新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2008.10.16
ホンダ オデッセイ 試乗レポート
ホンダ オデッセイ 試乗レポート
試乗
フルモデルチェンジ
発表・発売/2008年10月16日・2008年10月17日
文●竹岡 圭 写真●柳田由人
■オデッセイのよさを正常進化さらに燃費も快適性もグッとアップ
「このクルマにライバルはいない」と言えるほど、孤高の存在となったオデッセイ。そのため今回のモデルチェンジでは、過剰に変えるのではなく、正統派の正常進化で登場した。
■ドライビング/ユーティリティ
しかし、本当にキープコンセプトである。並べてみないとどこが変わったのか一瞬首を傾げるくらいだが、じつは3代目から4代目への流用部品は19.5%しかないとのこと。ちなみに他車種との流用部品と新作部品の割合は50対50で、時代に即してコスト面ではしっかり管理されているが、中味はまったくの別物なのだ。
たしかに乗ってみれば違いはすぐにわかる。とにかく高いのがボディの剛性感。走り出した瞬間からガシッとした感じが伝わってくる。そのスポーティさはアブソルートのレポートに譲るとして、ノーマルモデルは燃費性能が高まったのもひとつのポイントだ。
元気がいいクルマなのでついつい踏みたくなるが、ECONスイッチを押しておけば約3500回転までの低回転域のアクセル開度が緩やかになる。より気を遣わずにラクに燃費走行をサポートしてくれるのだ。もちろん、イザというときはアクセルを踏めば通常どおりの加速をしてくれるので不安はない。ちなみにECONモードだとステアフィールが少々機械的になるが、燃費のことを考えれば許される範囲だ。
さて、いくら走りで売るオデッセイとはいえミニバンである。だから、実用性・快適性も見逃せない。1545mmに全高を抑えつつ、室内、とくに3列目のニースペースが拡大されたのがポイント。また2列目と3列目の着座位置を内側に設定し、V字に座らせることで、どの席からも見晴らしがよくなり快適性がアップしている。シートのホールド性はもう少しほしいところだが、乗り心地がソフトになり、静粛性も高まったので、全席で性能がアップしたと言えるだろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
視界的な部分、操作的な部分と、ゾーンごとにメーターやスイッチ類をレイアウトする、超立体的な個性あふれるインパネを採用。なんとなくゲームのコクピットに座った雰囲気だ。
体型を問わず、乗用車(セダン)的なポジションが取れるように、シートリフターやチルト&テレスコピックを装備。
左右と中央の背もたれが独立して倒せる3分割可倒式を採用。フォールダウン機構付きでワンアクションでアレンジ可能。
■インテリア/エクステリア写真[2]
形状はフラットだが、2列目シート下の構造や背もたれ形状が工夫され、先代よりもヒザまわりも含め、足もとはゆったり。
2.4Lエンジンにトルクコンバーター付きCVTの組み合わせで、発進時から力強い。燃費は13.2km/Lとクラストップを誇る。
駐車時のサポートとして、自車を上から見下ろしたような映像を映し出す「グランドビュー機能」が付いたモニターなども新設定された。
アブソルート EX(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4800×1800×1545mm |
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ホイールベース | 2830mm |
トレッド前後 | 1560mm |
車両重量 | 1620kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 2354cc |
最高出力 | 173ps/6000rpm |
最大トルク | 22.6kg m/4300rpm |
10・15モード燃費 | 13.2km/L |
サスペンション前後 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/60R16 |
全国メーカー希望小売り価格
ホンダ オデッセイ | 259万~ 361万円 |
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※価格はオデッセイ全グレード。