新車試乗レポート
更新日:2018.10.23 / 掲載日:2008.07.24
日産 ティアナ 試乗レポート(2008年07月)
日産 ティアナ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2008年6月2日
文:竹岡 圭 写真:原田 淳
■くつろぎ感、おもてなし感が際立つ女性にも優しいエレガントセダン
V6ながら230万円からというバリュー感の高い価格と、くつろぎ感を演出したモダンリビングコンセプトで、奥様の大人気カーとなった初代。新型はそのいいところを踏襲し、大切な人と満ち足りた時間を楽しむための上質でモダンなセダンとして熟成がはかられた。エレガントな見た目はまたまた女性に人気が出そうだ。
■ドライビング/ユーティリティ
外観に負けじと、新型は運動性能面や乗り心地面が強化された。とにかく静かでソフトで真っ直ぐ走る、疲れないクルマを目指したというのである。実際ワインディングを走ると、ステアリングの切り始めでもう少しキリッと曲がってもいいような・・・という気もしてしまうが、その分、高速はゆったりクルージングが可能なフィーリングとなっている。中間加速域の伸び、変速のレスポンスがいいパワーユニット。センターの落ちつき感が抜群なステアフィール、ナチュラルで扱いやすいブレーキと、とにかく運転がラクなのだ。
パッケージング的にも1800mm以下に抑えた全幅で取り回しがラクだし、ワイパーがフロントウインドウ下にきちんと収まる設計のため前端の見切りがよく、セダンのわりには後方視界も確保されている。毎日乗るのは奥様というライフスタイルが十分考慮されたのがわかる。
オマケに室内は想像以上に広い。前後席ともヒザまわりが拡大されたため、助手席オットマンも自然な姿勢で使いやすくなったし、後席もゆったり足が組める。さらにこの後席は特筆モノで座り心地が抜群にいいのだ。新開発の3層タイプとなり、肌当たりがソフトで本当に包まれ感最高。ソファに身を預けるように少々寝そべり気味の姿勢と合わせて、間違いなくよく眠れそうな雰囲気なのである。オマケに燃費も向上と、今回も女性に人気が出るのは間違いナシだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
柔らかな光のなかにパッドが浮いているような雰囲気でくつろぎ感を演出。ストレートタイプの木目もキレイで、本当にリビングにいるよう。
先代は見た目だけと言われたが、新型は座り心地もしっかり考慮。男性の体にもしっくりくるサイズを確保。
オットマン付き助手席をしのぐ特等席なのがこの後席。とにかく座っているだけで気持ちイイ。スペース的にもゆったり。
■インテリア/エクステリア写真[2]
2.5Lと3.5Lが用意されているが、2.5Lは先代より排気量が200ccアップしたにもかかわらず、燃費が7%も向上している。
奥までしっかりスペースがあり、かなり広い。このクラスでは忘れちゃならないゴルフバッグも十分積める。
水平基調にこだわった先代とは違い、全体的にエレガントなフォルムなので、奥様カーとしてもしっくりくるハズ。
ティアナ250XV(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4850×1795×1475mm |
---|---|
ホイールベース | 2775mm |
トレッド前後 | 1550mm |
車両重量 | 1510kg |
エンジン | V6DOHC |
総排気量 | 2495cc |
最高出力 | 185ps/6000rpm |
最大トルク | 23.7kg m/4400rpm |
10・15モード燃費 | 12.0km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/55R17 |
全国メーカー希望小売り価格
246万7500円~394万8000円 |