新型車比較・ライバル車対決
更新日:2023.09.19 / 掲載日:2023.09.06

達人が推す200万円台の5車!「エクリプス クロス/ヴェゼル/カローラ ツーリング」ほか

だから私は推しました!!『買って満足! 200万円台までの“推し”グルマ』

クルマ選びの一丁目一番地はやはり価格。予算内でどれを買うべきか、できれば好みも反映させたい、いい買い物がしたい……。そこで、本誌(月刊自家用車)が誇るレギュラー執筆陣に車両本体価格200万円台までの一大ボリュームゾーンから“推し”を選んでもらった。ジャンルも理由も様々、バラエティに富む推しグルマたちがあなたの選択の一助になれば幸いだ。

月刊自家用車でおなじみの3人が“推す”!!

【1人推し!!】MITSUBISHI エクリプス クロス

運動性能に優れたクロスオーバーSUV

●価格:254万2100〜465万800円

《プロフィール》 1.5ℓガソリンターボとPHEVをラインナップするコンパクトSUV。’23年2月から販売されている改良モデルではガソリンモデルの上位グレードにも高速道路同一車線運転支援機能「マイパイロット」を追加。PHEV独自のアイテムを除き、パワートレーン間の装備格差が解消した。

エクリプス クロスは走りへの評価が高い。その多くはPHEVモデルに対してのものだが、ガソリン4WDのスポーツ性能も高レベルだ。

川島の推し

M(ガソリンモデル)・4WD ●価格:276万2100円

スポーティな4WDドライビングを味わえる
 カテゴリーとしてはコンパクトSUVに分類されるが、ハードウェア面ではアウトランダーのショートボディ仕様である。ただし、PHEVだけで構成するアウトランダーに対してエクリプスクロスは1.5ℓのターボも設定。そのため300万円未満の価格帯でも手が届くわけである。

 選択の要点は本格SUVとしての悪路対応力と4WDのトルク配分を能動的に用いて操安性を向上するS-AWCだ。4WDシステムは機械式電子制御型を採用。ツインモーターのPHEVほどの制御範囲や精度はないにしても、車高や車重を感じさせない操縦特性は舗装路でもダート路でもマニアックなスポーツドライビングも可能としている。スポーツ性を求めるならもう少しパワーが欲しくなるが、ターボのパワーフィールもあって、SUVのホットハッチ的な存在である。

【1人推し!!】HONDA ヴェゼル

●価格:239万9100〜341万8800円

《プロフィール》 1.5ℓのガソリンと2モーター式ハイブリッドのe:HEVをラインナップ。FFが基本となる構成で、4WDはプロペラシャフトを介して後輪を駆動する方式を採用。ホンダ得意のセンタータンクレイアウトを採用し、フィット譲りの秀逸なユーティリティを備えている。

まるもの推し

e:HEV X・FF ●価格:277万8600円

 コンパクトなボディで、最低地上高などSUVらしさを保ちながら、低全高でファストバックスタイルの洗練されたデザインが印象的なヴェゼル。運転しやすい爽快な視界で、SUVビギナーにも安心感が高く、後席のゆとりスペースもコンパクトSUV随一で、ファミリーにもオススメだ。インテリアでは、新設計のエアコン吹き出し口で心地よい風のカーテンを作るなど、どの席に座っても快適な空間を実現。ラゲッジはただ容量が大きいのではなく、必要な荷物がしっかり積める形状としている。1.5ℓのガソリンと2モーターハイブリッドのe:HEVがあり、トレンドと遊び心を内外装に取り入れたグレードのプレイや上級装備満載のe:HEV Zは200万円台では手が届かないが、e:HEVのXでも走行性能や積載性、ユーティリティといった基本的な部分に違いはなく、オートエアコン等の快適装備もひと通り装備しており狙い目だ。

【1人推し!!】NISSAN ノート

●価格:224万9500〜250万8000円

《プロフィール》 1.2ℓガソリンエンジンで発電してモーターで走るe-POWER専用のコンパクトカー。熟成を重ねたe-POWERはエンジン稼働タイミングやパワーフィール、静粛性などが改善されている。XグレードのFWD/4WDのみの設定だが、AUTECH等の持込登録車を用意する。

川島の推し

X FOUR ●価格:250万8000円

 1.5ℓ級コンパクトカーとして実用面で突出した特徴はないのだが、走りに限定するならコンパクトクラス全般をリードする存在だ。そのポイントは純電動駆動のe-POWER(シリーズ式ハイブリッド)にあり、中でも後輪駆動モーターにも高出力型を採用した4WDモデルがドライブフィールの質感が高い。

 2WDとの価格差は約26万円であり、4WDのコストアップは同車格では大きめなのだが、50kWの後輪駆動システムを加えて、なおかつ加減速やコーナリングでは前後の駆動力配分を積極的に活用。4WD制御を前提としたしなやかなサスチューニングとFR車的な挙動や操縦感覚はコンパクトカーでもノート系の4WD車ならではの魅力。基本的にはタウン&ツーリング向けの選択となるが、低中速域での瞬発力や対話感のある操縦感覚を重視するドライバーに適した一車と言えよう。

【1人推し!!】HONDA フリード

●価格:233万900〜321万5300円

《プロフィール》 日本の家族に丁度いいコンパクトミニバン。1.5ℓのガソリンとi-DCD(1モーター式ハイブリッド)を搭載し、6人/7人乗りが選べる。最新メカは未搭載だが、使い勝手は今なお一線級。なお、5人乗りはフリード+(242万4400〜321万5300円)として用意される。

まるもの推し

G(7人)・FF ●価格:235万2900円

 小さくてもしっかりとミニバンとして使える貴重な一台が、5ナンバーサイズで3列シート6人/7人乗りが選べるフリード。モデル末期にあたるが、2か月前に改めて試乗したところ、一体感のあるボディやキビキビとした操作感、高速道路での安定感など各部が熟成されていることを確認した。使い勝手でも3列目シートの跳ね上げ操作が重いことくらいで、ほかは別段古さを感じることはなく、頭上のゆとりたっぷりの室内空間や足下スペース、センターアームレストがついてリラックスできる2列目シートなど、どの席でも快適。3列目シートでも大人がまずまずの余裕を持って座れるところもミニバンらしい。

 ガソリンとハイブリッドがあり、装備はガソリンでも同グレードならほぼ同等となるため、コスパに優れるガソリンのGがオススメ。センターウォークスルーが必要なら6人乗りがベターだ。

【1人推し!!】TOYOTA カローラ ツーリング

●価格:207万〜304万8000円

《プロフィール》 手の届く価格で最大価値を追求するカローラシリーズのツーリングワゴン。1.5ℓ直列3気筒のガソリン車と1.8ℓ直4ハイブリッド車をラインナップする。基本を踏まえたキャビンや荷室を備え、トヨタセーフティセンスやディスプレイオーディオなど、装備内容も充実。

まるもの推し

ハイブリッドG・FF ●価格:265万円

 国産車では数少ないステーションワゴンで、従来の5ナンバーサイズであるフィールダーも併売されているが、やはり新世代プラットフォームで開発されたツーリングは静粛性や上質感といった走行中の快適性がアップ。すっきりとフラットになるラゲッジの使い勝手も優秀だ。ボディが少し拡大した分、室内にもゆとりがあり、市街地での取り回しでも最小回転半径は5.0mと、フィールダーの4.9mとはわずかな違いだ。ガソリンモデルは軽快な走りが持ち味でパワーに不足はないが、乗り心地や燃費の面でハイブリッドはメリットが大きい。

 トップグレードのW×Bは内外装重視で、前席がスポーツタイプになる。快適装備がほぼ同等に充実する中間グレードのGはコスパも高く、前席が上級ファブリックでリラックスできるタイプのシートとなるため、よりオールマイティに使える。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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