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更新日:2021.03.10 / 掲載日:2021.03.10

ポルシェ カイエンの狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

ポルシェ カイエン

ブランド初のSUVとして誕生したポルシェ カイエンに関して、今回はグレード別に紹介していきます。

「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

ポルシェ カイエンの歴史

2002年9月、ポルシェ初のSUVとして9PA型初代カイエンが登場しました。

ポルシェは4輪駆動スポーツカーの豊富な製造経験を有しており、その長い歴史に裏付けられた技術をベースに、新世代の高級SUVとして開発されたのがカイエンです。本格的なスポーツカーとしての走行性能と、十分なオフロード走破性能、そして高級車としての上質な乗り心地のすべてを兼ね備えた、SUVとしてはまさに規格外の存在として世界中の注目を集めました。

このカイエンの大ヒットによってポルシェの業績は急拡大し、それまでのハイパフォーマンス・スポーツカー専門メーカーという立場から脱却を果たしています。スポーツカーとして見ても圧倒的な動力性能を有し、また高級ブランドの名に恥じない洗練されたスタイルを持つカイエンは、その後多くのスポーツカー・メーカーが後を追う存在となりました。

誕生した当初は「カイエン S」と「カイエン ターボ」の2グレードが設定されます。

2003年には「カイエン」を追加で設定しました。

2010年3月、フルモデルチェンジを経て92A型2代目が登場します。ボディは大型化されて高級感を増し、またエンジン出力の強化などによって動力性能は一段と向上、ブームに乗って次々に登場した他メーカーのフォロワーを一気に突き放しました。この世代では車体の軽量化を徹底的に推進し、新たに装備されたハイブリッド・システムと共に、環境性能の向上が図られています。この世代が誕生した当初も、先代で設定された「カイエン S」と「カイエン ターボ」と「カイエン」が引き続き設定されました。

同年11月には「カイエン S ハイブリッド」が追加されます。

2014年7月には、カイエン S ハイブリッドが「カイエン E‐ハイブリッド」というグレード名に代わって新たに設定されました。

2017年、現行型となるE3K型3代目が登場しました。このフルモデルチェンジにおいては、またしても更なる大型化、高性能化、高級化が図られ、究極のSUVとして確固たる地位を確立しています。この世代でも「カイエン S」と「カイエン ターボ」と「カイエン」と「カイエン E‐ハイブリッド」が引き続き設定されました。

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カイエン

カイエン

ベースグレードの「カイエン」

カイエンは、カイエンのベースグレードです。

エンジンはV型6気筒の構造を基本としますが、年次によって排気量やターボチャージャーの追加などで、さまざまなバリエーションが存在します。本格的なオフロード性能と、スポーツカーとしてのスピード性能を兼ね備え、また高級ブランドのステータスも併せ持つカイエンはまさに究極のSUVといえるでしょう。

2002年の登場以来カイエン ベースグレードは、高級SUVの代名詞として世界中で好調な販売を続けています。

中古で購入する際の目安となる予算

カイエンを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:流通量希少のため算出不可
2004年式:50万円~185万円
2005年式:84万円~180万円
2006年式:58万円~112万円
2007年式:98万円~128万円
2008年式:85万円~253万円
2009年式:94万円~268万円
2010年式:320万円~698万円
2011年式:215万円~435万円
2012年式:255万円~375万円
2013年式:229万円~490万円
2014年式:398万円~458万円
2015年式:498万円~598万円
2016年式:408万円~685万円
2017年式:流通量希少のため算出不可
2018年式:777万円~1060万円
2019年式:984万円
2020年式:930万円~1150万円
2021年式:流通量希少のため算出不可

カイエンは日本でも大きなヒットとなっていることからも、中古車市場においても豊富な流通数が確認できます。初期型においては現在ではかなり値段が手ごろになってきており、50万円程度の個体も販売されているようです。

先代モデルとの比較

初代:2003年~2010年
カイエンの初代誕生の1年後に販売されたベースグレードです。

現在では中古車相場も手ごろになってきており、一世を風靡した高級SUVを安く手に入れるチャンスといえます。

エンジンは3.2L V型6気筒ターボ最高出力250ps。ボディサイズは全長4782mm×全幅1950mm×全高1700mmです。

2代目:2010年~2017年
この世代ではボディを大型化しつつも軽量化を推進し、またポルシェ初のハイブリッド・システムの搭載によって燃費性能が大幅に向上しています。

この世代は、初期年式こそ手ごろに入手できますが、高年式はまだまだ高い価格で取引されている車両が多いです。

エンジンは3.6L V型6気筒ターボ最高出力300ps。ボディサイズは全長4845mm×全幅1940mm×全高1710mmです。

3代目(現行モデル):2017年~
現行型では更なる性能向上と高級化が図られており、最先端のデジタルシステムが数多く採用されました。あらゆる面で最高のクオリティを誇る新型カイエンは、高級SUVの新たなベンチマークとして確固たる地位を確立しています。

現行モデルなので、中古車としての流通量は多くはありません。また、価格も総じて高めです。

エンジンは3.0L V型6気筒ターボ最高出力340ps。ボディサイズは全長4920mm×全幅1985mm×全高1695mmです。

人気のあるカラー

カイエンのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ホワイト
・ブラック
・キャララホワイトメタリック
・ジェットブラックメタリック
・ドロマイトシルバーメタリック
・ムーンライトブルーメタリック
・マホガニーメタリック
・クォーツァイトグレーメタリック
・カシミヤベージュメタリック
・カーマインドレッド
・クレヨン
・ラバオレンジ

この中では、純白の「ホワイト」と、漆黒の「ブラック」が人気です。

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カイエン S

カイエン S

V8型エンジンを搭載した上級グレード「カイエン S」

カイエン Sは、ポルシェにとって久々となる新開発のV8型エンジンを搭載した上級グレードです。

フルタイム4WDシステムを備え、本格的な悪路走行性能を手に入れるだけでなく、スポーツカーそのものの圧倒的な動力性能をも両立しています。また、高級SUVとしてラグジュアリーな装備を満載しており、日常の使い勝手においても全く隙の無い仕上がりとなりました。

このグレードもまた、複雑なエンジン・ラインナップを持ち、モデル年次によって仕様は大幅に異なります。

中古で購入する際の目安となる予算

カイエン Sを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2002年式:流通量希少のため算出不可
2003年式:55万円~160万円
2004年式:68万円~125万円
2005年式:67万円~128万円
2006年式:69万円~178万円
2007年式:98万円~198万円
2008年式:79万円~218万円
2009年式:84万円
2010年式:299万円~418万円
2011年式:258万円~780万円
2012年式:189万円~350万円
2013年式:流通量希少のため算出不可
2014年式:流通量希少のため算出不可
2015年式:678万円
2016年式:660万円
2017年式:流通量希少により算出不可
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可

カイエン Sは初代のものでは50万円台から豊富に流通している一方、現行型は1台も流通していませんでした。

先代モデルとの比較

初代:2002年~2010年
カイエン Sは、V8エンジンを搭載した上級グレードとして設定されました。モデル中間期においてマイナーチェンジが施され、エクステリアデザインが洗練されると共に、エンジン排気量が4.5Lから4.8Lに拡大されています。

登場から時間が経過していることから、手ごろな価格で手に入れられる中古車が多いです。

エンジンは4.5L V型8気筒ターボ最高出力340ps。ボディサイズは全長4782mm×全幅1928mm×全高1699mmです。

2代目:2010年~2017年
この世代では、よりスポーティーなエクステリアデザインが与えられ、またボディ設計の改良による燃費性能の向上が図られました。マイナーチェンジでは、エンジンがV6ダウンサイジングターボへと変更されていますが、出力はさらに向上しています。

初代と比べると少し高めですが、現行モデルのカイエン Sの中古車は1台も流通していないので、どうしてもこのグレードを手に入れたいのであれば2代目から探し出すのがおすすめです。

エンジンは4.8L V型8気筒ターボ最高出力400ps。ボディサイズは全長4845mm×全幅1940mm×全高1710mmです。

3代目(現行モデル):2017年~
この世代ではエンジンの変更が行われ、新開発の2.9L V6ツインターボエンジンが搭載されました。エンジン排気量はダウンサイジングを繰り返していても、逆に一貫して出力は向上し続けています。

この世代の中古車は現時点で1台も流通していないので、このグレードにこだわるのであれば初代や2代目から探し出したほうがよいでしょう。

エンジンは2.9L V型6気筒ツインターボ最高出力440ps。ボディサイズは全長4920mm×全幅1985mm×全高1695mmです。

人気のあるカラー

カイエン Sのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ホワイト
・ブラック
・キャララホワイトメタリック
・ジェットブラックメタリック
・ドロマイトシルバーメタリック
・ムーンライトブルーメタリック
・マホガニーメタリック
・クォーツァイトグレーメタリック
・カシミヤベージュメタリック
・カーマインドレッド
・クレヨン
・ラバオレンジ

この中では、純白の「ホワイト」が人気です。

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カイエン S ハイブリッド

ポルシェ初のハイブリッドカー「カイエン S ハイブリッド」

カイエン S ハイブリッドは2010年に登場した2代目カイエンにおいて設定された、ポルシェ初のハイブリッドカーです。

エンジンにモーターを組み合わせたパラレル式フルハイブリッドシステムを採用し、ピュアスポーツカー顔負けの猛烈な加速性能と優れた燃費性能を両立しています。

2014年のマイナーチェンジにおいてプラグイン・ハイブリッド化されたのを機に、モデル名も「カイエン S E-ハイブリッド」と改称されたため、生産台数はあまり多くはありません。

中古で購入する際の目安となる予算

カイエン S ハイブリッドを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2010年式:流通量希少のため算出不可
2011年式:268万円~328万円
2012年式:298万円~388万円
2013年式:259万円
2014年式:流通量希少のため算出不可

カイエン S ハイブリッドは、わずか4年ほどの製造期間という短命なモデルであったため、中古車市場においては流通数が稀少です。

先代モデルとの比較

2代目:2010年~2014年
カイエン S ハイブリッドは、2010年にポルシェ初のハイブリッド・システムを搭載した車両としてデビューしました。

2代目の開発においては燃費性能の向上にフォーカスが置かれ、車両骨格の大幅な軽量化や空力性能の向上が図られています。その中でもこのカイエン S ハイブリッドは、ラインナップのイメージリーダーとなるべく最先端の技術がふんだんに盛り込まれました。

モーターだけで走行が可能なパラレル方式を採用し、エンジンとの接続・切断は電子制御クラッチによって行われ、高速走行中においてもエンジンの停止が実施されます。

なお、2014年のマイナーチェンジの際にプラグイン・ハイブリッド化されたため、モデル名もカイエン S E-ハイブリッドへと改称されました。そのため、生産台数が稀少なモデルとなっています。

設定期間の短いカイエン S ハイブリッドの中古車は、現時点で10数台しか流通していません。そのため、カイエンのハイブリッドモデルが欲しいのであれば、カイエン S E-ハイブリッドを含めて探したほうがよいでしょう。

パワープラントは3.0L V型6気筒スーパーチャージャー最高出力333ps、電気モーター最高出力47ps。ボディサイズは全長4845mm×全幅1940mm×全高1710mmです。

人気のあるカラー

カイエン S ハイブリッドのボディカラーは、下記の11色が設定されています。

・ブラック
・サンドホワイト
・クラシックシルバーメタリック
・ジェットブラックメタリック
・ダークブルーメタリック
・メテオグレーメタリック
・アンバーメタリック
・ジェットグリーンメタリック
・オーバーンメタリック
・サンドイエロー
・アメジストメタリック

この中では、漆黒の「ブラック」が人気です。

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カイエン ターボ

カイエン ターボ

ターボチャージャー・システム搭載の高性能バージョン「カイエン ターボ」

カイエン ターボは、ポルシェお得意のターボチャージャー・システムを搭載した超高性能バージョンです。

エンジン出力は実に500ps台に達し、SUVの形をしたスーパーカーとして世界を驚かせました。その後、さまざまなスポーツカー・メーカーから類似のコンセプトを持った超高性能な高級SUVが相次いで発売され、まさに歴史を変えた名車といえる存在です。

最先端の電子制御システムによって、身体が座席にめり込むような怒涛の加速性能と、本格的な悪路走破性能の両立が図られています。

中古で購入する際の目安となる予算

カイエン ターボを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2002年式:流通量希少のため算出不可
2003年式:113万円~290万円
2004年式:103万円~395万円
2005年式:79万円~330万円
2006年式:89万円~160万円
2007年式:125万円~238万円
2008年式:129万円~315万円
2009年式:239万円~348万円
2010年式:150万円~430万円
2011年式:298万円~490万円
2012年式:354万円~630万円
2013年式:680万円
2014年式:538万円~699万円
2015年式:778万円~790万円
2016年式:758万円~990万円
2017年式:838万円
2018年式:流通量希少のため算出不可
2019年式:流通量希少のため算出不可
2020年式:流通量希少のため算出不可
2021年式:流通量希少のため算出不可

カイエン ターボも他のグレード同様に、モデル世代によって極端な中古車価格の開きがあります。また、現行モデルは1台も流通していません。

先代モデルとの比較

初代:2002年~2010年
カイエン ターボは、ポルシェ自慢のターボチャージャー・システムを搭載したスーパー・パフォーマンス車です。このグレードの出現までは、このような猛烈な走行性能をSUVに与えた例は無く、まさに革命的な存在といえます。

2006年にはマイナーチェンジが施され、エンジン排気量は4.5Lから4.8Lに拡大、最高出力は500psの大台に乗りました。

この世代の中古車は、豊富に流通しているため、条件に合った車両を探しやすいでしょう。

エンジンは4.5L V型8気筒ターボ最高出力450ps。ボディサイズは全長4786mm×全幅1928mm×全高1699mmです。

2代目:2010年~2017年
この世代のカイエン ターボのエンジンは、初代後期型で採用された500psを生み出す4.8Lツインターボを継続使用しました。モデル途中におけるマイナーチェンジの際には、チューニングレベルがさらに向上し、最高出力は520psまで高められました。

この世代は年式でみると、高い価格がつけられています。しかし、初期年式であればお得に手に入れられる車両もあるでしょう。

エンジンは4.8L V型8気筒ツインターボ最高出力500ps。ボディサイズは全長4845mm×全幅1940mm×全高1710mmです。

3代目(現行モデル):2017年~
この世代では新開発の4.0L V8ツインターボエンジンが搭載され、最高出力550psという驚愕のスペックを誇ります。

この世代の中古車は、現時点では1台も流通していません。そのため、このモデルにこだわるのであれば初代や2代目から探すことをおすすめします。

エンジンは4.0L V型8気筒ツインターボ最高出力550ps。ボディサイズは全長4926mm×全幅1983mm×全高1673mmです。

人気のあるカラー

カイエン ターボのボディカラーは、下記の12色が設定されています。

・ホワイト
・ブラック
・キャララホワイトメタリック
・ジェットブラックメタリック
・ドロマイトシルバーメタリック
・ムーンライトブルーメタリック
・マホガニーメタリック
・クォーツァイトグレーメタリック
・カシミヤベージュメタリック
・カーマインドレッド
・クレヨン
・ラバオレンジ

この中では、漆黒の「ブラック」が人気です。

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※本記事は、2021年3月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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