中古車購入
更新日:2026.02.28 / 掲載日:2026.02.28
価格が下がらない!? 経済合理性で選ぶ、国産新車5モデル

車を購入する際、実用性のほか安全性や燃費をチェックする人は多い。しかし、愛車を手放す時の買取価格まで考えるひとはそれほど多くないはず。どのクルマが価値を維持しやすいのかがわかれば、クルマ選びの重要な指標になるのは間違いない。そこで今回は、比較的に価格が下がりにくく『資産価値が高い』といえる新車5モデルをピックアップ。
残価率は3年落ちで7割キープ=資産価値が高い

クルマというのは、購入した時から経時的に価値が下がっていく。とはいえ、その下がり方は一様ではなく車種によって異なるのが一般的。例えば同価格帯のクルマAとBを比較検討した場合、価格や性能がほとんど変わらないのに5年後、車種Aのほうが車種Bより高く売れた……なんていうこともまったく珍しくない。この場合、Aのほうが資産価値が高いということになる。
資産価値(リセール価格)は、残価率という概念で比べることが一般的。多くの場合、(車の買取価格)/(車の購入価格)×100で算出する。例えば500万円で買った車が250万円で売れたら、その時点での残価率は50%である。残価率は経過年数で変わるが、新車から3年落ちで70%、5年落ちで60%、7年落ちで40%あれば資産価値が高いクルマといっていいだろう。
これより、残価率の高い国産車を5モデル厳選して紹介していこう。買取価格は2026年2月現在のもので、対象となる年式は全て2023年式で統一した。残価率は、2023年時点における新車価格をもとに算出している。
注)本記事で表示される買取価格および残価率は弊社が独自に統計分析した値であり、実際の買取価格を保証するものではありません。
①残価率100%超え!? 驚異のリセール価格を誇るトヨタ アルファード

まず最初はトヨタ アルファード。2023年6月のフルモデルチェンジ以降、好調な販売が続く大型ミニバンである。「快適な移動の幸せ」の追求を目指した現行型は、プラットフォームを刷新。高級サルーンとしての基本性能を高めつつ、内外装デザインや使い勝手などが改良された。
具体的には、子どもや高齢者でも快適に乗り降りできることを目指したスライドドア部のユニバーサルステップを採用。
安全面では、ドライバーの操作を先読みしてステアリングの反力を変化させる「プロアクティブドライビングアシスト」などの新しい機能を加えた「トヨタセーフティセンス」を装備。使い勝手を大幅に進化させたアルファードは、まさにキング・オブ・ミニバンの存在感を放つ。
・買取価格:557万2000円(2023年式)
・残価率:103%(3年落ち)
※2026年2月時点の参考値
買取価格が高いクルマの筆頭ともいえるのがトヨタ アルファード。トヨタ車は全体的に資産価値が高い傾向にあるが、アルファードはそのなかでも別格の価値を誇る。たとえば2.5Lガソリン車の「Z」グレード(2WD)は、3年落ちで103%の残価率に。これは新車購入時の価格よりも高く売れるということ。納車待ちが長くすぐ入手できないことに加え、それを後押しする市場の需要過多が大きく影響しているようだ。
②人気のコンパクトSUV、ホンダ ヴェゼルも資産価値高め

2021年4月に発売されたホンダのコンパクトSUV、ヴェゼル。大ヒットした初代モデルのコンセプトを受け継ぎつつ、質感を磨き上げクルマとしての魅力を高めたのが特徴である。注目点は、なんといってもホンダ独自の2モーターハイブリッド「e:HEV」を設定したこと。パワフルな走りとWLTCモード25.0km/Lという低燃費を両立した。
このほか、新開発1.5Lガソリンエンジンを設定し、幅広いニーズに応えている。室内はセンタータンクレイアウトにより広い室内を実現し、全長4330mmというコンパクトなボディながらも快適性な走りを提供。全方位で隙のない完成度を誇る1台となっている。
・買取価格:266万2000円(2023年式)
・残価率:92%(3年落ち)
※2026年2月時点の参考値
市場でも安定した人気のコンパクトSUVは高めの価値を維持するケースが多い。なかでも買取価格が高いのが、ホンダ ヴェゼルのハイブリッドモデル。3年落ちの残価率は92%と極めて良好な数値。こちらは新車の納期が極端に長いわけではないから、クルマとしての魅力が高く評価されている証明でもある。ボディカラーはホワイトやブラックなど定番カラーがリセール時に有利なので、購入の際は覚えておきたい。
③長期的にも値崩れしにくい国産オフローダー、ジムニーシエラ

スズキ ジムニーシリーズもリセールが高いクルマとして知られている。現行型が登場したのは2018年7月で、今年で8年目を迎える。軽オフローダーのジムニーと同時に発売されたモデルで、こちらは1.5Lガソリンエンジンを搭載している。
現行型は新開発ラダーフレームを採用しながら、副変速機付きのパートタイム4WDと3リンクリジッドサスペンションなど、伝統のメカニズムを搭載。オフロード性能はもちろん、この世代はオンロードの快適性も改善されている。また、予防安全技術「スズキセーフティサポート」が導入され、安全面も大きくアップデートされたのが特徴。
・買取価格:192万9000円(2023年式)
・残価率:97%(3年落ち)
※2026年2月時点の参考値
「JC」グレードの5速MT車で比較すると、残価率は97%と極めて高い数値をキープ。もともとジムニーブランドは同価格帯にライバルが少ないこともあり、高値が付きやすい傾向にある。ここ最近の納車遅れも影響し、買取価格は非常に高くなっている。特に上級グレード「JC」はその傾向が強く、オプション装備が充実したものは特に高値。また、モデルライフが長いので資産価値の減衰が少なく、長期的に価値を維持する傾向にある。
④クルマとしての完成度が高いスバル クロストレックもリセール良好

インプレッサをベースとしたクロスオーバー、クロストレック。2022年9月の発売以降、高く評価されている。当初は2.0Lガソリン車のみだったが、その後2.5Lハイブリッドも設定。室内には11.6インチのマルチインフォメーションディスプレイを搭載し、「What3words(ワットスリーワーズ)」と呼ばれる便利なナビ検索システムを導入したこともトピック。ジャストサイズのクロスオーバーながらも、走りや安全性、そして実用性をとことん高めたクロストレックは市場でも高い評価を獲得している。
・買取価格:224万9000円(2023年式)
・残価率:84%(3年落ち)
※2026年2月時点の参考値
もっともベーシックな「ツーリング」グレードでは、3年落ちで買取価格は224万9000円。残価率は84%と、なかなか優秀な数値となっている。比較的リーズナブルな価格で購入でき、クルマとしての満足度も高い。さらに資産価値も高いとなれば、積極的に選びたいモデルといえそうだ。
⑤ミニバン×SUVの独自性を打ち出した三菱 デリカD:5

2007年1月の発売以来、19年間にわたって改良を重ねてきた三菱 デリカD:5。パジェロ譲りのオフロード性能と3列シートミニバンの利便性を兼ね備えているのが最大の特徴である。スライドドアを備えているのでミニバンとしての性能は十分以上で、トヨタ ノア/ヴォクシーや日産 セレナなどのライバルと比べて車体が大きく、室内の広さに寄与しているのもポイント。特に3列目シートはゆとりがあり、いざという時でもしっかりと使えるのが嬉しい。
発売から改良を重ね、内外装も大きくアップデートされている。特に2019年2月にはフロントデザインを大幅に変更し存在感をアップ。これ以降のパワートレインはディーゼルのみとなった。2026年1月にはマイナーチェンジが行われ、フロントグリルやバンパー形状が一新されている。
・買取価格:359万円(2023年式)
・残価率:78%(3年落ち)
※2026年2月時点の参考値
2023年式の「P」グレードの買取価格は、現在359万円。残価率は78%と高く、2007年発売のモデルとしては異例の高価買取を実現している。その要因のひとつは、高いオフロード性能を持つ趣味性と独自性にあると考えられそうだ。このように一芸に秀でたモデルは熱量の高いファンが付き、市場価格が崩れにくい。また、2026年1月にマイナーチェンジを受けたばかりで、クルマとしての新鮮さを維持しているのも効いている。今後もデリカD:5は高値をキープしていくはず。
資産価値の高いクルマを選ぶコツ

今回は資産価値が高い国産車5モデルを紹介した。総じてクルマとしての魅力が高く、ブランドに信頼性があることが大切。また、そのクルマならではの魅力があると高値を維持しやすい。ボディカラーはホワイトやブラック、シルバーなどが強く、装備が充実した上級グレードを選ぶと有利。賢く買って賢く手放すのがクルマ選びのコツである。
ライタープロフィール
1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。
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