新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2016.02.19
フォルクスワーゲン クロスアップ! 試乗レポート(2016年02月)
フォルクスワーゲン クロスアップ! 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年8月18日
フォルクスワーゲン カスタマーセンター
0120-993-199
文●森野恭行 写真●編集部
■アクティブなルックスが楽しいクロスアップ!がやってきた
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
走りの面で気になるのは、185/50R16サイズのタイヤ(ハイアップ!は185/55R15)を履いたことによるシャシー特性の変化と、30kg増えた車重の影響。重めであたりが硬めのタイヤを履くと、足がドタバタと暴れて乗り味が悪くなる例も少なくないが、クロスアップ!の場合はうまく調教をしている。乗り心地はしっとり感が加わった印象で、操縦安定性も穏やかかつリニアなしつけ。全体としてバランスのいい、スモールらしからぬ大人っぽい乗り味を特徴とする。
動力性能については、車重の増加はわずかなものだから、乗った印象はベース車そのまま。高速走行を含めて、必要にして十分な能力を持つ。自然吸気1Lだから上の回転まで引っ張るシーンもあるが、VWの3気筒は回転フィールが十分滑らかでうるさくないため、不快な思いをすることなく快活な走りが楽しめるのがいい。
ただし、シングルクラッチ式AMTの5速AGSは、当初と比べてシフトアップ操作や発進&微速のクラッチミートがうまくなったが、課題を今も残す。燃費節減のため、早めに上のギヤに入れたがるクセがあり、それが頻繁な変速やシフトアップ時のつんのめり感につながるシーンがある。慣れればリズミカルな変速もこなせるのだが・・・。AGSのクセは、試乗しての確認が必要だろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ボディ色がレッドの場合は、ダッシュパッドやシート色も赤でコーディネートされる。シティエマージェンシーブレーキはもちろん標準。だが、カーナビはオプションの設定だ。
ボディは小さくても4ドア・4人乗り。後席足元空間は広くないが、大人4人が乗車できるスペースを持つ。リヤドアガラスは昇降式でなくスイング開閉式。そこに合理性が見える。
■インテリア/エクステリア写真[2]
直噴ではなくポート噴射を採用する3気筒1Lユニットを搭載。75馬力/9.7kg mはベース車と同じ。
4人乗車時で約251Lの容量。6対4分割可倒式の後席を倒せば約951Lにまで拡大するのだから、積載性は想像以上に優秀なもの。
ホイールハウスエクステンションと大径16タイヤ、さらにはルーフレールや専用バンパーなども採用し、クロスオーバー仕立てとした。ロードクリアランスは10mmアップの設定となる。
フォルクスワーゲン クロスアップ!(5速AT・ASG)
全長×全幅×全高 | 3570×1650×1520mm |
---|---|
ホイールベース | 2420mm |
トレッド前/後 | 1415/1415mm |
車両重量 | 900kg |
エンジン | 直3DOHC |
総排気量 | 999cc |
最高出力 | 75ps/6200rpm |
最大トルク | 9.7kg m/3000-4300rpm |
JC08モード燃費 | 25.9km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/50R16 |