車のメンテナンス
更新日:2025.10.08 / 掲載日:2025.10.08
大型SUV日産パトロール、NISMO版とともに日本上陸の気配あり!!

日産の巨艦SUV「パトロール」が、日本市場へ帰ってくる可能性が濃厚になってきた。北米では「アルマーダ」、中東では「パトロール」と名を変えて走るが、骨格は同じ一台。世界ではすでに「砂漠の王者」と呼ばれる存在だ。東京の街でその姿を見かければ、異質な迫力を放つに違いない。
この動きを裏付ける材料は多い。まず、パトロールは主に福岡県の日産車体九州工場で生産されている。いまは輸出専用だが、国内仕様のラインを組むこと自体は難しくない。国内工場でつくられるフラッグシップSUVであり、それだけで日本導入のハードルはぐっと下がる。

さらに日産は、2025年6月に中東市場で新型パトロールNISMOを発表した。最高出力495馬力、専用の足回り、精悍なデザイン。単なる特別仕様車ではなく、日産がパトロールをスポーツSUVの領域にまで押し上げようとする意思表示だ。このNISMOモデルが日本に導入されれば、ランドクルーザーやLXだけでなく、輸入プレミアムSUVとも真っ向から競合することになる。
気になるパワートレーンは、海外で販売されているパトロール/アルマーダと同じくVR35DDTT・3.5L V6ツインターボエンジンとなる。静かに、そして力強く走るフルサイズSUV。その姿はこれまでの日産にはなかった存在感だ。
ボディサイズは全長5m超、全幅は2m近い。数字だけを見れば日本の道には大きすぎる。しかし堂々たる3列シートのキャビンは8名が快適に過ごせ、ミニバンユーザーの関心も奪うだろう。内装は豪華でありながら実用的。オフロードにも踏み込める“ラグジュアリークロカン”というポジションで独自の地位を築ける。

発売は2026年後半が有力とされる。だが関係者の間では、2025年秋のジャパンモビリティショーで日本仕様を初披露するとの声が強まっている。もしそこでベールを脱げば、トヨタ、レクサスの牙城に割って入る衝撃は計り知れない。
かつて日本市場では「サファリ」の名で親しまれた日産の本格クロカン。その血統を受け継ぐパトロールが、NISMO版を従えて帰ってくる。復権を狙う日産の一手は、思いのほか近いタイミングで明らかになるかもしれない。