中古車購入チェックポイント
更新日:2020.04.06 / 掲載日:2012.07.13

日産 エクストレイル(2010年~)中古車購入チェックポイント

  • 日産 エクストレイル(2010年~) 中古車購入チェックポイント

    日産 エクストレイル

    DBA-NT31
    装備:<メーカーオプション>ハイパールーフレール、キセノンヘッドランプ(ロービーム・プロジェクタータイプ・オートレベライザー付)、バックビューモニター+HDDナビゲーションシステム(地デジ内蔵)+サイドブラインドモニター+ステアリングスイッチ<ディーラーオプション>ETCユニット(ビルトインタイプ・カーウイングスナビ連動タイプ)・フロアカーペット
    参考車両:20X
    初年度登録:2010年7月

  • 日産 エクストレイル

■全体のチェックポイント

2007年8月から発売している2代目(T31型)。中古車物件のほとんどは4WD車。2WD車は1割に満たない。参考車両は、2010年7月にマイナーチェンジした時期のモデルで、オプション装備を付けている。まずは現車を見て、仕様や装備を確認。車両のチェックは、オフロード車というよりも全天候型4WDミニバンとでも考えるといいだろう。外装の傷や室内の荒れ具合、定期点検整備記録などから車両がどのように使われ扱われていたか探ってみる。車体にカスタムパーツなどを装着した穴が開いていないかも注意。販売店に使用状況やユーザー歴を聞いてみよう。点検整備らしきことをやったことがないような車両も少なからずある。購入を決めるなら、エンジンやトランスミッションはもちろん、駆動系や車両安定機構など走行機能をすべてきちんと整備した状態で納車してもらうようにしよう。

  • 1.車両の雰囲気から探る

    日産 エクストレイル(正面)

  • 1.車両の雰囲気から探る

     車体のバランスを見ながら、車両の周囲をひと巡りして、どこかに違和感や不自然に見える部分などがないかチェック。車体の傾きにも注意。
     前方からは、バンパー/グリル/ボンネット/ヘッドライト/フェンダーなどのバランスを見る。前面は、基本的に左右対称になっていることもポイントだ。左右ライトの片方だけが新しい場合(交換の疑い)は、その側の車体部を修理している可能性がある。ナンバープレートの変形や修正跡なども、車体部の損傷を疑ってみる。上部が塗装で下部は無塗装の黒になっている柔軟性のあるバンパーは、角や下側の損傷などにも注意。ボンネットやフロントガラスに飛び石傷がないかもチェックしよう。

  • 2.後部のチェックポイント

    日産 エクストレイル(後部)

  • 2.後部のチェックポイント

     前面と同様に、バンパー/テールゲート(バックドア)/コンビネーションランプ/フェンダー/ピラーなどのバランスをチェック。テールゲートの下部に設置している樹脂モール(ガーニッシュ)やマフラーなどの状態にも注意しよう。
     後部ナンバープレートは、封印の傷(ナンバープレートを外した形跡)が後部車体の修理/交換を推測する手がかりになる。
     テールゲートの立て付けが全体に狂っていれば、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいる疑いもある。部分的に隙間がずれている箇所は、その部分の車体部を修理/交換していると考えられるので、詳しく調べてみよう。

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

    日産 エクストレイル(車体後部側面)

  • 3.隙間の幅と色調を比べる

     外装の立て付けは、例えば車体後部側面では、バンパー、フェンダー、ドア、コンビネーションランプ、テールゲートなどがそれぞれ隣接している。隙間の幅が均等になっていなければ、ダメージを負ってずれているか、修理/交換してずれた可能性がある。隣り合っているパネルの艶や色調が違っている場合も、修理や交換で塗装している可能性があるので注意しよう。

  • 4.角度を変えると見える

    日産 エクストレイル(パネル表面)

  • 4.角度を変えると見える

     外装は、見る角度を変えながらチェックすれば、プレスラインのずれや崩れ、微妙な立て付けの狂いなども確認しやすい。パネル表面を斜め方向から透かして見るようにすれば、小さな凹みや浅くて広い凹み、波打ち(しわ)なども見落とすことがない。しわが寄っているのは、ダメージ痕か、板金修理跡。塗装面の艶が違っている部分や肌荒れ状態になっている箇所なども、修理跡の疑いがある。

5.整備状態を確かめる

 定期点検整備記録と突き合わせて、消耗部品を中心に、エンジンと周辺をチェック。オイル汚れ(オイル漏れの兆候)などにも注意。少なくとも日常点検項目くらいは見ておきたいが、詳しい整備状況については販売店スタッフに聞いて確認しよう。
 交換したように見える新しい部品が付いていたら、消耗品を交換したか、不具合があったか、それとも事故などでダメージを受けたのか、交換した理由を探ってみる。

  • 6.車体内側の鉄板を調べる

    日産 エクストレイル(エンジンルーム)

  • 6.車体内側の鉄板を調べる

     左右フェンダー側や室内側のパネル、サイドフレーム、メンバー(補強部材)など、エンジンルーム内側の鉄板を調べよう。機器類などがあって見づらい部分もあるが、損傷や修理/交換跡などがないか確認したい。車体の骨格となっている部分を修理していれば、修復歴があることを明示しているはずだが、念のために、事故歴や修理歴がないか販売店に聞いてみよう。

  • 7.取り付け状態を確認

    日産 エクストレイル(フロントフェンダー)

  • 7.取り付け状態を確認

     フロントフェンダーは、エンジンルーム側に錆や腐食、修理跡などがないかチェック。同時に、固定ネジを回した形跡がないかチェック。ブラケット(下でフェンダーを支えている金具)部を修正したり修理した形跡がないかもチェック。
     フロントフェンダーは、車体構成上の重要な車体補強部材とはなっていないので、外傷などを修理しても修復歴にはならないが、外して修理、あるいは交換していれば、車体内側にあるサイドフレームなど車体骨格にダメージが及んでいないか確かめる必要がある。

8.前部の必須チェックポイント

 エンジンルームの最前部にあるラジエターコアサポートは、車体部に強い衝撃を受けると影響が及びやすい。歪みや破損、修理/交換の形跡などがないかチェック。エクストレイルはフェンダー側と繋がっている部分や下側の枠の部分はネジで固定している。交換した形跡にも注意。カバー類やラジエター本体、バンパー、グリル、ヘッドライト、フェンダーなど関連部や周辺も含めて慎重にチェックしよう。

  • 日産 エクストレイル(ラジエターコアサポート1)

  • 日産 エクストレイル(ラジエターコアサポート2)

  • 9.ボンネットの裏もチェック

    日産 エクストレイル(ヒンジ部)

  • 9.ボンネットの裏もチェック

     外面をチェックしたら、裏面側に修理跡などがないかもチェック。外して修理、あるいは交換することもあるので、ヒンジ部のネジもチェック。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺の状態も調べよう。
     ボンネットを修理/交換していれば、ボンネット単独の損傷なども考えられるが、車体部を修理/交換している可能性があると見立てて、車体前部一帯を慎重にチェックする必要がある。

10.縁と奥も覗いてチェック

 フェンダーは、膨らんでいるホイールアーチ(タイヤを囲っている部分)に損傷を負うことも多い。傷や凹み、修理跡などがないかチェック。エクストレイルは、縁に設置しているホイールアーチプロテクターの損傷や交換にも注意し、フェンダーに歪みなどがないかチェック。さらに、フェンダーの奥を覗いて、タイヤハウス内に異常がないかチェック。フロントフェンダーはフェンダーライナー(泥よけカバー)の状態に注意。バンパー側の状態も見てみよう。

  • 日産 エクストレイル(フェンダー1)

  • 日産 エクストレイル(フェンダー2)

11.周辺も調べて判断する

 ドアに大きな損傷を負うと、外して修理することもあり、交換してしまうことも多い。ドアヒンジ部のネジをチェックしよう。ただし、ドアの立て付け調整などでネジを回すこともあるので、ネジを見ただけではドアを修理/交換していると断定することはできない。ドア自体をはじめ、ピラー(柱)やサイドシル(梁)など、周辺も詳しく調べて判断する必要がある。

  • 日産 エクストレイル(ドアヒンジ部1)

  • 日産 エクストレイル(ドアヒンジ部2)

12.リアフェンダーを見る

 ドアを開けて、開口部を調べよう。引っ掻き傷や打ち傷、塗装欠け、簡易補修跡などがないかチェック。修理跡がないかも確認。開口部にマスキング跡があれば、リアフェンダーを補修、あるいは修理しているので、ダメージの程度と範囲を確かめる。
 車体右側は、フューエルリッドを開けて、内部にマスキング跡や修理跡などがないかチェック。フューエルリッド表面の艶や色調がフェンダー部と違っていないかも注意しよう。

  • 日産 エクストレイル(開口部)

  • 日産 エクストレイル(フューエルリッド)

13.下側に要注意ポイント

 エクストレイルは、通常とは違ってドアパネルの下部にサイドシルプロテクター(ドア一体シルプロテクター)が付いている。フェンダー側のホイールアーチプロテクターも含めて、損傷がないかチェック。取り付け状態も確認。交換していないか注意し、ドアにダメージがないかチェック。
 重要なのは、車体側のサイドシル(車体の梁)だ。ドアを開けて、損傷や腐食、修理/交換の形跡などがないか、床下側も必ず覗いてチェック。特に外側と床側のパネルを接合している下に突き出ている部分に曲がりや損傷、修理跡がないか調べよう。判断は難しいかもしれないが、交換修理した形跡には要注意。
 同様に、ステップ部(サイドシルの上側)の状態も慎重にチェックしよう。

  • 日産 エクストレイル(サイドシル1)

  • 日産 エクストレイル(サイドシル2)

  • 日産 エクストレイル(サイドシル3)

  • 14.テールゲートのチェック

    日産 エクストレイル(テールゲート)

  • 14.テールゲートのチェック

     解錠・施錠の具合をまずチェック。テールゲートを開閉して、上げ下げする動きがスムーズかどうかチェック。上げた全開状態でしっかり止まっていることも確認。
     閉める時にカチッとうまく収まらない場合は、テールゲートがずれているか、あるいは車体が歪んでいることも考えられる。ずれているだけなら調整すれば直ることもあるが、車体が歪んでいる車両には要注意。

  • 15.取り付け部もチェック

    日産 エクストレイル(ヒンジ)

  • 15.取り付け部もチェック

     テールゲートは、内側に修理跡などがないかチェック。テールゲートを交換している形跡がないか確認。ヒンジおよび車体側のヒンジ固定部周辺に歪みや修正跡、修理跡などがないかチェック。

16.開口部を慎重にチェック

 テールゲートの開口部を見ると、鉄板の接合部がある。溶接、シーラー、塗装の状態に注意しながら、修理/交換の形跡などがないかチェック。コンビネーションランプやバンパーなどの状態にも注意。後方から強い衝撃を受けると広範囲に波及することがあるので、フェンダーやルーフ、ピラー、キャビン(室内)なども慎重にチェックしよう。

  • 日産 エクストレイル(テールゲート開口部1)

  • 日産 エクストレイル(テールゲート開口部2)

  • 17.ラゲッジスペースの下に注意

    日産 エクストレイル(スペアタイヤ収納スペース)

  • 17.ラゲッジスペースの下に注意

     できればラゲッジボードを開けて、スペアタイヤ収納スペース周辺に錆や修理跡などがないか調べたいが、とりあえず床下側から覗いて、リアフロアパネルに損傷や歪み、修理跡などがないかチェック。左右リアサイドメンバーエクステンション(後部に繋がっている補強部材)やリアクロスメンバー(後部左右を繋いでいる補強部材)など、後部骨格部の損傷や修理/交換の形跡にも注意したい。

  • 18.床下を覗いてみる

    日産 エクストレイル(床下)

  • 18.床下を覗いてみる

     床下のパネル、フレーム、メンバー(補強部材)など鉄板部。マフラーやサスペンション、ブラケット(ステー)など部品類も、傷、曲がり、歪み、修理/交換の形跡などがないかチェック。
     油汚れ(オイルやグリスなどの漏れ)や水漏れ、樹脂やゴム部品の破損などにも注意。錆があれば、表面に浮いている程度なら心配ないといえるが、広がり範囲と腐食の進行状態を確かめよう。

  • 19.タイヤとホイールのチェック

    日産 エクストレイル(タイヤとホイール)

  • 19.タイヤとホイールのチェック

     タイヤは、スリップサインを目安に、残り溝の深さを点検。傷や異物の刺さり、ひび割れなどがないかチェック。同時に、接地面の摩耗状態も調べよう。外側だけとか内側だけなど一部が極端に減る偏摩耗を起こしていれば、アライメント(ホイールの取り付け角度)が狂っているのか、車体が歪んでいるのか確かめる必要がある。異常摩耗は、不適切なエア圧などでも起こるが、車体やサスペンションなどの異常を知る手がかりになる。
     ホイールは、傷や歪み、破損などがないかチェック。リム部(タイヤと接している縁の部分)の傷や曲がりにも注意。アルミホイールは、過度な衝撃で生じることがある変形や割れなどにも注意しよう。

  • 20.装備機器類の機能を確認

    日産 エクストレイル(装備機器類)

  • 20.装備機器類の機能を確認

     ウインカーやヘッドライト、ブレーキランプなど保安装置類。パワーウインドウの開閉や室内ランプの点灯など基本的な機能のほか、電波式キーでの各部作動状態も確認。エアコンは、冷房・暖房とも効き具合を確かめる。とりあえずわかるところだけでもチェックしておいて、細かい部分に不具合などがないかは販売店で点検してもらおう。
     参考車両には、ドライビングランプ付ハイパールーフレールやナビゲーションシステムなどメーカーオプションとETCなどディーラーオプションが付いている。仕様グレードによって異なる装備や追加装備の有無など、車両の装備は販売店で現車を見る時に確認。もちろん、追加した装備機器が正常に機能することも確かめる。

21.不具合の兆候を探る

 エンジンをかけてもらい、始動具合やアイドリング回転、排気ガスの色などをチェック。できれば自分でエンジンをかけて、始動時には表示/警告灯類の点灯なども見てみたい。
 始動困難、不安定なアイドリング回転、異音や大きな振動、白煙(水蒸気なら問題ない)や黒煙の排気ガスなどが出ていれば、なんらかのトラブルを抱えていると考えられる。異常を判断するのは難しい部分もあるので、わからないことや疑問があれば販売店に聞こう。

  • 日産 エクストレイル(始動)

  • 日産 エクストレイル(セレクトレバー)

  • 22.走行機能の状態を確認

    日産 エクストレイル(走行機能)

  • 22.走行機能の状態を確認

     CVTは、セレクトレバーの操作具合をチェック。できれば試乗して、走行時のオートマチック動作をチェック。4WDモードも試してみたい。とはいっても、異常や不具合を判断するのは難しい。エンジン、CVT、ALL MODE 4×4-i(4WD+VDC+ブレーキLSD)、ヒルディセントコントロール、ヒルスタートアシストなどの各機構と制御のほか、ブレーキやサスペンションなども含めて、すべての走行に関わる部分は販売店で現状を的確に判断し、正しく整備してもらうようにしよう。

  • 23.隅まで細かくチェック

    日産 エクストレイル(ラゲッジスペース)

  • 23.隅まで細かくチェック

     室内は、シートや内装材などに汚れや傷、染み、穴などがないか。運転席周辺から後席やラゲッジスペースまで、床や天井も含めて慎重にチェック。ボックスやポケットなどは内部も見る。ボックスの蓋やエアコンの吹き出し口、フック類の破損にも注意。ラゲッジボードやアンダートレイ(右側だけ標準装備)の状態も確認。使い方や扱い方によるダメージにも注意しながら細かくチェックしよう。

■車両の情報をチェック

  • 日産 エクストレイル(書類)

  •  備え付けの書類は、「車検証(自動車検査証)」で初度登録年月日や型式などを確認。「保証書」で期限や内容を確認。「車両取扱説明書」の他に、オプションや後付け装備などの使用説明書が揃っていることも確かめよう。
     現車をチェックする時には、「定期点検整備記録簿」の記載内容を必ず確認。車両がどのように使われ、扱われてきたかがわかる。定期点検や消耗部品交換などの時期と走行距離を把握しておけば、車両各部の状態を探る参考になる。最後に点検整備した日付と記録内容も見ておこう。

車両チェックの勘どころ

塗装
●部分的に色調や艶が違う場合は、周辺の状態を慎重にチェック。エンジンルームやスペアタイヤ収納部などは、新車時から外装とは塗色が異なってることがある。●ドアの開口部など、外から見えない部分にマスキング(塗装スプレーの飛沫が広がらないようにするためのカバーを粘着テープなどで留める)した跡が残っていることがある。塗装表面を指や爪で撫でるように滑らせて、引っかかるような“直線状の段差”があれば、何らかの理由で塗装している。●部品などに塗料が付着している場合も、周辺を詳しく調べる必要がある。●車種によっては、スペアタイヤ収納部などに、塗装の飛沫が付着しているように見える、新車時から仕上げが荒くなっている部分もある。

取り付けネジ
●ネジ止め(ボルトやナットで固定)している車体まわりの部品を交換する時には工具を使う。ネジの頭の塗装が剥がれていたり、角がくずれていれば、ネジを回している。●ネジの頭が塗装されていれば比較的容易に確認できるが、無塗装ネジの場合は判断しにくい。傷や錆に注意して、関連する近隣のネジや、車体左右の同じ部品のネジと見比べる。

溶接とシーラー
●修理/交換で溶接している(熱を加えた)部分は、錆が発生しやすくなっている。特に床下は、溶接部の塗装の剥がれや浮きに注意する。
●鉄板の接合部分に塗布しているシーラー(隙間を埋める充填材)は、修理/交換で再溶接すると塗り直すので、不自然に見える。●爪で押して、表面が硬くても内部が柔らかい(プチッと表面が割れる)ようなら、新しいシーラーを盛っている。●シーラーは、盛り上がっていたり、窪んでいたり、横方向にヒダがあるなど、鉄板の接合状態やシーラーを塗布する方法によって形状が違っている。不自然に見える部分を見つけたら、車体の左右同じ場所を比べてみる。
●スポット溶接(鉄板の接合部に小さな丸い窪みが並んでいる)を修理工場で打ち直している場合は、直径が小さい、窪みが深い、ずれている(2度打ちした)など、新車組み立て時の状態とは異なる特徴がある。●電気スポット溶接の電極が入らない奥まった部分などは、炭酸ガスアーク溶接に代えることがあるので、スポット溶接の窪みがなくなっていることもある。

立て付け
●外板パネルなどを修理/交換すると、組み付ける際に誤差が出ることがある。隣接するパネルの隙間(チリと呼ぶ)の幅が均等になっていなければ、修理/交換している可能性がある。●バンパーなどは、ぶつけたり、押されてずれることもある。たとえ修理/交換していなくても、隙間が合っていなければ、なんらかのダメージを受けている。●プレスライン(外板パネルを折り曲げている角の線)やモール類(ドアなどに付いている飾り部品)など、外装部品が連なっている線のずれも、立て付けの狂いを見つけるヒント。

■今回の車両のプロフィール

●手頃な車体サイズと車両価格、荷室の使い勝手を特長としたSUV。フルモデルチェンジして2007年8月に発売した2代目(T31型)は、装備を充実し、運転補助システムなども採用。2008年9月にはディーゼル車を追加。2009年4月に4WD車の燃費を向上。2009年12月に仕様を一部変更。そして、●2010年7月にマイナーチェンジ。新形状のフロントグリルやフロントバンパー、ヘッドランプを採用し、リアコンビネーションランプをLEDに変更。保温保冷機能付グローブボックス、大径メーター、後席中央3点式シートベルト&ヘッドレストなどを全車に装備。上級グレードに、インテリジェントキー、エンジンイモビライザー、燃費や航続可能距離・メンテナンス時期・各種警告などを表示する車両情報ディスプレイ、スウェード調トリコットシートなどを設定。4WD車は、滑りやすい下り坂などで低速を保つアドバンスドヒルディセントコントロール(速度設定機能付走行補助システム)を採用。17インチアルミホイールのデザインとタイヤサイズを変更。ディーゼル車には、マニュアルモード付6速ATを追加設定し、18インチアルミホイールを採用している。

●エンジンは、ガソリンの2.0Lと2.5L、ディーゼル2.0Lの3種。2.0LはCVT、2.5Lは6速マニュアルモード付CVT。ディーゼル2.0Lは6速MTとマニュアルモード付6速ATがある。基本は4WDだが、2.0Lには2WD(FF前輪駆動)も設定している。
仕様グレードは、エクストレイルのスタンダードタイプといえるのが「20X/25X」。プロジェクタータイプハロゲンヘッドランプ・マニュアルレベライザー付、オートライトシステム、LEDハイマウントストップランプ、本革巻3本スポークステアリングホイール&本革巻パーキングブレーキレバー、メッキドアハンドル、インテリジェントキー、エンジンイモビライザー、フルオートエアコン、車両情報ディスプレイ、防水加工フロア&天井、ウォッシャブルラゲッジ+引き出し式右側アンダートレイ、保温保冷機能付グローブボックス&カップホルダー、防水シート、全席ヒーター付シート(後席中央を除く)、オーディオレス・4スピーカー、17インチアルミホイール、フロントスタビライザーなどを標準装備。「20S」はエントリータイプ。ブラックドアハンドル、ウレタンステアリングホイール、マニュアルエアコン、フルホイールカバー付16インチスチールホイールなどが標準装備。オートライトシステム、インテリジェントキー、イモビライザー、オーバーヘッドコンソール、リアシートアームレスト、ヒーター付シートなどは省略している。
ディーゼル車の「20GT」は、キセノンヘッドランプ・ロービーム・プロジェクタータイプ・オートレベライザー付、フロントハロゲンフォグランプ、スウェード調トリコットシート地、オートクルーズ、DPF手動再生(ディーゼル微粒子フィルターの目詰まりを焼き落とす)スイッチ、オーディオレス・6スピーカー、18インチアルミホイール、前後スタビライザーなどを標準装備。シートバックポケットは助手席のみ。防水加工フロア&天井、ヒーター付シートなどは装備していない。

■参考車両と同時期の仕様グレード設定

グレード型式シフト駆動
・2.0L
20XDBA-T31CVTFF
20XDBA-NT31CVT4WD
20SDBA-NT31CVT4WD

・2.5L
25XCBA-TNT31CVT-6M4WD
2.0L ディーゼル
20GTLDA-DNT316MT4WD
20GTLDA-DNT316AT-6M4WD

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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