モータースポーツ
更新日:2021.08.25 / 掲載日:2021.08.25
北米三菱 新型アウトランダーで2021年レベルラリー参戦を表明 特別カラーリング公開

レベルラリー2021出場「三菱アウトランダー」イメージ
北米三菱自動車(MMNA)は、現地時間8月24日、今年のレベルラリーに2022年型の三菱アウトランダーで参戦することを発表し、出場する車両のレンダリング画像を公開した。
レベルラリーは、10月にアメリカで開催される女性だけの過酷なオフロードナビゲーション競技で、8日間かけてスピードではなく正確なナビゲーションなどを競う。
アウトランダーの特別塗装は、20年前の2001年にユッタ・クラインシュミットが三菱パジェロを駆って優勝し、ダカールラリー唯一の女性優勝者となった歴史的な勝利に敬意を表したものだという。
パジェロを起源とする三菱のラリーの歴史
MMNAは、クラインシュミット選手の優勝20周年を記念するとともに、米国でのブランド創立40周年を記念して、退役軍人の慈善団体「Record the Journey」と提携し、3年連続でレベルラリーに参加する。2021年のレベルラリーは10月7日~16日に開催され、ネバダ州と南カリフォルニアを中心に2,000km以上の距離を走破する予定だ。
MMNAのマーク・チャフィン最高執行責任者(COO)は、「三菱自動車は今年、MMNA創立40周年、ユッタ・クラインシュミット選手とのダカール参戦20周年、そして新型フラッグシップカーである2022年型アウトランダーの発売など、多くの記念すべき年を迎えました。ダカールで優勝したパジェロにインスパイアされたアウトランダーで “レベルラリー “に戻ることは、当社の歴史に敬意を表し、女性の活躍に対する当社の継続的なコミットメントと、当社ブランドのエキサイティングな未来を力強く表現しています」と述べた。
三菱自動車は、ダカールラリーで2001年のクラインシュミット選手の優勝を皮切りに、7連覇を含む12回の優勝を果たしている。2022年の新型アウトランダーに搭載されたS-AWC(Super All-Wheel Control)四輪駆動システムをはじめとする革新的な技術は、伝説的なレーシングカーである「パジェロ」(米国では「モンテロ」)にそのコンセプトと開発の源を辿ることができる。
MMNAのレベルラリーへの参加は、2019年に、退役軍人の市民生活への移行を成功させるための非営利団体「Record the Journey(RTJ)」と提携したことから始まった。MMNAのソーシャルグッドプログラム「Small Batch – Big Impact」の一環として、RTJはエクリプス クロスの貸し出しを受けてレベルラリーに参戦し、イベント初のアダプティブ・アスリートである米国空軍退役軍人のカラ・ベーレン氏がハンドルを握りCUVクラスで2位を獲得した。2020年には、MMNAとRTJは三菱アウトランダーPHEVで3位に入賞。これは、数日間にわたるオフロード・ナビゲーションに特化したイベントを完走した初のプラグインハイブリッド車となった。
この「Small Batch – Big Impact」プログラムは、MMNAの企業の社会的責任に関する取り組みの一環として、同社とそのディーラーパートナーが、小規模な非営利団体に車両を次々と貸し出し、地域社会の支援に貢献するという取り組み。