新車試乗レポート
更新日:2025.08.21 / 掲載日:2025.08.21

【NISMO】新型エクストレイルは個性派グレードに大注目!【日産】

文と写真●ユニット・コンパス

 人気SUVのエクストレイルがマイナーチェンジを受けました。新型は上質や機能が進化、さらに個性豊かな新グレードが多数登場して選ぶ楽しさもさらにレベルアップしています。エクストレイルは本格的な悪路走破性能に定評のあるモデルでしたが、新型ではさらに上質さをレベルアップさせることで、ミニバンやセダンから乗り換えても満足できるモデルに進化しています。

Google搭載とカメラの強化で日々の使い勝手を進化

日産 エクストレイル G e-4ORCE

 マイナーチェンジを受けた新型を目の前にして、正直あまり大きく変わったとは思いませんでした。それもそのはず、外観の変更はフロントグリルのデザインやバンパーの塗り分け、そしてホイールデザイン程度。新型のスタイリングは今でも十分新鮮味がありますし、ユーザーからの反応もよかったので大きく変える必要はないと判断したそうです。ウインカーが前後ともにLEDになったのは価格を考えれば嬉しいところ。でも確かに上質さはアップしています。デザイナーの狙いどおりでしょう。

日産 エクストレイル G e-4ORCE

 インテリアも変更は最小限で、配色やシート生地の変更で洗練された印象をねらっています。とくにインパネ上面とドアトリム上面をブラックにしたのが効いていて、引き締まった雰囲気になりました。

日産 エクストレイル G e-4ORCE

 その一方で大きな進化として紹介したいのが、インテリアに採用された新型インフォテインメントシステム。

 Googleオートモーティブをビルトインしたことで、使い勝手が大きく改善しています。ナビもスマホで使い慣れたGoogleマップですし、自分のアカウントをエクストレイルでも利用できるようになり、スマホとの連携も強化されました。また、音声による操作も可能となっています。

 もうひとつ便利だと感じたのが、「インテリジェントアラウンドビューモニター」の機能強化でした。車両の周囲360度のカメラ画像を活用することで、死角を減らすというのが各機能に共通する美点なのですが、これがかなり実用的なのです。

 とくに「フロントワイドビュー」は、狭い路地から車両の鼻先を出すことなく、左右の安全確認ができるというもの。さらにワンタッチで地点登録ができるので、自宅周辺の道路などよく使う道で地点登録しておけば、そこに近づくと自動的に画面がフロントワイドビューに切り替わるのです。これはとても良かったので、ぜひ試乗などで体感してください。

3種類の新グレードを投入!

 それでは、マイナーチェンジで追加になった新しいキャラクターを紹介していきましょう。

大人のタフギア「ロッククリーク」

日産 エクストレイル ロッククリーク e-4ORCE

 まずは「ロッククリーク」。これはエクストレイルのタフギアとしてのイメージを強調したデザインと装備が与えられています。じつは北米市場向けモデルで人気を集めているグレードで、今回の改良を機に逆輸入された形になります。

 特徴はグロスブラックで引き締められたフロントマスクと19インチのアルミホイール。各所に赤いアクセントが入るのですが、その面積が小さいことで、アウトドアらしさは主張しながらも、抑えが効いているのも好印象でした。これなら大人が乗ってもカッコいいと思います。この赤いアクセントはインテリアにも使われているのですが、ここもメインはブラックでテイストはシック。やりすぎていないのがいいですね。しかもシート表皮は防水機能つきとなっています。

「オーテック スポーツスペック」は上質な爽快スポーティ

日産 エクストレイル オーテック スポーツスペック e-4ORCE

 従来モデルにラインアップされていた「オーテック」との違いは、上質さはそのままに爽快な走りを実現しているところ。それが「オーテック スポーツスペック」というネーミングに込められています。

 後述する「NISMO」と基本性能パッケージを共通化したことで走りの実力を大幅に強化。「オーテック」の魅力である快適性はそのままに、操る楽しさがレベルアップしている。足元を飾る20インチのホイールもクールです。テストコースの試乗で感じたのは、リラックスして運転を楽しめるということ。路面の段差は吸収するのにコーナーではタイヤがしっかりと路面をとらえるので、イメージしたとおりに走ることができるのです。ブルーのアクセントを効かせたシートといい、開発陣の言うとおりちょっと欧州車風味を感じました。

乗ればわかる「NISMO」の感触。この乗り味はクセになる!

日産 エクストレイル NISMO アドバンスドパッケージ e-4ORCE

 最後に登場するのが真打ち「NISMO」。エクストレイルにNISMO!?と驚く方もいるかもしれませんが、じつはNISMOはすでに中東市場向けにパトロールのNISMOバージョンも販売して好評を集めている実績があります。速さと意のままに操れる気持ちよさは、本格SUVにあっても受け入れられるということです。

 ではそんなエクストレイルNISMOについて紹介しましょう。エクステリアはいつものNISMO流で、車体下部を取り巻く赤いアクセントラインが印象的。専用バンパーは空気の流れを整えることで、空気抵抗を増やすことなくダウンフォースを29%向上。試乗してみたところ、その効果は確かに感じられて、速度域が上がっても車体がしっかりと安定して直進します。

 インテリアは赤色を効果的に使いながらも、やり過ぎる手前で抑えられていて上質な印象。オプションでレカロシートを選ぶことができるのですが、車体の動きがよりダイレクトにドライバーに伝わってきて運転していてワクワクします。快適性は若干スポイルされますが、より刺激を求めるなら選択するべきでしょう。一方で標準シートは快適性とサポート性能が両立されていて、非常に気に入りました。とくに腰から背中にかけてのサポートが適切で、長距離ドライブの機会があるならこちらをオススメします。

 さて、肝心の運転した手応えは? これは想像以上にハイレベルでした。「オーテック スポーツスペック」よりもドライバーの意図に正確に反応するセッティング。わざとらしい演出がないNISMOらしい正統派な作りで、まさにコントロールする楽しさが味わえます。

 開発陣に聞いたところ、4輪のタイヤをしっかりと設置させるというNISMO共通の方針に加えて、適切なロールスピードを確保しながらも収束を早めたサスペンションにポイントがあるとのこと。ダンパーはカヤバ製で、微低速域から高い減衰力を確保できるスイングバルブを採用したことで、ボディの動きは止めながらも、サスペンションはしっかり動かすという背反する要求を実現させたといいます。

 ハンドルの動きにもサッとクルマが反応するため、これは正直乗り心地は諦めたのかなと想像していたのですが、段差を乗り越えてもゴツゴツした感触にはならないのが不思議な感覚でした。また、日産自慢のe-4ORCEもNISMOによりチューニングを受けていて、コーナーの出口で早くアクセルが開けられるセッティングになっています。目指す方向にクルマが進んでいくため、とても気持ちよく走れます。

 クルマ好き専用のモデルと思われるかもしれませんが、思ったとおりにクルマが動くというのは安全でもあります。もちろん、悪路走破性能や積雪路での安全性は確保済み。これができるのが、リアタイヤを瞬時にコントロールできる電動4WDシステムe-4ORCEのメリット。テストコースを限られた時間走らせただけですが、エクストレイルNISMOは、安全と楽しさが高次元で両立しているクルマだと評価できます。

日産 エクストレイル NISMO アドバンスドパッケージ e-4ORCE

マイナーチェンジで本来の実力を発揮させた!

 SUVとしての性能はそのままに、上質さと先進装備を大幅にレベルアップさせた現行型エクストレイル。しかし登場後すぐに受注停止・生産停止の時期があったことで、いまいち波に乗り損ねてしまった印象がありました。ハイレベルな4WDシステム「e-4ORCE」など見どころの多いクルマだけに、もっと売れていいモデルだったはずです。今回のマイナーチェンジでは、上質さと先進装備を磨き上げ、魅力的なグレードも数多く登場。ようやく本来の実力を発揮したといえるでしょう。

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