輸入車
更新日:2024.02.26 / 掲載日:2021.05.06

ランドローバー レンジローバー|語り継がれる名車の系譜 vol.5|

語り継がれる名車の系譜 ランドローバー レンジローバー メインカット

文●ユニット・コンパス 写真●ランドローバー
※中古車参考価格はすべてグーネット2021年4月調べ。
※写真は一部本国仕様の場合があります。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2021年5月号の内容です)


1970年の初代デビューから高級SUVのベンチマークとして語られてきたランドローバー レンジローバーについて、その魅力を解説する。

卓越した悪路走破性と王室が認めた上品さ

 いまや高級セダンに代わり、人々から羨望のまなざしを集めているラグジュアリーSUV。レンジローバーこそ、このカテゴリーの開拓者であり、ベンチマークだ。
 1970年に世界初公開されたレンジローバーは、道を選ばない高い性能と美しいデザインを融合させたことで、一躍世界中から注目を集める。それは、それまでのオフローダーが、目的のための合理性を追求した「ツール」だったのに対して、レンジローバーが、所有し、愛用するために作られたものだということが直感的にわかるものだったから。
 フルタイム4WD、分割式テールゲート、継ぎ目なくフェンダーまでカバーするクラムシェルボンネット、フロントからリアまで途切れのなく続くウエストラインといったレンジローバーの特徴は、初代モデルですでに確立されている。
 まずは広大な所有地を持つ富裕層の足として重用されたレンジローバー。その地位を高めることに寄与したのが、イギリス王室が与えた「ロイヤルワラント」の称号だろう。王室が愛用するにふさわしい機能と品性を備えているクルマだと認められたのだ。以来、レンジローバーはますますその価値を高めることになる。
 現行型は2012年登場。時代を見据え軽量なアルミモノコックを採用、電動化にもいち早く踏み込んだ。
2020年には50周年を迎えた高級SUVの傑作は、これからもその道を進み続けることだろう。

レンジローバーはこんなクルマ

レンジローバーの外観とインテリア

ランドローバーにふさわしい走破性をベースにしながら、気品あふれるデザインと洗練された走りの質感を実現。現行型は4代目で日本では2013年から販売されている。

レンジローバーの後席イメージ

ロングホイールベース仕様も存在。まるでプライベートジェットのようなリラックスできる後席空間を提供。後席用快適装備も充実している。

レンジローバーのハイブリッドシステムイメージ

ブランド初のハイブリッドを2013年に投入するなど環境性能への意識は高い。2018年には初のプラグインハイブリッドモデルが追加された。

[レンジローバーが名車になった理由]イギリス王室が認めた悪路性能と上質さ

  • 軍用オフローダーの走行イメージ

    軍用オフローダーを源流に持つSUV専門ブランド

     レンジローバーを手がけるランドローバー社は、世界でもユニークなSUV専門ブランド。しかも、そのルーツにあるのが軍用オフローダー。道なき道を走破するそのDNAは、現在のラインアップにも受け継がれている。

  • ランドローバーのラインアップイメージ

    ブランドのなかで高級SUVとしての立ち位置を確立

     ランドローバーのラインアップは、本格オフローダーの「ディフェンダー」、ラグジュアリーSUVである「レンジローバー」とそのスポーツモデルの「レンジローバー スポーツ」、バランス型の「ディスカバリー」となっている。

  • レンジローバーの走破性イメージ

    並みのSUVでは太刀打ちできない本物の走破性能

     ブランドのなかではラグジュアリーSUVにセグメントされるレンジローバーだが、この写真をみてわかるとおり走破性能も第一級。この並外れた実力が他SUVとの違いなのだ。

  • レンジローバーの走行イメージ

    本格オフローダーでありながら高級車として扱える

     本格オフローダーとしての性能を備えながら、高級車としての顔もあわせ持つ。レンジローバーは街並みにおいても独自の存在感とラグジュアリーなオーラを漂わせている。

  • 新旧レンジローバーのデザインイメージ

    ひと目で「レンジ」だと認識できる伝統のデザイン

     初代モデルから受け継がれているオフローダーらしいたくましくも気品を感じさせるデザインも人気のひとつ。こうして初代モデルと現行型を並べると、特徴を受け継ぎつつ現代的にブラッシュアップしていることがよくわかる。

  • レンジローバーの後席イメージ

    後席の快適性は高級セダンをも上まわる

     レンジローバーの魅力は、高級セダン以上のラグジュアリー空間。ルーフラインが車体後方まで伸びているため室内高が高く、見晴らしもいいため、居心地は抜群。後席の快適性を重視したロングホイールベース仕様も存在。

いま買いの中古車たち

ランドローバー レンジローバー(4代目)

ランドローバー レンジローバー(4代目)

 新車では約1500万円からスタートという高価格車だが、モデルライフも後半となりようやく中古車価格もこなれてきた。物件数も3代目と同じくらいあり、これから中古車でも存在感を増すだろう。
中古車参考価格帯:540万円~1600万円(13年~21年 レンジローバー全グレード)

ランドローバー レンジローバー(3代目)

ランドローバー レンジローバー(3代目)

 先代モデルにあたる3代目レンジは、価格帯と物件数の多さから中古レンジローバーのメインモデルとなっている。エンジンが初期モデルはBMW製で中期以降はジャガー製を搭載している。
中古車参考価格帯:140万円~370万円(02年~13年 レンジローバー全グレード)

ランドローバー レンジローバー(2代目)

ランドローバー レンジローバー(2代目)

 初代の雰囲気と現代的な乗り味を融合させた「セカンドレンジ」は、比較的気軽に付き合えるクラシックモデルとして人気。だが、維持には定期的なメンテが必要なため、知識のある店から購入したい。
中古車参考価格帯:100万円~260万円(96年~02年 レンジローバー全グレード)

ランドローバー レンジローバー(初代)

ランドローバー レンジローバー(初代)

 「クラシックレンジ」の愛称でファンから親しまれている初代レンジローバー。現代のクルマと比べれば走りのクセは強いが、その趣は格別。中古車の台数は極少ないため、専門店を含め根気よく探そう。
中古車参考価格帯:300万円~560万円(70年~96年 レンジローバー全グレード)

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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