車種別・最新情報
更新日:2021.07.14 / 掲載日:2021.07.11

NISSANの魅力大研究【6】近日発売! ニューモデル最新情報

様々な角度からお届けした「NISSANの魅力大研究」。その最後は、これからの日産にとって重要な近日登場モデルを紹介する。

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アリア

圧倒的なパワースペックを持つ高性能EVとして登場

 ベルトラインが高く、キャビン周りがコンパクトに見えるデザインのため、見た目の印象だと大きく感じられるが、全長はエクストレイルよりも100mm短い4595mmになる。その一方でホイールベースは70mm長く、255/45R20まで設定した大径タイヤと相まって、前後ショートオーバーハングのスポーティなシルエットを楽しませてくれる。

 ジャンルとしてはSUVの電気自動車ということになるが、最新の4輪駆動システム「e-4ORCE」が搭載されることもあって、車格を超えたパワースペックが与えられている。これまでのEVとは一線を画す、電動時代の新たなスポーツ&ハイパフォーマンスの提案と見ることもできる。

 現在、発表されているバリエーションでは、バッテリー容量が66kWh(B6)と91kWh(B9)の2タイプを設定。それぞれにFF車と4WD車(e-4ORCE)を設定。バッテリー仕様の違いは航続距離だけでなく、動力性能も異なり、B6に対してB9は最高出力がFF車では約11%、4WD車では約16%増加している。高性能へのこだわりぶりが、各仕様のパワースペックの違いにも現れている。

ショートノーズ&ロングキャビンの実用性を意識したパッケージングながらも、リヤルーフを絞り込むことでクーペライクな一面も併せ持つ。

モノリス(一枚岩)形状の統合ディスプレイに情報を集約する、未来感溢れるレイアウトを採用。“間”をテーマにした独特の雰囲気を漂うラウンジににも似たキャビンも見所の一つ。

運転席前には12.3インチのワイドディスプレイが左右2枚並ぶ。それぞれの表示はスワイプ操作で入れ替えることも可能。

上質素材を用いたシートは、プレミアムモデルらしい風格を漂わせる。ロングキャビンの恩恵もあってスペースも広々。後席もゆとり十分だ。

  • 4WD車のe-4ORCEは前後モーターが路面状況に応じて協調制御を行う。前後モーターは共に同格の大出力モーターという点もポイント。

  • 通常時でも荷室スペースは十分。床下には浅いながらもアンダーボックスも配置されるなど、実用性もしっかりと考慮した設計だ。

国内専用の特別限定車「日産アリア limited」の注文が開始

 2020年7月に発表されて以来、正式発売が待ち望まれているアリアだが、2021年6月4日から日本国内向けの特別限定車「日産アリア limited」の予約注文が始まった。

 このアリア limitedは、常設されるカタログモデルというわけではなく、新たに開設されるグローバル統一の予約サイトを通じて注文するカタチになる。ネット注文ということを除けば、最近の輸入車モデルで見かける記念モデルを先行発売する“ローンチエディション”に近いイメージだ。

 設定グレードは、すでに公表されている66kWhバッテリー搭載車(B6)のFF仕様とe-4ORCE仕様、91kWhバッテリー搭載車(B9)のFF仕様とe-4ORCE仕様の4グレードが用意される。納車に関してはB6 2WD「limited」(2021年冬)を皮切りに順次進めていくとのこと。なお、予約開始1週間で約4000台の注文を集めたことも発表されている。

先行受注されるリミテッドには、画像の2色の限定2トーンカラー(左:バーガンディー/ミッドナイトブラック、右:シェルブロンド/ミッドナイトブラック)を含めた5色が用意される。

●日産新型アリア limited 価格

●新型アリア limited 主要諸元

●日産アリア limited 初期受注の内訳

先行販売されるリミテッドは、予約開始1週間で4000台に迫る受注を獲得。最も高性能仕様になるB9 e-4OREC仕様が一番人気になるようだ。

次期フェアレディZ

8月17日に北米仕様車がデビュー

 ルーフラインに現行型の面影を残すが、全体的にすっきりとまとめた、というのが初めて次期モデルの画像を見た時の印象だ。特にフロント周りは象徴的。最近のスポーティカーは、フォーミュラーカーの吊下式フロントウイングを模したようなデザインを採用するモデルが多いが、次期Zは低く大きく開口したラジエターグリルに連続的な面構成、これ見よがしな凹凸や開口がない。そんな整理洗練された造形で全体が纏まっている。情熱より理性を感じるスタイルだ。

 コックピットはフルデジタル化を図った計器など、時代の進化に合わせたハード設計が導入されているが、ディープコーン状ステアリングなど、Zの伝統との融合を図った設計も見どころの一つ。

 走行ハードの詳細は未発表だが、プロト車のパワートレーンはV6のツインターボに6速MTが組み合わされていたが、製品車もこの組み合わせが踏襲される。現在のV6エンジンの構成からすると、現行スカイライン400Rに搭載されている、3Lツインターボが採用される可能性が高い。

プロトモデルはV6ツインターボに6速MTが組み合わされていた。製品車のメカニズム詳細は不明だが、ファンの期待を裏切らない動力性能が与えられるのは確実。なお、8月17日(現地時間)に北米仕様車が正式発表されることがアナウンスされている。

ディープコーンステアリングやインパネ上の3連メーターなど、インテリアの各所にもZ伝統のデザインイメージを踏襲。メインメーターは精密なカラー表現が可能なカラー液晶が採用されている。

次期エクストレイル

国内仕様はe-POWERが中心、来年春先に導入か?

 北米向けエクストレイルとなるローグや上海モーターショーで公開されたプロト車を見る限り、適応用途や車体サイズは現行型と大きく変わらない模様だ。ファミリー&レジャーで使い勝手の良い美点は間違いなく継承されている。SUVの本流を強く意識したキープコンセプト路線を狙ったことは、現在エクストレイルを所有するユーザーからも歓迎されるだろう。ちなみに国内上陸はコロナ過と半導体不足の影響もあって、来年春以降になる可能性が高い。

 注目は国内展開時のパワートレーンだ。来年早々にも予想されるフルモデルチェンジでは、エクストレイルにもe-POWER車が設定されるのは確実だが、システムは発電機専用のVCターボを搭載した新世代型となる可能性が高い。当然、発電能力も向上することで、現在の1.2Lの3気筒を用いるシステムよりも高出力化が図られることが予想できる。また、エクストレイルは日産4WD技術の牽引役でもあるため、新型はe-POWERのポテンシャルをさらに引き出す4WDシステムを搭載するだろう。アリアに次ぐ日産電動戦略の中核モデルになりそうだ。

日産のイメージシンボルであるVモーショングリルなども含めて、エクステリア意匠はほぼ共通。国内仕様車もほぼ同じデザインで上陸するはずだ。

細部の処理も丁寧で現行エクストレイルよりもプレミアム感の演出が上手になった印象。中国仕様車のセンターモニターは北米ローグと異なる大型ワイドタイプに変更されていた。

エクストレイルは日産の世界戦略車になるため、パワーユニットや装備仕様は仕向地ごとに異なるが、新開発シャシーの採用もあって北米で先行発売されたローグは高く評価されている。国内に導入される次期エクストレイルの走りにも期待ができそうだ。

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●文:月刊自家用車編集部

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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