新車試乗レポート
更新日:2024.09.18 / 掲載日:2024.09.16

これ1台ですべてOKなSUVのオルタナティブ【メルセデス・ベンツ Eクラスオールテレイン】

文と写真●ユニット・コンパス 取材協力●メルセデス・ベンツ

 経済的な自由があるなかで、もし1台しかクルマを所有することができないとしたら。選択肢の筆頭となるのは、Eクラスオールテレインかもしれない。

 どこまでも走っていけそうな、快適で、上質で、利便性に優れたオールテレインは、SUV一強状態のマーケットにおいてなお、推薦したくなる魅力を備えていた。

ステーションワゴンより便利、SUVより走りやすい

E 220 d 4MATIC オールテレイン

 すべての地形を走破することを命名の由来とする「ALL-TRERRAIN」。クルマの成り立ちとしては、Eクラスステーションワゴンの車体をリフトアップし、SUVライクなアクセントを与えたもの。つまり居住性や質感はセダンと同様で、ラゲッジルームの使い勝手はワゴンと同格。

 ロングドライブ能力と悪路走破性能に尖らせたキャラクター。そもそもEクラスじたいが全方位にすぐれた資質を備えたモデルであるため、失うものはほぼない。AMGが走行性能を極めながらも上質さを失わないように、Eクラスオールテレインの走行性能も極めて高い水準にある。

 ではSUVであるGLEとの違いは?

 ボディサイズと車重の違いがキャラクター性の違いを説明してくれる。GLEとEクラスオールテレインは全長がほぼ同じで、GLEはより幅が広く全高が高く車重は2.4から2.5トンと400kg以上重い。車幅の差もあって、EクラスオールテレインはGLEよりもかなり扱いやすいのだ。市街地での取り回しもそうだし、高速域での身のこなしには少なくない差がある。

 これは良し悪しではなく、ユーザーが何を求めるかだろう。大きく重い巨体を思い通りに操る快感がGLEにはあるし、Eクラスオールテレインにはサイズを超えた小回りの良さや一体感のある走りが備わっている。

どこまで走っても疲れない

E 220 d 4MATIC オールテレイン

 陸続きで、クルマに乗れば国と国を簡単に行き来できる欧州。そういした環境で生まれたEクラスオールテレインは、卓越したロングドライブ性能が備わっている。

 まずはパワートレイン。(2L直4ディーゼルターボ)654M型エンジンはISGと呼ばれるマイルドハイブリッド機構を組み合わせることで電動化に対応。内燃機関が不得意とする低速域をモーターがカバーすることで、走り出しは極めてスムーズ。もちろん、ディーゼルエンジンが得意とする高速領域での巡行性能と経済性はそのままである。

 「E 220 d オールテレイン」は燃料消費率が非公開だが、同じパワートレインを搭載する「E 220 dステーションワゴン アバンギャルド」が19.4km /L(WLTCモード)であることから、それより1割程度を割り引いて考えれば近いと思う。実際、走り出してしばらくしてからオンボードコンピューターが指し示す航続可能距離は950km以上だった。

 エアサスペンションを標準装備していることも、優れたロングドライブ性能につながっている。エアバッグをスプリングの代わりに使うこのシステムは、ハイウェイでの巡行時にまるで魔法の絨毯のような乗り心地を提供。乗り心地だけではない。積載物で車体の後ろが沈み込むような状況では自動的に車体の水平をキープしてくれるのだ。

E 220 d 4MATIC オールテレイン

 さらに最新世代のMBUXもドライバーをサポートする。

 まるで助手席に話しかけるように「Hi,メルセデス」とコマンドを口にすれば、さまざまな機能を運転しながらにして使いこなせてしまうのだ。操作のために視線をモニターに動かしたり、スイッチに手を伸ばす必要が減ることも安全性に貢献する。

 たとえば「運転席が少し暑い」と言えば運転席のエアコンの温度を調整してくれるし、「リラックスしたい」と言えばシートのマッサージ機能を作動させてくれるといった具合。ちなみにシートのマッサージ機能は優秀で実に気持ちがいい。パターンが複数用意されているだけでなく、途中で強さや揉み具合が変化していく本格的なもの。さすがメルセデスが誇るラグジュアリーカーだと感心させられた。

コンディションが悪い時ほどありがたみを実感

E 220 d 4MATIC オールテレイン

 試乗の途中ではゲリラ豪雨に見舞われ、前走車の巻き上げる水しぶきで視界が制限されるようなコンディションもあった。しかしそんな状況でも安心してペースを保てたのは、他でもなく、クルマに信頼を寄せられたから。やはりメルセデスは、乗り手が疲れているとき、あるいは天候や道路の状況が悪くなるときほどありがたみを実感し、ああ、信頼できると思わせてくれる。そんなところも、ファンの心を掴んで離さない理由なのだろう。

 試乗車の価格はオプション込みで1300万円オーバーとかなりのものだったが、Eクラスオールテレインはそれを知ったうえでなお納得感、欲しいと思わせるに足る、確たる魅力を湛えていた。

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