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更新日:2021.07.14 / 掲載日:2021.07.06

NISSANの魅力大研究【2】新型ノート オーラ 詳報 & オススメグレード

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上級意匠を巧みに用いて1ランク上をアピール

 初代ノートはファミリー&レジャー向けのコンパクト2BOX車として企画されたが、2代目以降はダウンサイザー向けのプレミアムモデルへ転換。3代目となる現行型はe-POWERを前面に打し出すことで、走りの上質感向上まで踏み込んでいるのが特徴だ。ノート オーラ(以下オーラ)は、そんな現行ノートのコンセプトをさらに発展させたモデルだ。

 位置付けとしては先代に設定されていたメダリストに近いのだが、オーラはワイドボディ化すると共に、装着タイヤも205/50R17に変更。フロントマスクやランプグラフィックを日産電動化戦略の象徴になるアリアとより共通したイメージに変更するなど、スペックも外観もノートと差別化を図っている。

 インテリアの基本造形はノートと共通だが、メーターパネルとトリムの加飾を専用としている。メーターパネルはクラス最大級の12.3インチTFT液晶ディスプレイを採用。鮮やかなグラフィックとともにナビの地図表示等の機能も備える。HUDが採用されない点は物足りなさも感じるが、コックピットまわりを中心に上級志向が強まっている印象だ。

 また、木目調パネルの加飾も見所のひとつだ。一般的な転写図柄ではなく、細かく立体的に木目を再現したデザインで、手で触れた感触でも木目感を感じられる。

 シートは2タイプ用意され、ベースグレードには良質なカジュアル感を演出するツイード調織物を採用。上級設定となるレザーエディションには、スカイラインやシーマにも採用されている本革三層構造のシート表皮を用いて、座り心地からもプレミアム感のグレードアップを図っている。

 パワーシートが採用されていないことは残念だが、ドアを開けた瞬間からノートよりも上級仕立てを実感できるインテリアに仕上がっている。

エクステリア

基本的にはノートと共通ボディになるが、ワイドフェンダーを採用したことで全幅は1735mm(ノートは1695mm)になる。ボディ構造部に上級車譲りの遮音技術を用いることで、ノート以上に優れた静粛性を手に入れている。

  • アリアの流れを汲んだ超薄型LEDライトとLEDシーケンシャルターンライトを重ね合わせた専用ライトユニットを採用。フロントマスクもノートと差別化がされている。

  • オーラ専用意匠の17インチアルミホイールをインストール。ノートではアルミホイールはメーカーOPになるが、オーラは標準装着されている。

  • 単眼カメラやミリ波レーダーはノートの位置と共通。プロパイロットこそセットOPになるが、エマージェンシーブレーキなどの衝突回避機能は標準で備えている。

インテリア

中央にモニターを備えるレイアウトはノートと共通だが、パネル意匠にツイード調織物を用いるなど、上級感を高める工夫がなされる。

ドライバーの疲労軽減を考慮したゼログラビティシート構造を採用。レザーエディションには、ブラックの本革シートが奢られる。

運転席前のメーター部は、12.3インチのフルカラー液晶が様々な情報を表示するアドバンスドドライブアシストディスプレイが全グレードに標準装着される。

  • プロパイロット等とセットOP(40万1500円)で提供されるオーラ専用装備のBOSEパーソナルプラスサウンドシステムは、ヘッドレストスピーカー、ワイドレンジドアスピーカー、ツイーターの8スピーカーと最先端DSP内蔵アンプで構成される。

  • シフトコンソール周りやインパネの加飾には、表面に微細な凹凸加工を施した木目調フィニッシャーを配置。木目の優しげな風合いを高いレベルで再現している。

  • オーディオレス+4スピーカーが標準設定。通信連携機能を備える9インチのNissanConnectナビゲーションシステムは、上記のBOSEシステムやプロパイロット等とセットOP(40万1500円)で提供される。

後席格納はシンプルな前倒式のため、格納時は段差が生じてしまう。荷室のサイズはコンパクトクラスとしては平均以上の広さを持つ。

新型ノート オーラ【最終結論】

プロパイロットの搭載を前提にするとノートとノート オーラの価格差は縮まる
 装備設定で比較しても、オーラはノートの最上級グレードとなるXの上位モデルに相当する。具体的にはノートではOPのアダプティブヘッドランプやインテリジェントルームミラー、アルミホイールなどを標準装着している。
 ノートXとオーラGの価格差は約43万円になるが、装備揃えで実質価格を比べると、その差は30万円前後。また、プロパイロットを含むセットOPの価格は内容も異なるが、ノートよりオーラが約4万円安い。先進安全&運転支援機能が普及しているさなか、上級モデルを目指すオーラがプロパイロットをOPというのは気になるが、プロパイロットも含めた価格でノートと比べると、意外と価格差が少ない。走りの質を楽しむならノートでも十分だが、予算に余裕があり、なおかつプレミアムにこだわるユーザーには、内外装や動力性能がグレードアップするオーラを選ぶ意味があるだろう。ちなみに走り優先ならば4WD車の方が断然オススメだ。

オススメグレードは!?

G

 G FOURのレザーエディションが最もプレミアム感を味わえるが、コンパクトクラスと考えると微妙と言わざるを得ない。リーズナブルにオーラの世界観を楽しみたいならば、OPでプロパイロットを装着したGでも十分だ。

●文:川島茂夫 ●写真:奥隅圭之

提供元:月刊自家用車

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

内外出版/月刊自家用車

オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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