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更新日:2022.07.15 / 掲載日:2021.09.02

初めての高速道路はドキドキがいっぱい! ポイントを押さえて高速道路を攻略しよう

 

 

高速道路は安全な道路

高速道路は教習所で走行したことのある方も多いと思います。一般道よりも倍近い速度で走りますが、一度流れに乗ってしまえばほとんど車を操作する場面がなかったのではないでしょうか。

事故のニュースなどで怖いイメージが先行してしまいますが、国土交通省によると死傷事故の発生率は一般道路の約1/10とのデータもあり、実際は安全な道といえます。

高速道路は目的地への到着時間を劇的に減らすことのできる便利な道路です。しかし一般道とは異なる部分もあり、安全に走行するためにはいくつか押さえておいた方が良いポイントがあります。

ここでは高速道路を走行する前の準備から走行中の注意点など、わかりすく解説していきます。

 

安心して走行するためのポイント

高速道路は、一度入ってしまうと次のインターまで出口がない封鎖された道路です。封鎖されているからこそ安全である一方、一般道のようにちょっとコンビニへ寄っていこう、ガソリン入れていこう、道を間違えたからUターンしよう、といったことができない道路です。

高速道路での焦りは禁物です。事前にしっかりと高速道路のポイントを押さえておきましょう。

事前の準備が大切

 

高速道路でのトラブルは、実は事前準備で防げるものが多くあります。ロードサービス大手のJAFによると、高速道路での出動理由の約半数がタイヤの不具合かガス欠とのこと。

事前準備はかんたんにできますので、事前にしっかりと点検しておきましょう。

【タイヤ】
タイヤの側面にひび割れがないか、タイヤがすり減っていないか、空気圧が減っていないか確認しましょう。高速道路では指定空気圧よりも1割~2割ほど高めに入れた方が良いといわれています。指定空気圧や入れ方がわからない場合は販売店やガソリンスタンドのスタッフに相談しましょう。

【燃料】
燃料は事前に減っていないか確認しましょう。高速道路では給油できる場所がとても少ないためガス欠になることも。遠出するなら満タンにしておいた方が良いでしょう。

【ナビ】
最近はナビがついている車両が多くなっているため分岐点を間違える心配は劇的に減っています。それでも事前に目的地設定をしておくか、またはインターネットなどで検索をかけておくと、よりイメージが湧いて安心です。

【ETC】
ETCを使えばノンストップで料金が支払えるだけでなく、割引やポイントがつくなどお得です。ETCカードには有効期限がありますので、事前に切れていないか確認しましょう。

時間に余裕を持たせて出発

 

出発時間は所要時間だけでなく渋滞の可能性や休憩時間なども含めて設定しましょう。

時間に余裕がないと、無理な追い越しなど運転が粗くなったり、スピード超過により事故の危険も高まります。

急ぐあまりに速度オーバーをして、覆面パトカーに捕まったために余計にお金(罰金)と時間がかかった、という話も良く聞きます。

心に余裕を持たせるためにも早めに出発しましょう。

全席シートベルトを着用する

 

全席シートベルトの着用は2008年の道路交通法改正により義務付けられました。ですが、事故の際に未着用の乗員が車外へ放り出されるケースがまだまだあるようです。

警察庁の調査では、シートベルト非着用者の交通事故の致死率は着用者に比べ、15.3倍も高まるとのデータも。

ドライバーや助手席だけでなく、後席の乗員もシートベルトをしっかり装着しましょう。

入口や料金所のレーンを間違えない

 

高速道路の入口や料金所のレーンは複数あり、また一般とETCで別になっています。ETCレーンには表示だけでなく、地面にも青色に塗られていることが多いので間違えないようにしましょう。

また同じタイプのレーンが複数ある場所も。空いている方へと急な車線変更は後続の車が驚いてぶつかってしまうこともあるので注意しましょう。

なおETCレーンはノンストップですが、通過速度は時速20km以下と決まっていますので、ゆっくりと通過してください。

合流では無理をしない

 

インター入口や料金所を出た直後に合流が発生するケースが多くあります。非常に車が多くなるため無理な割込みなどは危険です。余裕をもってウインカーを出して合流の意思を表しましょう。

本線への合流は一般道と最も異なり、スピードを出す必要があります。慣れるまでは少し怖いかもしれませんが、早めにウインカーを点灯させ、きっちりスピードを上げて、本線の流れに乗るイメージで合流しましょう。

スピードに気を付ける

 

高速道路では一般道と同じように上り坂や下り坂などがあります。しかし感覚的に上っているのか下っているのかわからない場面が多く、一定速度で走行しているつもりでも、いつのまにかスピードが上がったり下がっていたりしている場合があります。

周囲の車より早すぎても遅すぎても事故や渋滞の原因となりますので、時々メーターを確認しつつスピードのコントロールをしましょう。

なお最高速度は区間によっても変わりますし、雨などで本来の速度より低くなることもあります。知らない間にスピードオーバーしていて違反してしまうこともありますので注意が必要です。

車間距離を十分に保つ

 

高速道路はスピードがある分、長めに車間距離を確保しましょう。

そもそも「車間距離」とは「急停車時に衝突のリスクを避けられる十分な距離」です。スピードが速いほど必要な車間距離も長くなり、高速道路において車間距離は、時速80kmで走行中であれば80m、時速100kmで走行中なら100m必要といわれています。

高速道路では20mごとに白線が引かれているため、時速100kmのときは白線5本分を車間距離の目安にすることもできます。

追い越しは安全を確保しつつ迅速に

 

場合によってはどうしても追い越しをしないと困るような事態もあるでしょう。初めての高速道路での追い越しであることを意識して、より一層の安全確保を心がけてください。

まず、追い越し車線の安全を確認します。接近中の車がいないことを確認しましょう。猛スピードで追い越し車線を走っている車もあるので注意が必要です。

安全の確認ができたら追い越し車線に入って可能な範囲でスピードを速めてください。元の車線の車との車間距離を十分に確保できたら、ウインカーを出して慌てずに元の車線に戻りましょう。

風が強いときは無理をしない

 

風が強い日の運転は気を付けましょう。特に高速道路のように速度が速いと横風の影響が大きくなり、横滑りや横転の危険が増してしまいます。スピードを緩めてハンドルをしっかり握って運転しましょう。

橋の上などは風をさえぎるものがないため強く吹く場合があり注意が必要です。風の強い日は車が流されるだけでなく、トラックなどの荷物が落下して散乱している場合もありますので特に注意が必要です。

事前に気象情報の確認することも有効です。危険を感じたら無理をせず、最寄りのサービスエリアやインターを出て風が弱まるまで待ちましょう。

適度に休憩する

 

長距離運転は何かと心身を疲れさせ、疲労は事故のリスクを高めてしまいますので、適度にサービスエリアなどに寄って十分に休憩してから走行を再開しましょう。

高速道路は一般道よりも景色の変化や車の操作が少ないため眠くなりがちです。また長時間運転することが多いため、精神的な疲労も無視できません。

心身が披露している状態で運転すると、どうしても事故のリスクは高まります。運転への影響を最小限に抑えるためには休憩が一番です。

「ちょっと眠いな」「長く運転しているな」と感じたら、最寄りのサービスエリアなどに立ち寄り、仮眠や食事などで休憩して体力と精神力を回復しましょう。

緊張していて疲れを感じないケースも要注意です。ナビゲーションによっては休憩のタイミングをお知らせしてくれる機能もありますので、慣れないうちは活用しましょう。

一般道でスピードを出し過ぎない

 

当たり前ですが、一般道に戻ると法定速度が元に戻りますので、高速道路での感覚をそのままにすると速度超過を起こしやすいので注意しましょう。

長く高速道路を走っていた感覚をそのままに一般道に戻ってしまうと、知らず知らずのうちにスピードを出し過ぎてしまい、事故や違反のリスクを高めてしまいます。

高速道路を降りて料金所を通過するにあたっては「一般道に戻るんだ」ということを強く意識し、メーターを確認しながら安全運転を心がけましょう。

トラブルの種類と対処方法

 

高速道路は一般道よりも事故率が低いとお伝えしましたが、事故がないわけではありません。しかし、トラブルが発生してしまったときの対処を知っておくだけでも事故や二次災害を未然に防ぐことが可能になります。

次の項目では主な高速道路でのトラブルと対処方法についてわかりやすく解説します。

渋滞

 

よくニュースで耳にする機会の多い高速道路トラブルとして渋滞が挙げられます。渋滞は高速道路を快適に走行することを阻害するもので、いらだちや疲れが溜まったり、渋滞そのものが事故につながる可能性もあります。

一般道のように止まったり進んだりはもちろん、だらだらと低速で走行する場面があり、うっかり前方の車と接触してしまうこともあるので、低速の場合でも車間距離はしっかり取りましょう。

また渋滞に気付かずに最後尾の車に追突してしまう可能性もありますので、前方の流れ変化には気を配りましょう。ハザードランプを点灯している車は渋滞を後方の車に伝えようとしている場合が多く、見かけたらブレーキを踏んでスピードを緩めましょう。

出口や分岐を間違えた

 

高速道路ならではのトラブルとして、出口や分岐をうっかり通り過ぎてしまうということが挙げられます。

一般道では道を間違えてもすぐにルート変更が可能です。しかし高速道路では、出口や分岐を通り過ぎてしまうと、次のポイントまで長い道のりを進まなければならず、焦ってしまうので注意が必要です。

もし間違えても多少到着時間が遅くなるだけです。焦らず、そのまま走り続けて次の出口や分点を待ちましょう。間違っても逆走やバックは厳禁です。

ナビがあれば自動でルート変更をかけてくれるので間違えても安心です。心の余裕は事故を防ぎますので、運転に慣れていない方は特にナビの装着をおすすめします。

ETCゲートのバーに衝突

 

ETCカードの期限が切れていたり、接触が悪いと、ゲートのバーに衝突してしまうことがあります。その場合は落ち着いてすぐさま停車して係員を呼び出しましょう。

間違ってもそのまま走り去ったりしないように注意してください。不正通行として処理される可能性がありますので注意が必要です。

なおバーは軽量な素材で作られているため、車へのダメージはほとんどありません。

車両トラブルや事故

 

では、万が一車両トラブルや事故などで車が動かなくなってしまった場合はどうしたら良いのでしょうか。

まず、後続の車に轢かれてしまわないように、絶対に動き回らないようにしてください。ハザードランプを点灯し、発煙筒を着火して三角停止板を設置、後続車に合図を送ります。

その後すぐに安全な場所に避難してから110番に通報しましょう。

危険の多い場面

 

高速道路は一般道よりも事故率が低いとはいえ、発生しないわけではありません。

高速道路では事故が発生しやすいスポットに傾向があります。以下に特に事故の多いスポットを紹介しますので、参考にしつつ十分注意して走行しましょう。

合流地点

 

別路線からの合流地点では、本線を走行する車と合流するタイミングが合わないと接触事故の原因になります。

一般道でもそうですが、お互いに避けるだろうと思っているとぶつかってしまうことがあります。だろう運転はせずに、車間距離に一層の余裕をもたせて注意しながら合流しましょう。

分岐点

 

前述のように、分岐点は間違えやすく、運転に慣れているドライバーでもヒヤッとすることがあります。

特に初めて走る箇所では、分岐点の発見が遅れてしまう場合も。近距離になってから分岐点に気付いて、慌てて車線変更を行ったことで後続車に接触したり、急なハンドル操作で壁に衝突してしまう可能性もあります。

繰り返しになりますが、もし分岐を間違えてしまっても、そのまま車線を変更せず走り、次の出口で降りるなど、落ち着いてルート変更を試みましょう。

首都高のように分岐点が多い高速道路を走行する場合は最新のナビが付いている車がおすすめです。ルートを設定していれば分岐点をわかりやすく案内してくれるため、運転に集中できて安心です。

カーブ

 

カーブではスピードが出ている分だけ遠心力がかかり、思った以上に車が曲がらず車線をはみ出してしまうことも。また雨などで路面が濡れているときは滑りやすくなっているためより注意が必要です。

またカーブの先が見えない箇所もあります。そのままのスピードで走行してしまった場合、もしその先が渋滞していた場合は衝突してしまいます。

カーブの手前では少し速度を緩めて走行するようにしましょう。

トンネル

 

トンネルの出入りでは、明るさや気候の影響が急激に変化するため注意が必要です。ライトを点けて自車の存在をアピールしつつ慎重な運転を心がけましょう。

高速道路のトンネルは、走行中の速度が速いことも相まって出入り口の前後での感覚が大きく変化します。明るいところから暗いところへ急に入ると道が狭く感じるなど心理的な圧迫が発生するためスピードを緩めてしまったりします。自分だけでなく前の車も同じように緩める場合があるので注意が必要です。

またトンネルを出た瞬間に急に明るくなったり視界の変化により前方が見えづらくなったり、急に風に煽られて横に流れるなどの天候の変化にも注意です。

車間距離をしっかり取って安全運転を心がけましょう。

あおり運転

 

高速道路を走行していると、残念ではありますが、稀にあおり運転やパッシングをしてくる車がいます。

大抵は車線変更をすることでやり過ごすことができますので、慌てずに対応しましょう。

テレビで報道されているような、しつこく付きまとわれる凶悪なあおり運転に遭遇することは極めて稀なケースです。万が一もし遭遇してしまったら、近くにサービスエリアなどがあれば迷わず逃げ込み、それでも付きまとう場合は110番通報しましょう。またドライブレコーダーの存在も効果的です。

まとめ:ポイントを押さえて安全に高速道路デビューしよう

 

いかがでしたでしょうか。

ここまでを簡単にまとめると以下のようになります。

1.高速道路は一般道より事故が少ない
2.高速道路に入る前にタイヤや燃料のチェックをしよう
3.余裕をもった運転を心がけよう
4.長距離運転では適度に休憩を挟もう
5.全席シートベルトを装着しよう
6.スピードや車間距離を保ち安全運転をしよう
7.分岐や出口を間違っても慌てない
8.高速道路初心者はナビを活用しよう
9.あおり運転をされたら慌てずに車線変更

高速道路はスピードが高いため、初めて走行するときはドキドキしますが、しっかりとポイントを押さえて走行すれば、安全に時間を短縮できる便利な道路です。

この記事がきっかけとなり車で旅行をスタートするようになったなど、より充実したカーライフになりましたら幸いです。

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グーネットマガジン編集部

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