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更新日:2024.12.09 / 掲載日:2024.12.09
2025最新版《クラウンクロスオーバー》ズバリ! “買い”のポイント
人気モデル『“買い”の決め手はコレでした!』魅力掘り下げ大研究
月刊自家用車のレギュラー執筆者が国産人気モデルの魅力をあぶり出し、ズバリ解説! その“買い”のポイントはあなたに“刺さる”のか。クルマ選びの際は本企画を参考にしっかり吟味していただければ幸いだ。
●文:川島茂夫/渡辺陽一郎
TOYOTA クラウンクロスオーバー【SUV】


スポーツカジュアル志向の
高級セダン的な位置付けだ
新生クラウンの第一弾として登場。FF(横置)プラットフォームをベースに開発され、ハードウェア面ではカムリに近い構成である。4WDのみの構成でSUVに分類されているが、最低地上高は145㎜でしかなく、車体形状はセダン同様の独立した荷室の3BOXを採用。ハッチバックに比べると積載性も積載の多様性も低く、SUVの主戦場でもあるアウトドア志向のレジャー用途への対応力も低めだ。SUV風のドレスアップを施した4ドアクーペともいえ、クラウンとしてもSUVとしても特異な存在となっている。
ただ、SUVルックの外観はフォーマル感を是とする高級セダンにはないカジュアルな印象を生み出した。また、ターボエンジンと組み合わされる高性能志向のパラレル式HEVをラインナップ。ターボのパンチの利いたパワーと電動後輪駆動系が強調した動力性能は見所のひとつと言える。従来のクラウンではアスリート系に相当する性能を備え、見た目も性能もスポーツカジュアル志向の高級セダンとも言うべき存在となった。
SUVとして評価すると中途半端な印象を受けてしまうが、高級セダンの「キャラ変」として捉えると分かりやすい。実用性や性能面の適応用途はスポーツセダン系と共通。オンロードでのプレミアム感ある走りを楽しむモデルだ。


クラウンクロスオーバー《買いのポイント》

かつてのクラウンアスリートの進化版のような運転感覚
動力性能でも操安性でも懐の深さ感じさせる走りはSUVでは最上位の車格感を生み出している。悪路走行に適したモデルではないが、高級セダンからの乗り換えに適している。カジュアル志向で進化した新時代のクラウンアスリートと言ってもいいだろう。