV4[PHEV]ライバル比較《結論・それぞれの○と×》
最新設計満載のRAV4、熟成のアウトランダー、独自路線のCX-60。自分の志向で選び分けを
EV航続距離をライバルから一気に引き離す151㎞に伸ばし、急速充電にも対応して高い充電性能を実現した新型RAV4 PHEVは、トヨタが販売店と協力して進める充電システム「TEEM O」と相まって、よりEVに近い使い方ができる実力を手にしてきた。新型の「Z」グレードはより上質感を高め、ほぼEV走行となるため静粛性やなめらかな加速フィール、安定した乗り心地が印象的。一方で「GRスポーツ」は期待を裏切らない俊足と、専用のサスペンションチューニングやパフォーマンスダンパーの装着などで、気持ちのいいコーナリングが味わえる。ホールド性が高く車両の空気の流れにも効果的だという除電シートを採用しており、キャラクターの違いが明確だ。走行モードでは「トレイル」や「スノー」もあり、RAV4らしい悪路や雪道での走行にも頼もしさが感じられる。ハイブリッドより150万円程度高くなるものの、これで600〜630万円はお買い得とも言える。ただ、軽快な走りを求めるならアドベンチャーがお勧めだ。
アウトランダーはアウトドアギア路線からプレミアム路線へと舵を切ってきた。内外装の上質感が高まり、楽器づくりの匠であるヤマハと共同開発して「最高峰のリスニングルーム」を目指した高性能オーディオシステムを採用する。走り出せば、三菱独自の速く安定した走りを叶えるS-AWCと7つのドライブモードに加え、タイヤを含めた足回りや電動パワーステアリングの改良などで、操作に対するレスポンスと追従性が熟成されたことを実感。ただ価格は一気に跳ね上がった。ベーシックなオーディオにすると価格も控えめになる。本誌締切後に一部改良の予定だが、変更点はわずかだ。
CX-60 PHEVはナッパレザーの上質なシートで、ピュアホワイトやタンなどカラーコーディネートも洗練され、SUVでありながらエレガントでモダンな室内空間。アマゾンアレクサが全車標準装備で、スマート家電やスマホとの連携を使いこなす人には便利。ただ走りは、スッキリとしたスポーティな走りを期待するとガッカリするかもしれない。ワイルドな中に悠々としたおおらかさのある加速フィールで、乗り味も骨太でどっしりとした印象。内外装と走りを重視するなら価格も妥当だ。
TOYOYA 新型RAV4[PHEV]
HEVから積み重ねた技術を結実させた2通りの万能選手
大容量バッテリーを新開発し、トヨタ初搭載となる新世代PHEVを搭載して電動車の恩恵を最大限に享受しつつ、ここぞのパワフルな加速や、悪路&雪道をサポートする走行モードも確保。5人乗りのみだが室内空間が広く、大容量ラゲッジで使い勝手も申し分ない。上質感重視のZより30万円アップとなるGRスポーツは、ライバルにはない個性が魅力。

《グレードバリエーション》
Z:600万円
GRスポーツ:630万円


MITSUBISHI アウトランダー
スポーティな素性にプレミアム感を上乗せ
従来はついつい山道を攻めたくなるようなハンドリングやスポーティさが特徴だったが、最新モデルはプレミアム路線が強まり、高い静粛性と落ち着いた乗り心地でロングドライブが快適なグランドツアラー的なモデルになったと感じる。EV走行や発電、モーターアシストなどが状況に合わせて細かく任意に選べるところに面白さを感じる人にもお勧めだ。

《グレードバリエーション》※一部改良前
M(5人):529万4300円
G(5人):591万300円
G(7人):600万1600円
P(5人):634万4800円
P(7人):643万6100円
P エグゼクティブパッケージ(5人):662万5300円
P エグゼクティブパッケージ(7人):671万6600円


MAZDA CX-60[PHEV]
内外装の質感が高くエンジン走行も楽しめる
市街地などEV走行がピタリとハマるシーンでは静かでなめらかな走りを提供し、山道など意のままに走りたいシーンではガソリンエンジンの良さをしっかり引き出せる、いいとこ取りを味わいたい人にお勧めしたいPHEV。質感とカラーセンスの良さが光るエレガントな内外装と、理想の運転ポジションを追求した、座り心地のいいシートも魅力的だ。

《グレードバリエーション》
PHEV プレミアムモダン:649万5500円
PHEV プレミアムスポーツ:649万5500円


ライタープロフィール
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。
オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。