車のエンタメ[2017.10.06 UP]

これぞ匠の技! 世界的ポルシェ チューナー「中井さん」がイギリスで傑作を生み出す

 ポルシェほど数多くの愛好家を世界中に持つスポーツブランドは無いのかもしれません。さまざまなレースで数多くの栄光に輝き、市販モデルにいたっては年代物の空冷モデルが依然として高い人気と市場価値を誇っています。そして、ポルシェはカスタムやチューニングの世界でもスター選手です。

 今日ここでご紹介するのは、圧倒的な独創性で世界中からリスペクトされている凄腕ポルシェチューナーの中井 啓(なかいあきら)氏。世界中のファンが「どんなに長く待っても、自分のクルマを中井さんにカスタマイズしてほしい」と願う職人は、ポルシェ専門のカスタム工房「RAUH-Welt BEGRIFF(ラウヴェルト・ベグリッフ/通称RWB)」の代表です。しかし、中井氏にビジネスマンという雰囲気はなく、根っからの職人です。声がかかると、世界中どこにでも出向いて行き、ほとんどの作業を自分ひとりの手で行っています。「お客さんのポルシェだけど、お客さんのためにつくるんじゃなくて、自分で好きでやっている」という考えなので妥協なく、1台1台と向き合っていきます。

 イギリスで新たな「傑作」を生み出す様子を収録した映像をご覧ください!

 RWBとしてはじめてのイギリス、ロンドンです。

 空港について間も無く、早速作業現場へと向かいます。

 取り組むのは、空冷ポルシェ911(タイプ964)です。エンジンは綺麗にレストアされています。

 中井氏の作業は、ほとんどがひとりで行います。切り出しや削り、塗装などのパーツ加工から取り付けまで、自分の手でやります。

 カウルの取り付けも自らの手で行い、微妙な調整をしていきます。足まわりの調整やホイールの取り付けもお手の物です。

 まずはじっくりと車両を眺めることからはじめます。

 ホイールには「RAUH-Welt BEGRIFF」と刻印してあります。

 ド派手なオーバーフェンダーで、現代のスーパーカーすらも蹴散らしてしまうほどの存在感を生み出す中井氏が手がける空冷911。納得がいくまでいくらでも時間をかけていきます。

 パネルのつなぎ目にコーキングを施していきます。

 仕上がりはこのとおり! お見事です。

 パーツの細部まで、仕上がりにこだわります。

 作業をしていると、中井氏の鬼気迫る集中力に、どんどんひとが吸い寄せられ、いつしかギャラリーができてしまうのはいつものことです。切り出したパーツ片などにサインをして渡すこともあります。

 作業もほぼ完成に向かっています。この日はここまで。

 車両のオーナーたちとの夕食。ポルシェに対する情熱が国境を越えてひとつになります。

 翌朝、数多くのギャラリーがガレージ前に押し寄せて、完成を待ちます。

 昨年は68台ものクルマを手掛けたという中井氏ですが、その1台1台に名前を与え、ボディに刻んできました。今回の名前は「HIBIKI(響)」です。昨晩、オーナーとの食事の際、日本のウイスキー「サントリー 響」について話題に上ったということで、「このクルマは排気音がとてもいいので、音が響くということで、この名前にしました」と中井氏。

 ついに完成し、オーナーとガッチリ握手。愛車を中井氏に手掛けてもらい、感激の表情です。

 ど迫力のリヤフェンダーとウイングです。

 まるで我が子を送り出すように、ガレージから出て行くポルシェを感慨深く眺めます。

 外で待っていた人々は、その存在感に驚きと歓声を上げます。

 オーナーが乗った後に中井氏もテストドライブすることが恒例です。

 また一台、遠く離れた地で「中井さんのポルシェ」が誕生しました。

 ロンドンの中心街を走っても大きな注目を集めていました。

 1日に13時間以上、作業に没頭してしまうこともあるという中井氏。今回も自身が納得できるまでやりきりました。

 1997年、千葉県柏市に設立されたRWBは、現在、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、イギリス、中国、香港、台湾、インドネシア、フィリピン、タイなど、グローバルに展開中です。

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