車のメンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2020.03.10
【グー連載コラム】クルマケア講座[カーライフも新生活スタート 編](2020年3月)
まだ大丈夫だろうは禁物!
今どきのクルマは壊れにくくなっていますが、流石にノーケアではダメ。大切な愛車は長く乗りたいもの。消耗品の交換など定期的に愛車をケアしましょう
(掲載されている内容はグー本誌2020年4月号の内容です)
定期的なリセットで好調を維持! クルマだって初期化が大切
消耗品などの点検や交換はタイミングを決めてやる
メンテナンスフリー化が進んでいるとはいえ、クルマというのは機械である以上、バッテリーやオイル、エアクリーナーといった消耗品の交換や、各部の点検&調整を行ってやらないと調子を崩してしまう。
問題はそのインターバルで、車検は別として、それ以外ではなんとなく交換することがほとんど。本来は距離と時間でキッチリと管理するのが基本だが、ついつい忘れてしまったり、大丈夫だろう…で済ませたりしてしまう。もちろんそれではダメ。
寒かった冬が終わり、新生活や新しい年度が始まる春先こそ、クルマをリセットするのにちょうどいいタイミングと言っていい。
クルマの初期化とは!?
クルマのカルテともいえるのが、過去のメンテ履歴が分かる点検記録簿
クルマというのは消耗品があちこちにある。点検を行ったうえで、寿命を迎えた部分の交換などを行うことで、本来持つ性能を取り戻してやる行為だ。
初期化1:エンジンルーム
エンジンまわりは消耗品が多い。走りに直結する部分だけに、きわめて重要だ。まだ使えるかな? ではなく、この機会に早めに交換してやろう。
バッテリー:まだ使えるかななどと、バッテリーをケチると最悪の場合、始動が不可能になってしまう。
エアクリーナー:汚れているとエンジンの効率がダウン。価格は安いものなので、新品に交換してしまおう。
オイル:本来、距離と時間で管理するが、換えたばかりでなければ交換してしまうのも気持ちいい。
初期化の効果
やはりエンジンの好調に直結するものが多いだけに、振動が減ったり、燃費がよくなったりする。初期化によって気持ちいい走りが戻ってくる。
初期化2:装備
ワイパーやウォッシャー液などが初期化項目となるが、そもそもワイパーは1年に1回の交換が基本。冬と夏の間となる今が交換に最適の時期と言っていい。
ワイパーはゴムが曲がっていたり、裂けていたら、迷うことなく交換。
気づきにくいのが、リヤまわりのランプ。点いても暗い場合は交換する。
初期化の効果
クルマの周囲に付いている装備類のほとんどは視界の確保に関係するものだ。それだけに交換してやると視界がしっかりと確保され、視認性も上がる。梅雨への備えも万全。
初期化3:足まわり
足まわりも走りに直結する部分だ。タイヤは摩耗やヒビを点検し、怪しいなら即交換。また、すき間から覗けるならブレーキの残量も見ておこう。
タイヤの場合はまだ使えそう……、などとギリギリまで粘ってはダメ。早めの交換が基本。
初期化という点では、スタッドレスから戻すのも今が好タイミング。冷暗所に保管しよう。
初期化の効果
タイヤもブレーキも、走行時の安全につながり、交換するとフィーリングもよくなる。それだけに早めの初期化が効果的だ。
車検で安心してはダメ定期的に点検しよう
車検はクルマの健康診断と言っていいのだが、車検時に問題がないのを確認するだけで、その後2年間の状態を保証するものではない。だから定期的な点検は重要なのだ。
車検証の裏にも車検に合格しても点検などを定期的にする必要があると明記されている。