輸入車
更新日:2026.03.26 / 掲載日:2026.03.26
電気自動車初の「V」が誕生。キャデラック リリックVはパフォーマンスも妥協なし!

文と写真●内田俊一
ゼネラルモーターズ・ジャパンはキャデラック初の電気自動車、リリックの高性能モデル、リリックVを発表。予約注文による期間限定の受注生産方式で、オーダー受付期間は2026年3月25日から6月21日まで。デリバリー開始は2027年初頭を予定している。全て右ハンドルで価格は1890万円(税込)である。
キャデラックBEV初のVシリーズ

リリックVのベースとなるリリックは、「新時代のラグジュアリーの独自性を追求しながら、排気ガスゼロを目指し、2025年3月に日本で発表。唯一無二のデザイン、高い快適性、そして想像を超えるドライビングフィールから多くの方々に高い評価をいただいいます」と紹介するのは、ゼネラルモーターズ・ジャパン代表取締役社長若松格氏だ。

今回導入が発表されたリリックVは、キャデラックのハイパフォーマンス、“Vシリーズ”に属し、Vシリーズ初のフル電動SUVだ。そもそもキャデラックは1950年に初めてル・マン24時間レースに参戦するなどモータースポーツにも強い関心を示しているブランドで、Vシリーズはそのレースの現場で培ったテクノロジーを市販車で具現化したものといえる。
リリックVのスペックは最高出力646ps(475kW)、最大トルクは904Nmで、リリックの522ps(384kW)、610Nmを大幅に上回っており、0km/hから96km/h加速は3.3秒(ヴェロシティマックスモード使用)と、キャデラック史上最速を誇っている。バッテリー容量は95.7kWhで、航続距離はWLTPモードで471kmとされた。

これだけの高性能であるからストッピングパワーも強化する必要がある。ブレンボ製6ピストンパフォーマンスキャリパーを採用し、サスペンションはV専用にチューニングされたマルチリンクサスペンションを搭載。CDC(コンティニュアス・ダンピング・コントロール減衰力連続可変制御)といった電子制御を新たに追加した結果、ジェントルな走りと、スポーティーな走りを両立しているという。またスタビライザーの径を、フロントは8mm、リアは10mm太径化することで、操安性も向上させている。

ドライブモードは走行シーンに応じて5つのモードを用意。ツアー、スポーツ、スノー/アイスに加え、アクセレスポンスやブレーキフィール、そしてサスペンションとステアリング、サウンドに至るまで、好みの組み合わせを作ることができるマイモードや、リリックV専用のVモードを備える。
このVモードもマイモード同様にカスタマイズが可能で、ボタンを2度押すと、通常走行時のトラクションコントロールなどの制御が低減し、コンペティティブモードへ移行。これにより、一時的に駆動出力をオーバーライドさせ、サーキットでのプロフェッショナルな走行も堪能できる。そこからさらに長押しすると、ローンチコントロールが利用可能なヴェロシティマックスモードにスイッチ。このコンペティティブモードとヴェロシティマックスモードはクローズドコースでのみ使用可だ。
リリックV専用のインテリア

リリックVのインテリアで特徴的なのは、対角33インチの大型LEDディスプレイに専用の画面構成を備えるとともに、ステアリング中央のVバッジとステアリングスイッチに赤いVモードボタンが備わるとともにアルミ製パドルなど、細部にわたりVシリーズであることを演出。シートもVロゴ入りのナッパレザーを採用し快適性とホールド性を両立。さらに23個のスピーカーで構成されるAKGスタジオオーディオが、ドルビーアトモスにより臨場感あふれる3Dサウンドを再現しているという。

リリックVにはGoogleビルトインを搭載。これにより、車両は常にインターネットとつながり、必要なデータ通信は新車から8年間無料で利用することができる。車内ではGoogleマップ、Googleアシスタント、Googleプレイストアを通じてさまざまな機能にアクセスが可能だ。さらに、マイキャデラックアプリを使えば、車両の状態をスマートフォンから確認することもできる。なお、このGoogleビルトインは、4月1日以降販売されるリリックスポーツにも新たに搭載され、すでに納車済みの車両についても後日無償でアップデートして本機能に対応させる予定だ。

なお、現在V2Hは採用されていないが、現在本国で開発中とのことで、「将来的には考えていきたい」(若松氏)とコメントした。
リリックに新たなリースプログラムも用意

今回の発表会ではリリックに関し特別なリースプログラムも紹介された。それは、残価保証型のリースプログラム、リリックフラットプランで、3年の契約満了時には車両を返却するだけで、月額99,220円で利用できるもの。
新車登録に必要な登録処費用や3年間の自動車税を含んだシンプルなもので、通常の新車と同じメンテナンスプログラムも無償で適用される。法人や事業主はもちろんのこと、個人ユーザーも利用可能で、対象は、2025年モデルのキャデラックリリックのみとなり、残念ながらリリックVには適用されない。
また、このプログラムを利用するにあたり走行距離や車両の返却などに適用される条件があるほか、月額のリース料も登録するエリアによって99,220円を基準に増減する場合があることから、キャデラック正規ディーラーに問い合わせてほしいとのことだった。





