新車試乗レポート
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2014.10.10
ジャガー F タイプ クーペ 試乗レポート
ジャガー F タイプ クーペ 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発売/2014年6月5日
ジャガーコール 0120-050-689
■スポーツブランドとしてのジャガーらしさあふれるクーペ
昨年リリースされたジャガーFタイプコンバーチブルのクーペ版が追加された。といっても、コンセプトカーC-X16がクーペボディだったことを鑑みると、こちらが本命と言えなくもない。それを証拠にこの2つのモデルはパワーが違う。3つのエンジンが用意されるが、トップエンドのV8はコンバーチブルが495馬力なのに対し、クーペは550馬力を発揮する。その差なんと55馬力となる。
■ドライビング/ユーティリティ

Report 九島辰也
そんなユニットを搭載したRクーペを試乗した。エンジンスタートからの猛獣のような雄叫びは、コンバーチブルも相当だが、クーペはさらにそれを上まわる。しかも、不意に踏み込んだアクセルはそのままパワーを引き出し、ドライバーのカラダをシートに押し付けるほどだ。いきなり立ち上がる加速とGフォースにタジタジである。
またコンバーチブルよりも明らかに高まったボディ剛性が、よりキビキビしたハンドリングを生み出す。その動きはまんまスポーツカー、いやはやレーシングカーに近い。かなり機敏だ。
それでもアンダーステア方向へクルマが向かうと、トルクベクタリングがそれを阻止する。凶暴な性格に思わせておいて、安全性はしっかり確保しているようだ。
“バランス”という面では、次に乗った3L V6エンジンを搭載するSクーペが気に入った。俊敏なフットワークと十分なパワーはそのままに、コントロール性は上がる。もちろん、“腕”といってしまえばそうだが、扱いやすいのは明らかにこちらが上だ。気になる点は……荷物スペースがほとんどないこと。シート後方に余裕はなく、さらにトランクも狭い。ただ、それを凌駕するだけの秀逸なスタイリングと走りがある。
■インテリア/エクステリア写真[1]
この造形はコンバーチブルと同じ。助手席側にニーサポートバーがあるのが特徴だ。イグニッションオンで浮き上がるダッシュパネルのエアコン吹き出し口が個性的。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ヘッドレスト一体型のバケットシートを装備する。しょうがないことだが、リクライニングは期待できない。シフトレバーはコンバーチブルと共有のガングリップタイプ。
■インテリア/エクステリア写真[3]
クーペのトランクリッドはこれ。ガラスハッチタイプとなる。トランクは深さはあるが、奥行きがなく実用性はあまり期待できない。
伝説のスポーツカーEタイプを彷彿するロングノーズ+ショートデッキのスタイリング。スポーツカー然としたフォルムは、ジャガーがスポーツカーブランドであることを再認識させる。
エンジンは3種類でスーパーチャージャー付き。3L V6には340馬力と380馬力の2つの出力がある。
ジャガー Fタイプ S クーペ(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4470×1925×1315mm |
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ホイールベース | 2620mm |
トレッド前/後 | 1600/1650mm |
車両重量 | 1730kg |
エンジン | V6DOHCスーパーチャージャー |
総排気量 | 2994cc |
最高出力 | 380ps/6500rpm |
最大トルク | 46.9kg m/3500rpm |
JC08モード燃費 | 10.6km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前・後 | 245/40ZR19・275/35ZR19 |
価格
ジャガー Fタイプ クーペ | 823万円~1286万円 (全グレード) |
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