中古車購入チェックポイント
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2011.05.27

日産 モコ(2010年~)中古車購入チェックポイント

  • 日産 モコ(2010年~)中古車購入チェックポイント

    日産 モコ

    DBA-MG22S
    参考車両:S 2WD
    初年度登録:2010年11月

  • 日産 モコ

■全体のチェックポイント

2006年2月にフルモデルチェンジした2代目。参考車両は、2009年6月にマイナーチェンジした後の後期型だ。子連れママに便利で経済的な軽自動車が売りで、中古車物件数は多い。新車価格が低めの「S」と「E」が大半で、上級タイプの「G」は非常に少ないが、何台か比較して、車体色や装備も吟味したい。現車のチェックでは、内外装を念入りに調べて、内装の傷や染みなどから車両をどのように使っていたかも推測してみよう。注意したいのは、エンジンをはじめとする走行機構各部の状態。内外装に多少の傷みがあっても、しっかり整備されていれば、買い得になる場合もある。販売店で現状を聞き、納車点検整備や保証の有無なども必ず確かめよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    日産 モコ(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

     少し離れたやや遠目から、車体の様子を観察しよう。車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。
     前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなど各部のバランスを見る。前面は、全体的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい(交換している)場合は、その側の車体部を修理している可能性。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の修理を疑ってみる。バンパーの角や下側の損傷などにも注意しよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    日産 モコ(後部)

  • 2.後部のチェックポイント

     前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ(テールライト)/フェンダーなどのバランスをチェック。
     後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が修理/交換を推測するヒントになる。
     テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間が狂っている箇所があれば、その部分の車体部を修理/交換していると考えられる。

  • 3.角度を変えると見える

    日産 モコ(パネル表面)

  • 3.角度を変えると見える

     車体まわりをチェックする時は、見る角度を変えてみよう。プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。外板パネル表面を斜め方向から透かして見ると、浅くて広い凹みや波打ち(しわ)なども見落とすことがない。
     しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違う部分やザラザラとした肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

    日産 モコ(立て付け)

  • 4.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体前部側面では、フェンダーを中心に見てみると、バンパー、ヘッドライト、ボンネット、ドア、ピラー(フロントガラス部の柱)などが隣接している。それぞれの隙間の幅が均等になっていなければ、どれかがダメージを負ってずれているか、あるいは修理/交換している可能性がある。
     隙間を境に、隣り合う外板パネルの色艶も比べてみよう。修理や交換で塗装していると、色調が微妙に違って見えることがある。

  • 5.整備状態を確かめる

    日産 モコ(エンジンルーム)

  • 5.整備状態を確かめる

     定期点検整備記録と突き合わせて、エンジンと周辺をチェック。オイル漏れの兆候などにも注意。できれば日常点検項目くらいは見ておきたいところだが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
     交換した新しい部品を見つけたら、消耗品か、不具合か、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

6.車体内側の鉄板を調べる

 左右フェンダー側や室内側のパネルをはじめ、フレームやメンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。車体の骨格となっている部分を修理している車両は、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、歪みや修理/交換跡などがないか確認。カバーや機器類に隠れている部分もあるが、細部まで慎重にチェックしよう。

  • 7.取り付け状態を確認

    日産 モコ(フロントフェンダー)

  • 7.取り付け状態を確認

     フロントフェンダーは、エンジンルーム側に腐食(錆)や修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないかもチェックしよう。下側にあるブラケット(フェンダーを支えている金具)を修正/修理した形跡がないかも確認。
     フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、修理しても修復歴にはならない。しかし、外して修理、あるいは交換しているとなれば、車体内側の骨格部にダメージが及んでいないかを確かめる必要がある。

  • 8.前部の必須チェックポイント

    日産 モコ(ラジエターコアサポート)

  • 8.前部の必須チェックポイント

     エンジンルームの最前部で車体の左右に繋がっているラジエターコアサポートを調べよう。車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすく、修理/交換する確率が高い。左右フェンダー側に伸びている部分も慎重にチェックしよう。前側はカバーを設置しているが、フロントグリルやヘッドライトなど関連部品、バンパーやフェンダーなど周辺の状態にも注意しよう。

  • 9.ボンネットの裏も見る

    日産 モコ(ボンネット)

  • 9.ボンネットの裏も見る

     外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかもチェックしよう。特に先端部周辺の状態に注意。
     外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換していないか、より慎重にチェックする必要がある。

10.縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)を傷付けることも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。フェンダーに歪みがないかも確認しよう。
 内側に折り込んでいる縁の部分に修理跡がないかもチェック。さらに奥を覗いて、タイヤハウス内の状態もチェック。バンパー側も見てみよう。フロントフェンダーは、内側にある泥よけカバーの状態にも注意しよう。

  • 日産 モコ(ホイールアーチ1)

  • 日産 モコ(ホイールアーチ2)

11.側面のチェックポイント

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換しているとは断定できない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • 日産 モコ(ドアヒンジ部1)

  • 日産 モコ(ドアヒンジ部2)

12.下側にチェックポイント

 車体側面は、ドアの下側にあるサイドシル(車体前後方向に通っている梁)に損傷や修理/交換の形跡などがないかチェックしよう。床下側を覗いて、損傷や腐食、修理跡などがないかも必ず確認。特に、下に突き出ている部分が注意ポイントだ。スポット溶接を打ち直した形跡には要注意。
 ドアを開けて、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も調べよう。

  • 日産 モコ(サイドシル1)

  • 日産 モコ(サイドシル2)

13.リアフェンダーのチェック

 リアドアを開けて、開口部を調べよう。後席への乗り降りなどで傷付けることがある。擦り傷、引っ掻き傷、打ち傷などのほか、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかもチェックしよう。
 開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理している。ダメージの程度と範囲を確かめよう。
 車体左側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の艶や色調にも注意。

  • 日産 モコ(リアフェンダー)

  • 日産 モコ(フューエルリッド)

  • 14.テールゲートのチェック

    日産 モコ(テールゲート)

  • 14.テールゲートのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。リモコンキーによる操作も試してみよう。
     開閉して、上げ下げの動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
     閉める時にカチッと収まらないなど、閉まり具合がよくない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整で直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。

  • 15.開口部を慎重にチェック

    日産 モコ(開口部)

  • 15.開口部を慎重にチェック

     開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意して、修理/交換の形跡などがないかチェック。コンビネーションランプやバンパーなどの取り付け状態にも注意しよう。
     後方から強い衝撃を受けると、ルーフやキャビン(室内)などにも波及することがあるので、周辺部も含めて慎重にチェック。修理/交換跡があれば、ダメージが及んだ部分がないかを広範囲に探る必要がある。

  • 16.取り付け部もチェック

    日産 モコ(ヒンジ)

  • 16.取り付け部もチェック

     テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないかもチェック。ヒンジおよびヒンジ取り付け部周辺に歪みや修整/修理の形跡などがないかもチェックしよう。

  • 17.床の中も開けて確認

    日産 モコ(スペアタイヤ収納部)

  • 17.床の中も開けて確認

     ラゲッジフロアを開けて、スペアタイヤ収納部周辺を調べよう。歪みや修理/交換跡がないかチェック。底に貼ってある防振シートを張り替えていないかも注意。新しい塗装跡があれば、錆などの補修か、修理跡か調べる。水溜まりの跡があれば、雨漏りにも注意。

  • 18.タイヤとホイールのチェック

    日産 モコ(タイヤとホイール)

  • 18.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかもチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど、一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているか、車体が歪んでいるのか、確かめる必要がある。異常摩耗は、さまざまな原因が考えられる注意サインだ。
     スチールホイールは、ホイールカバーに傷や破損などがないかチェック。ホイールのリム部(タイヤと接している縁の部分)に曲がりがないかも確認。アルミホイールも、損傷やリムの曲がりがないかチェックするが、変形や割れなどにも注意したい。

  • 19.床下を覗いて確認

    日産 モコ(床下)

  • 19.床下を覗いて確認

     フレームやメンバー(補強部材)など鉄板部、マフラーやサスペンションなど部品類、ブラケット(ステー)など金具類も、傷や曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。外観をきれいに直しても、見えない床下は修理しないことがあるので、ダメージ痕を見つけることもある。前後バンパーの裏奥や、左右サイドシル側からも奥まで覗いてみよう。
     油汚れ(オイルやグリスなどの漏れの兆候)やゴム部品の劣化(ひび割れなど)にも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • 20.エンジンをかけてみる

    日産 モコ(始動)

  • 20.エンジンをかけてみる

     エンジンをかけて、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。始動時には表示/警告灯類の点灯などにも注意。
     始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。
     異常を判断するのは難しい部分もあるので、車両の購入を決めたら、納車の前に販売店で念入りにチェックしてもらうようにしよう。不具合などがあった場合はどうするかも確認しておこう。

  • 21.オートマチックのチェック

    日産 モコ(セレクトレバー)

  • 21.オートマチックのチェック

     セレクトレバーを各ポジションに切り替えて、緩みや引っかかりなどがないか、操作具合をチェック。できれば試走して、走行時のオートマチック動作を確認したい。とはいっても、よほどの症状が出ていない限りは、異常や不具合を判断するのは難しい。エンジンをはじめ、トランスミッション、駆動系、サスペンションなど、走行に関わる部分は販売店で調べてもらおう。購入後も考えれば、整備付きの車両が不安が少ないといえる。

  • 22.装備機器類の機能を確認

    日産 モコ(装備機器類)

  • 22.装備機器類の機能を確認

     ヘッドライト、ウインカー、テール/ブレーキ/バックランプなど、保安装置の作動状態をチェック。エアコンやオーディオなど、電装機器や電動機構は、スイッチを入れるだけでなく、調整操作して機能を確認。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など、基本的な部分のチェックを忘れやすいので注意。リモコンキー(またはインテリジェントキー)も確認すること。
     グレードによって異なる装備やオプションなど追加装備の有無は、販売店で事前に確かめておこう。

23.隅まで細かくチェック

 室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺だけでなく、後席やラゲッジスペースも慎重にチェックしよう。床や天井の状態も確認。ボックスやポケットなどは、内部もチェック。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口など、可動部の破損にも注意しよう。参考車両は、キースイッチ部にひび割れがあり、前側のダッシュボードも隙間がずれている箇所がある。汚損や損壊などがあれば、修復可能かどうか確認しよう。

  • 日産 モコ(後席)

  • 日産 モコ(ラゲッジスペース)

  • 日産 モコ(キースイッチ部)

■車両の情報をチェック

  • 日産 モコ(書類)

  •  備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初年度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
     現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●子連れママ向けの便利なクルマとして、2002年4月に新発売した日産初の軽自動車。「モコ」は、スズキからのOEM供給車「MR ワゴン」を、フロントまわりのデザインや一部装備の設定をモコ専用にアレンジして、日産スタイルの軽ハイトワゴンに仕立てている。2006年2月にフルモデルチェンジした2代目は、フロントグリル周辺と上部が丸くなったヘッドライト、木の葉をイメージするサイドウインドウなどが特徴。ボリューム感のある外観に変わった。インパネ上面にエアコン吹出口を設けたアッパーベント、消臭天井&シート、吸音天井、助手席前倒し機構などを新採用。“すわるとシート開けるとBOX”(助手席シートアンダートレー&ボックス)、盗難防止カーアラーム、運転席/助手席エアバッグなどを全車に標準採用。車体の衝突安全性能や燃費/排気ガスなど環境性能も向上した。2009年6月のマイナーチェンジでは、主に内装のデザインを変更。運転席シートリフター、チルトステアリング、ひも付きフユーエルキャップを採用。オートライトシステムや照明付バニティミラーを新設定。エンジンの改良で燃費も向上。従来(2008年1月発売)の特別仕様車「ショコラティエ セレクション」を、新たに「ショコラティエ」としてグレード設定に加えている。

●エンジンは660(658cc)で、自然吸気とターボの2種。トランスミッションは、電子制御4速AT。駆動方式は、2WD(FF前輪駆動)と4WDの「Four」がある。仕様グレードは、「S」「E」「G」の3イプを基本に、EとGには「ショコラティエ」を設定。フロントドアUVカット断熱ガラス、リア/バックドアプライバシーガラス、電動格納式リモコンドアミラー、フロントベンチシート、フロントセンターアームレスト、5:5分割可倒式リアシートなどは全車標準。4WD車は、運転席ヒーター付シートとヒーター付ドアミラーも標準装備。「S/S Four」は、ダイヤル式マニュアルエアコン、リモートコントロールエントリーシステム、CD一体AM/FMラジオ・2スピーカー、フルホイールカバー付13インチスチールホイールが標準装備。内装は、ダブルラッセルシート・ベージュ/アプリコットの星座柄デザイン。「E/E Four」は、外装のドアサッシュをブラックアウト(黒)。オートライトシステム、プッシュ式オートエアコン、インテリジェントキー、照明付バニティミラー、CD一体AM/FMラジオ・6スピーカーを標準装備。「G/GFour」は、ターボエンジンを搭載し、ベンチレーテッドフロントディスクブレーキと14インチアルミホイールを装着。E/E Fourの装備に、ハロゲンフォグランプ、サイドターンランプ内蔵ドアミラーが加わる。「ショコラティエ」は、車体色がマルーンブラック。起毛ジャージシート、ブラックとブラウンを組み合わせた“ブラック/ショコラティエ”の内装。専用色を採り入れたシックで上質感のあるタイプとしている。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定(2009.06)

グレード型式シフト駆動
SDBA-MG22S4ATFF
S FOURDBA-MG22S4AT4WD
EDBA-MG22S4ATFF
E ショコラティエDBA-MG22S4ATFF
E FOURDBA-MG22S4AT4WD
E FOUR ショコラティエDBA-MG22S4AT4WD

GDBA-MG22S4ATFF
G ショコラティエDBA-MG22S4ATFF
G FOURDBA-MG22S4AT4WD
G FOUR ショコラティエDBA-MG22S4AT4WD
※他にも、E系とG系のグレードをベースに、オーテックジャパンが手がける特別仕様車「エアロスタイル」と「エアロスタイル プラスナビ」を発売している。

●その後、2011年2月には3代目MG33S型へとフルモデルチェンジしている。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ