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更新日:2021.07.14 / 掲載日:2021.07.09

NISSANの魅力大研究【5-1】注目モデル ベストバイ<前編>

現行ラインナップの中から、性能機能やコスパの良さに秀出た“買うべき”9台をピックアップ。中にはモデル末期のクルマも含まれるが、いずれも狙って損なしの価値あるモデルばかり。唯一無二の魅力を持つ日産車を紹介しよう。(前編/3台)

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ノート

価格帯:202万9500~244万5300円

価格アップは泣き所だが、性能面は全方位に進化している

 初代は高さを活かしたワゴン的なパッケージングで人気を集めていたが、2代目(先代)は内外装のプレミアム感を高めることで上級志向を大幅強化。さらにマイナーチェンジ時にe-POWER車を投入することで、その人気を不動のものにした。

 3代目となる現行型は、基本コンセプトは2代目の路線を踏襲しているが、プラットフォームを新世代型に切り替えたことで、快適性や走りの質感が大きく高まっている。さらにe-POWERのシステムも力強さに洗練さを加えた第2世代に進化しており、ドライバビリティはBEVのリーフ以上と言っても過言ではないほど。良質な走りを求めるダウンサイザーにとっては、より魅力的なモデルになった。

 ただし、プロパイロットが最上級グレード限定のメーカーOP設定になるため、価格面のハードルはやや高めな印象。組み合わせによっては「ノート オーラ」とさほど変わらない価格になってしまうことは少々気になる。

中央にナビモニターが配置される未来的なキャビン。専用設計の9インチ純正ナビはOPになるが装着したい装備の1つ。前後シートは標準ではファブリックタイプだが、OPでレザーシートも選べる。

シリーズ式ハイブリッドのe-POWERは85kW/280Nmを発揮。電動走行ならではの強力な加速感が楽しめることも、ノートを選ぶ大きな理由になっている。

  • 先代にも小型のリヤモーター式4WD車は設定されていたが、新型のリヤモーターは最高出力50kWの大型モーターを搭載。前後の駆動力制御まで対応する本格電動4WD車に進化している。

セレナ

価格帯:257万6200~380万9300円

基本性能の高さはいまだ健在。e-POWER車の性能も見逃せない

 歴代のセレナは親しみやすさと生活現場での使い勝手を優先した設計を特徴としており、その流れは現行型も同様。キャビンスペースやデザインだけでなく、走りの味付けなども穏やかな乗り味を志向している。

 さらに現行型はe-POWERモデルが選べることも魅力の1つ。e-POWERモデルの中では、セレナは最もサイズと車重が嵩むが、エンジン自体は他のe-POWER車と同じ1.2L・NAを採用している。重量ハンデがある分、スペック面で厳しくなると思いがちだが、全く問題にしないのが、モーター主体のシリーズ式ハイブリッドの強み。低中速域では同クラスの2Lガソリン車よりも力強いくらいで、秀逸な動力性能は、積極的にe-POWER車を選べる理由になっているほどだ。

 最新モデルに比べると設計面やメカニズム機構に古さを感じる部分もあるが、ファミリーユース向けの実践的なユーティリティを持つことで、今なお十分な競争力を感じさせてくれるミニバンなのだ。

コンソール中央に2DINスペースを配置するオーソドックスなレイアウト。高めのアイポイントと大型ウインドウにより見晴らしの良さも高く評価されている。

ゆとり十分のキャビンスペースに加えて、快適性を高める工夫が盛り込まれるシート設計も見所の一つ。サードシートも十分な余裕が確保されている。

セレナ用のe-POWERは100kW/320Nmを発揮。ミニバン重量に対応するため高トルク型を搭載している。プロパイロットの運転支援機能のおかげもあってロングドライブをまったく苦にしない。

サードシートの格納は左右跳ね上げ式。座面が分厚いため少し出っ張ってしまうが、荷室床面は完全にフラットになる。ユーティリティ&アレンジ面も高いレベルを持つ。

エクストレイル

価格帯:248万2700~382万2500円

モデル末期だが、まだまだ見限れない魅力を持つ

 初代と2代目はアウトドアレジャー&スポーツを意識した走行性能とキャビンの使い勝手の良さを特徴としていたが、3代目となる現行型は内装周りの質感を向上するなどでプレミアム志向を大きく強化。同クラスのライバル勢と比べても、幅広い需要に応えることができるSUVに進化している。

 すでに海外では4代目となる次期型が発売され、国内向けも来年にはフルモデルチェンジされる可能性が高いため、少し狙いにくい一面もあるが、バランスの良いSUVをこなれた価格で狙えることを考えれば、値引き次第で狙うのも十分ありだろう。

2020年の一部改良時に静粛性を高める工夫が盛り込まれたことで動的質感が向上。プロパイロットも単眼カメラとレーダー併用式になりセンシング能力も強化されている。

一部改良時に内装質感も向上。上質なレザー素材をふんだんに使うレザーエディションのキャビンは上級モデルに迫る贅沢空間を楽しめるほどだ。

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●文:川島茂夫

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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