カーライフ
更新日:2021.08.04 / 掲載日:2021.08.04

車内熱中症に注意! 猛暑日つづく季節 子どもやペットの「車内お留守番」はNG! JAF

 JAFは8月4日、昨年の8月1か月間に出動した“子どもやペットを車内に残したままのキー閉じ込み”の件数を公表、車内熱中症予防を呼び掛けている。

 2020年8月1日~8月31日の1ヶ月間、JAFが出動した「キー閉じこみ」の救援のうち、子どもやペットが車内に残されたままであったケースは全国で98件(子ども:75、ペット:23)。
 このうち、緊急性が高いとの判断で、通常の解錠作業ではなくドアガラスを割るなどの処置を取ったケースが2件あったという。
 現場での聞き取り調査によると、その原因の中には「子どもに鍵を持たせていたら、ロックボタンを押してしまった」「ペット(犬)が誤って運転席ドアのロックボタンを踏んでしまった」というものもあり、ドライバーが想定していない事態が重なってキー閉じ込みが起こったケースがあるようだ。
 キー閉じ込みと車内熱中症はどのような関連性があるのだろうか。

気温35℃時の車内はエンジン停止後15分で危険レベルの暑さに! キー閉じ込みが招く事故の危険性

暑さ指数(WBGT)の推移(JAF測定値)

暑さ指数(WBGT)の推移(JAF測定値)

 近年、夏場になると日本各地で最高気温が35℃を超える“猛暑日”を記録したという報道が見受けられる。
 中には最高気温が40℃に迫る数値を計測したというものもあり、記録的な暑さが招く熱中症への対策も盛んに呼び掛けられている。

 JAFでは車内温度の検証テストを実施しており、気温35℃の炎天下に駐車した車内の暑さ指数は、窓を閉め切った状態でエンジン停止後わずか15分で人体にとって危険なレベルに達したという結果に。
 また、車を日陰に駐車した場合でも、その車内温度の差はわずか約7℃で、駐車場所に関わらず外気温が高温である場合は注意が必要としている。
 検証テストではサンシェードやエアコンを作動させておくなどの場合でもダッシュボードの温度が50℃を超え、高温の危険性を十分に回避できるとは言い難いようだ。

参考:JAFユーザーテスト(外部リンク)  > 資料編  > 動画編

 このような結果から車内に子どもを残したまま車を離れることは非常に危険であり、特に乳幼児は体温調節機能が未発達であるためにより一層の注意が必要。
 万一「キー閉じこみ」のトラブルとならなくても、「少しの時間だから」「寝ているから」などの理由で車内に子どもを残したまま車を離れることが、熱中症を引き起こす事故になりかねない。
 子どもやペットだけでなく、高齢者の方は体温の調節機能が落ちてくるため暑さを自覚しにくいとされており、「大人だから自分で外に出るだろう」といった判断は禁物だ。

子どもやペット・高齢者を車内に残して離れるのはNG!

 子どもやペット・高齢者を車内に残して離れるのは、熱中症のリスクをさらに高めてしまうことに繋がるため、絶対に行ってはいけないと心掛けるのが肝心。
 また、キー閉じ込みや同乗者の有無に限らず、ドライバー自身も熱中症対策を怠らないよう気をつけたい。

関連記事:熱中症予防で気を付けたい夏の車内の暑さ対策!換気をして車内温度を管理しよう!
     夏に向け実践したい車内での熱中症対策方法を詳しく解説

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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