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更新日:2018.10.12 / 掲載日:2015.09.05
【ジープ】新型車「レネゲード」、9月5日に発売【価格・スペック】
ユニット・コンパス/Goo-net編集部
ジープの新型モデル「レネゲード」が、9月5日に発売。ジープブランドとしてはじめてリリースするコンパクトSUVモデルで、駆動方式はFFと4WDの2種類が用意される。右ハンドル仕様のみ。価格帯は297万円(オープニング・エディション/FF)~340万2000円(トレイルホーク/4WD)。
「アーバンサイズ。アドベンチャークラス」をテーマにしたレネゲードは、ジープらしいオフロード性能と都市での使い勝手や快適性の両立を目指して開発された。日本市場には、アイドリングストップ機能がついた1.4L 直4 SOHCターボエンジンと6速DCTを搭載するFF仕様の「オープニング・エディション」と「リミテッド」、2.4L 直4 SOHCエンジンと9速ATを搭載する4WD仕様の「トレイルホーク」の3グレードがラインナップされる。ボディサイズは、FFモデルが全長4255×全幅1805×全高1695mm、4WDモデルが全長4260×全幅1805×全高1725mm。
デザインは、ジープの伝統を受け継ぎながら革新性を持たせている。エクステリアには、ジープ伝統の丸型ヘッドライトや7スロットグリル、ショートオーバーハング、台形のホイールアーチをはじめ、1941年に誕生した初代ジープ「Willys(ウィリス)」を彷彿させるモチーフを多数採用。ヘッドライトやテールランプ、ルーフには、1940年代に米軍がガソリンの携行容器として使用したジェリー缶に描かれていた「X」マークをベースにしたデザインが施されている。
トレイルホークには「ラングラー」のハードトップをベースに開発された前後分割式のルーフ「My Sky」をオプションとして設定。前後のパネルは取り外しが可能で、フロント部分は電動で開閉することもできる。
インテリアにも、Xマークや7スロットルグリルといったジープのアイコンがエクステリア以上に多数用いられている。スノーボードやBMX、ボルダリング、スカイダイビングなど「エクストリームスポーツ」からインスピレーションを受けたディテールも特徴で、エアコンの吹き出し口やシフトベゼルはスキーのゴーグルやブーツ、色彩豊かなカラビナを、タコメーターのレッドゾーンはペイントボールゲームで被弾したときの飛び散った塗料をイメージしている。
ボディカラーは、全車共通色として「ブラック」、「アルパインホワイト」、「コマンド(グリーン)」、「コロラドレッド」の4色を用意するほか、各グレード専用カラーを設定している。専用カラーは、オープニング・エディションが「オマハオレンジ」、リミテッドが「シエラブルー」、トレイルホークが「ソーラーイエロー」。
トレイルホークは、乗用車派生の4WDモデルとは一線を画する高い水準のオフロード性能を基本性能として備えている。アプローチアングルは30.5度、ランプブレークアングルは25.7度、デパーチャーアングルは34.4度。39km/h以下の走行時に機能する「Jeep アクティブドライブロー」を搭載しており、「Low」スイッチをオンにするだけで1速走行が可能となる。また、「チェロキー」と同様、必要に応じてFFから4WDに切り替わるリアアスクル分離機能とPTU(Power Transfer Unit:パワー・トランスファー・ユニット)を採用しており、PTUが4輪によるトラクションが必要と判断した場合、瞬時にリアホイールを駆動させる。
さらに、走行モードを「Auto(自動)」、「Snow(雪)」、「Sand(砂)」、「Mud(泥)」、「Rock(岩場)」の5種類から選択し最適な駆動制御を実現する「Jeep セレクテレイン システム」、急坂を下りる際にスピードを自動でコントロールする「ヒルディセントコントロール」を標準装備。オフロード走行時に燃料タンクやフロントサスペンション、トランスファーケースを保護するスキッドプレート、トレイルホーク専用の17インチマッド&スノータイヤも装備する。
安全面では、軽量かつ高剛性な高張力スチールをボディの約70%に使用。ねじれ剛性を高め、操縦安定性の向上を図っている。先進の安全技術も搭載しており、リアバンパーに内蔵されたセンサーで死角の障害物を検知し警告する「Park Sense リアパークアシスト」を全車に標準装備するほか、グレードによって車線逸脱警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキなどを搭載。新型レネゲードは、2014年のヨーロッパの自動車安全アセスメント「ユーロNCAP」で最高評価の5つ星を獲得している。
サイズはコンパクトだが本格的なオフロード性能を持つレネゲード。ロードクリアランスが大きく、カタマリ感のあるワイルドなデザインが目を引く。
インテリアも個性的にデザインされている。凝縮されたスポーティ感が、独特のポップな雰囲気を出している。
フロントシートはホールド性に優れたもの。サイズがゆったりと取られ、ロングドライブでも疲れないのがうれしい。
後席をたたまない状態でも十分なスペースがあるラゲッジルームは、スクエアな形状で積載性が高く実用的だ。
上位グレード「トレイルホーク」に搭載される2.4Lエンジンはレスポンス良好でなかなかにスポーティ。ベースグレードの「リミテッド」は1.4Lターボとなる。