新車試乗レポート
更新日:2018.11.03 / 掲載日:2014.10.17
レクサス NX 試乗レポート
レクサス NX 試乗レポート
試乗
ニューモデル
発表/平成26年7月29日
レクサスインフォメーションデスク
0800-500-5577
文●九島辰也 写真●編集部 (2014年7月)
■迫力のスピンドルグリルと新エンジンでライバルを追撃
NXはレクサス初のコンパクトSUV。昨年秋の東京モーターショーでコンセプトカーを、今年春には生産車をお披露目し、7月29日発売を開始した。特徴はスタイリングと新開発のターボエンジン。激戦区となるコンパクトSUVにおいては後発となるため、かなり大胆なフロントマスクで登場した。といってもそこはレクサスのアイデンティティ。“スピンドルグリル”と呼ばれる顔は血統を表し、ISの車高を上げたように見えなくもない。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島辰也
シャシーフレームからすべて新世代のNXは、BMWやアウディといったライバルがそうであるように、かなり“走り”に徹している。ステアリングはクイックで、足さばきもスポーツカーライクなセッティングが施された。
とくに2Lターボを搭載の「200t」はその傾向が強い。今回は軽井沢のワインディングを試乗したが、背の高さを忘れるほどクルマの向きを素早く変えながら坂道を駆け上って行った。ロールは抑えられ、ピタリと路面に吸い付くような感覚だ。
そのエンジンはこれまたよくできている。トヨタ車も含め、久々のターボであるにも関わらず完成度は高い。嫌なターボラグは一切なく、至ってスムーズにアクセルに反応して更け上がる。言ってしまえば、これがイマドキのトレンド。昔のようないきなりのドーンという衝撃とはオサラバだ。
ラインアップはこの他に2.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車がある。「300h」と名付けられたそれは、IS300hともほぼ同じ機構からなる。ある意味“レクサスらしい”とも言えるだろう。そんな新型NXは激戦となるコンパクトSUVでどのくらい活躍するか。しばらくこいつから目が離せない。
■インテリア/エクステリア写真[1]
センターコンソールの位置が高くスポーツカーのような造形のインパネまわり。手元の操作でモニター操作ができるのはRXなどと同じだが、その手法が変わっている。
イマドキのコンパクトSUVの例に漏れず、かなりスポーティなシートが装備される。サイドサポートもしっかりしていて、かなり攻めた走りにも十分対応してくれる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
レクサス初のターボエンジンを搭載したNX。タービンは自社製。製作にはかなりの時間を費やした。
パワーゲートを開けるとスペースはこんな感じ。リヤタイヤの出っ張りが小さいのがいい。実用面では開口部にガードが付いている。
インパクト大のフロントマスクから流れるようなサイドビュー、さらに個性的なテールライトを持ったリヤエンドまで新しさを感じるデザイン。前後のライトはすべてLEDで夜は別の顔を持つ。
■レクサス NX200t Fスポーツ 2WD(6速AT)
全長×全幅×全高 | 4630×1845×1645mm |
---|---|
ホイールベース | 2660mm |
トレッド前/後 | 1570/1570mm |
車両重量 | 1740kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 238ps/4800-5600rpm |
最大トルク | 35.7kg m/1650-4000rpm |
JC08モード燃費 | 12.8km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 235/55R18 |