新車試乗レポート
更新日:2018.11.10 / 掲載日:2015.12.17
ボルボ V40 D4 ポールスター パフォーマンスパッケージ 試乗レポート

メーカー純正ならではの高次元なチューニング
2015年に一挙6車種に投入されたディーゼルエンジンは、ボルボ車に新しい魅力をもたらした。それは優れた低燃費性能だけではなく、強大なトルクがもたらす爽快なドライビング性能。これまでV40には1.6Lターボ(T4)および2.0Lターボ(T5)という2種類のガソリンエンジンを搭載してきたが、ディーゼル追加にともなってエンジンを整理。1.5Lターボ(T3)のガソリンエンジンをエントリー向けに、それ以上を2.0LディーゼルターボのD4が受け持つ。
そんなD4の魅力をさらに引き上げてくれるのが、購入時および購入後にも導入できるポールスターパフォーマンスパッケージ。これは、プログラムを書き換えることで、車両の耐久性や燃費性能を損なうことなく、よりスポーティな味付けを実現するというもので、長年ボルボのモータースポーツにおけるパートナーとして活躍してきたポールスター社が開発した。なお、ポールスター社は2015年9月にはボルボの100%子会社となった。D4のエンジンは開発途中からポールスター社が携わっているという。それだけにプログラムの調整範囲はエンジンだけでなく、アクセルレスポンスやシフトプログラムといった広範囲に及ぶ。そこが単純にパワーアップするだけのアフターマーケット商品と一線を画す部分だ。

街中からワインディングを中心にしたテストドライブで感じられたのが、アクセルに対するクルマの振る舞いが明らかに軽やかとなったこと。ドライバーの意図に対して、クルマがより素早く正確な反応を返してくれるため、運転している実感と一体感が高まっている。運転が好きなドライバーなら、この変化には頬が緩むだろう。
このパッケージは18万8000円(税込/工賃込み)で、専用のリーフレットとリヤエンブレムも付属。後からでも導入できるが、きっともっと早く導入すればよかったと思うに違いない。
文と写真●GooWORLD
問い合わせ ボルボ・カー・ジャパン TEL:0120-922-662
Detail Check
コックピット
コックピット
メカニズムにいっさい手を加えることなく、大幅なパワーアップを実現し、なおかつ燃費性能や耐久性に悪影響を与えないというのもポイント。オールマイティなノーマルに対して、スポーティさを引き出した味付けだ。
インテリア
インテリア
プログラムを書き換えるアイテムなので室内などの快適性はノーマルのままというのも魅力。排気音のこもりもなく、「チューニングカー」といった印象はまったくない。
エンジン
エンジン
D4エンジンではノーマル比10馬力、4.1kg mアップを実現しつつ、それぞれの発生回転を低めることに成功している。
エンブレム
エンブレム
ポールスターパフォーマンスパッケージに付属されるリヤエンブレム。小さな部品ではあるが、満足度を高めるアイテムだ。
主要諸元:ボルボ V40 D4 SE ポールスターパフォーマンスパッケージ
全長×全幅×全高 | 4370×1800×1440mm |
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ホイールベース | 2645mm |
トレッド前/後 | 1545/1535mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1968cc |
最高出力 | 200ps/4000rpm |
最大トルク | 44.9kg m/1750-2250rpm |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前・後 | 205/50R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2015年9月)
V40 D4 SE ポールスター パフォーマンスパッケージ | 417万8000円 |
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Body Color
□クリスタルホワイトパール ■パワーブルーメタリック ■ブライトシルバーメタリック ■オニキスブラックメタリック ■パッションレッド ■アイスホワイト |