新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2015.01.23
フォルクスワーゲン eアップ! 試乗レポート
フォルクスワーゲン eアップ! 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/平成26年10月14日
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199
文●森野恭行 写真●編集部
■VW電気自動車の第一弾はスモールカーのeアップ!
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
eゴルフの投入は2015年の年央で、先に路上を走り出したのはスモールカーのeアップ!。まずは基本性能を紹介すると、82ps/21.4kg mのモーターと18.7kWhのリチウムイオン電池を搭載し、一充電で185km(JC08モード)の航続距離と、60km/hまでを4.9秒、100km/hまでを12.4秒でこなす発進加速を実現している。シティコミューターとして十分な能力を有することがわかるだろう。さらに、最高速も130km/hに達するのだから、高速道路も安心して利用できる。
走行モードは3つ。出力を54馬力に抑える「ECO+」は街乗り用といった印象だが、68馬力までの「ECO」ではストレスのない走りを楽しませてくれ、フルに82馬力を使える「ノーマル」では鋭い加速応答と力感ある加速フィールを提供してくれる。スムーズな走り味や高度な静粛性も、EVに期待するとおりのものと言える。また、シフトセレクターの操作により、回生レベルを5段階で調整できる点もおもしろい。フットブレーキの使用を抑え、回生で速度を調整するテクを身につければ、航続距離アップにもつながる。
なら、フットワークは?約160kgの重量増に加えて、細身の低転がり抵抗タイヤを履くため、スポーティな身のこなしは期待できない。でも、重めの車重や適正な重量バランスは乗り心地にはプラス要素。落ち着きのある乗り味を特徴とする。
■インテリア/エクステリア写真[1]
コクピットの眺めはほぼベース車と同じ。だが、タコメーターの代わりにパワーインジケーターを採用し、シフトセレクターの奥に走行モード切り替えスイッチを配置している。
前席の広さや快適性はベース車と同様のレベル。だが、床下にバッテリーを置くため、後席はフロアが高めの設計となる。腿の下に隙間ができる乗車姿勢となるのが惜しい点だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
直3・1Lユニットに代わるのは、82psのモーターと制御メカ。スマホとのリンクにより、遠隔操作や車両状況の確認もできる。
ベース車と同じ250Lの容量を持つ。上下2段の使い分けができるフロアボードも便利。
eアップ!のわかりやすい特徴は、「C」をモチーフとするリフレクターを装着した前後バンパー。ブルーの縁取りのVWマークやアルミホイールも専用のものだ。当然、排気口は存在しない。
フォルクスワーゲン e アップ!(1段固定式)
全長×全幅×全高 | 3545×1650×1520mm |
---|---|
ホイールベース | 2420mm |
トレッド前/後 | 1430/1425mm |
車両重量 | 1160kg |
モーター | 3相交流モーター |
バッテリー | リチウムイオン電池 |
最高出力 | 82ps/3000-12000rpm |
最大トルク | 21.4kg m/0-2500rpm |
一充電走行距離 | 185km |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/65R15 |