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更新日:2022.07.27 / 掲載日:2020.06.09

トラックの種類を全解説!サイズ・ボディタイプ・車両区分の違い

トラックの種類を全解説!サイズ・ボディタイプ・車両区分の違い
グーネット編集チーム

皆さんは、トラックについてどのような認識を持たれているでしょうか。
トラックと一口に言っても、実際にはどんな種類があり、その大きさやボディタイプによって特徴が異なり、車両区分が異なる場合もあるので適用される法律や税金などの維持費についても大きく異なる場合があることをご存知でしょうか。

今回はそんなトラックについて、どのような種類があるのか、どのような免許で運転することができるのか、様々なボディタイプや車両区分について解説していきます。

基本的なトラックの種類とサイズ、運転できる免許は?

車両のサイズや最大積載量、最大総重量による一般的なトラックの種類と、運転できる免許をチェックしましょう。

小型トラックの種類とサイズ、運転できる免許

最大積載量が3トン以内という規格から、小型トラックは2トントラック、または3トントラックとも呼ばれます。サイズは全長 4.7m以下・全幅 1.7m以下・全高 2m以下・車両総重量5トン以内が小型トラックの寸法です。

小型トラックは宅配便や小口の引越し業者、食料品などの配送に使われています。車両サイズが小さいこともあり、最大積載量2トン未満の車両は普通免許(第一種運転免許)で運転が可能です。

中型トラックの種類とサイズ、運転できる免許

中型トラックは、サイズが全長12m以下・全幅2.5m以下・全高3.8m以下、最大積載量6.5トン以内、車両総重量は5トン以上11トン未満が規格です。一般的に4トントラックと呼ばれるタイプで、中距離や遠距離の運送でよく使われています。

車両総重量3.5トン以上7.5トン未満のトラックは準中型免許で運転することができますが、車両総重量7.5トン以上11トン未満の中型トラックは中型免許が必要です。
この準中型免許は平成29年に新設されたもので、それ以前の普通免許を受けている方は車両総重量5トン未満という限定条件が付いた準中型免許とみなされます(出典:警視庁)。

大型トラックの種類とサイズ、運転できる免許

大型トラックのサイズは中型トラックと同じですが、最大積載量は6.5トン以上、車両総重量は11トン以上という点が異なります。中型トラックよりも積載量が増えるため、大型トラックは規格のサイズにより近くなるのが特徴です。大型トラックは中距離、遠距離の使用が多く、近距離ではあまり使用されていません。

また、大型トラックを運転する場合は大型免許が必要です。

トラックのボディにはどんな種類がある?

グーネット編集チーム

トラックのボディとは上物(荷台)の形状を指します。小型~大型トラックに多い、ボディの種類と用途は次の通りです。

・平ボディ
屋根がなく荷台が平らなタイプで。汎用性が高く、荷物の積み下ろしがしやすい。さまざまな大きさや重さの荷物を積める。

・バン
箱形の荷台のこと。雨風の影響を受けないため、宅配業者や商品の運送で使われる。

・ウィングボディ
箱形の荷台の両側が開くタイプで、効率的に荷物の積み下ろしが可能。引越しや冷蔵車、冷凍車、屋外イベントの機材搬入などで使われる。

・冷凍冷蔵車
箱形の荷台に冷蔵・冷凍装置があるタイプで、生鮮食品や冷凍食品の運送に使われる。

・幌ウィング
ウィングの部分を幌にすることで荷台を軽量化し、より多くの荷物を積めるのが特徴。長距離の運送で使用されることが多い。

・ダンプ
平ボディの荷台を持ち上げ、積み荷を落とせるタイプ。砂利や土などを乗せることが多く、建設現場でよく使われる。

・クレーン付き
荷台にクレーンを搭載したタイプで、荷物の積み下ろしをクレーンでおこなうのが特徴。主に工事現場などで重い資材の運搬に使われる。

【種類別】トラックの車両区分

トラックはサイズや積載量の分類だけでなく、法律と規則による車両区分があります。

道路交通法上の車両区分

道路交通法の車両区分は、最大積載量・車両総重量・乗車定員による区分です。トラックの場合、以下の6種類のいずれかに該当します。(出典:社団法人 全日本トラック協会)

・大型自動車
車両総重量11トン以上、または最大積載量6.5トン以上の自動車、乗車定員30人以上の自動車

・中型自動車
車両総重量7.5トン以上11トン未満、または最大積載量4.5トン以上6.5トン未満の自動車、乗車定員11人以上30人未満の自動車

・準中型自動車
車両総重量3.5トン以上7.5トン未満、または最大積載量2トン以上4.5トン未満の自動車、乗車定員11人未満の自動車

・普通自動車
車体の大きさなどが、大型自動車、中型自動車および準中型自動車などのいずれにも該当しない自動車、乗車定員11人未満の自動車

・大型特殊自動車
ショベルローダ、フォークリフト、農耕用作業自動車など

・小型特殊自動車
大きさが長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2m(安全装置などが架装されている場合は2.8m)以下で最高速度が15km/h以下の自動車

自動車税や自動車重量税、自賠責保険料といった法定費用を区分するもので、トラックの維持費に影響します。

道路運送車両法上の車両区分

道路運送車両法とは、自動車本体の安全性を確保するため保安基準・点検・整備などについて定めたものです。
この中には「軽自動車・小型自動車・普通自動車・小型特殊自動車・大型特殊自動車」という5つの区分があります。

・普通自動車
小型自動車、軽自動車、大型・小型特殊自動車以外の自動車、3ナンバーの乗用車、トラックなど

・小型自動車
総排気量が2,000cc以下で、大きさが長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2m以下の自動車(軽油を燃料とするものは除く)

・小型特殊自動車
大きさが長さ4.7m以下、幅1.7m以下、高さ2.8m以下のショベルローダ、フォークリフトなどで、最高速度が15km/h以下の自動車、農耕作業用自動車で最高速度が35km/h未満の自動車

・大型特殊自動車
ショベルローダ、フォークリフト、農耕作業用自動車、ポールトレーラなどの特殊自動車

このように、トラックでも普通自動車や小型自動車に区分されるケースがあります。

高速道路の場合の車両区分

高速道路の車両区分はその名の通り、高速道路の通行料金の区分です。

■普通車
・小型自動車(二輪自動車および側車付きの二輪自動車を除く)
・普通乗用自動車
・トレーラ(けん引軽自動車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)

■中型車
・普通貨物自動車(車両総重量8トン未満かつ最大積載量5トン未満で3車軸以下のもの、被けん引自動車を連結していないセミトレーラ用トラクタで2車軸のもの)
・トレーラ(けん引軽自動車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引普通車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)

■大型車
・普通貨物自動車(車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上で3車軸以下、および車両総重量25トン以下(ただし、最遠軸距5.5m未満または車長9m未満のものについては20トン以下、最遠軸距5.5m以上7m未満で車長が9m以上のものおよび最遠軸距が7m以上で車長9m以上11m未満のものについては22トン以下)かつ4車軸のものおよび被けん引自動車を連結していないセミトレーラ用トラクターで3車軸のもの)
・トレーラ(けん引普通車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引中型車と被けん引自動車(1車軸)との連結車両、けん引大型車(2車軸)と被けん引自動車(1車軸)との連結車両)

■特大車
・普通貨物自動車(4車軸以上で、大型車に区分される普通貨物自動車以外のもの)
・トレーラ(けん引中型車と被けん引自動車(2車軸以上)との連結車両、けん引大型車と被けん引自動車との連結車両で車軸数の合計が4車軸以上のものおよび特大車がけん引する連結車両)
・大型特殊自動車

まとめ

トラックはサイズや最大積載量、車両総重量で、小型、中型、大型に分類されます。上物の形状は、それぞれに適した用途で使い分けることが可能です。トラックの車両区分には、道路交通法、道路運送車両法、高速道路料金の3種類があります。

道路交通法は自動車の法定費用、高速道路料金とお金に関わるため、トラックの購入を考える方は車両区分に注意しましょう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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