「NSX タイプS」最初の車両はチャリティーオークションへ出品　米国アキュラが発表

　先日情報が公開されたばかりの2代目NSX最終モデル 「NSX タイプS」。8月12日のモントレー・カー・ウィークで世界デビューするNSXタイプSは、公道走行可能なNSXとしては最高の性能を誇り、これまでの電動スーパーカーにはない素早い加速、シャープなコーナリング、そしてよりエモーショナルなドライビング体験を提供する。NSXの生産最終年を記念して、この特別なスーパーカーは世界でわずか350台、米国では300台が販売される。オークションの落札者は、NSX タイプ Sを好みの仕様にカスタムオーダーすることができるという。

　メカム・オークションは、The Daytime Auctionと呼ばれるモントレー・カー・ウィークで唯一の日中のオークション。8月12日から14日まで、デルモンテ・ゴルフコースにあるHyatt Regency Monterey Hotel and Spaで開催される。戦前のクラシックカー、モダンなスーパーカーからバイクまで、多くの車両が出品され、オークションの模様はPeacockとNBC Sports Networkで生中継される。

　NSX タイプ Sをオークションに出品し、アキュラとCOSIは「COSI Learning Lunchbox STEAM Kits（COSIラーニング・ランチボックス）」を20,000個以上提供する。このキットは、幼稚園児から中学2年生までの子どもたちや家族が科学を体験するためのSTEAM（科学技術）学習キット。数々の賞を受賞しているこのSTEAMキットは、十分な教育を受けていない若者の教育格差の解消に貢献。配布先は、アラバマ州、ジョージア州、インディアナ州、ノースカロライナ州、オハイオ州、サウスカロライナ州など、アキュラとホンダが製品を開発・製造している地域。

　副社長兼アキュラブランドオフィサーのジョン・イケダ氏は、「アキュラは、恵まれない地域でSTEAM教育を拡大することで、アメリカの次世代のデザイナー、エンジニア、メーカーに刺激を与えることができることを誇りに思います」と述べた。「特に、COVIDやその他の社会経済的要因により、この種のプログラムに十分にアクセスできなかった学生たちが、自らの未来の可能性を見出す手助けができることを願っています」と述べている。

　メカム・オークションのモントレーイベントでは、これまでにNSXの2017年モデル最初の生産車が120万ドルの価格で競売にかけられたことがある。そのオークションの収益はすべて、Pediatric Brain Tumor Foundation（小児脳腫瘍財団）とCamp Southern Ground（キャンプ・サザングラウンド）に寄付された。