車のメンテナンス
更新日:2024.01.17 / 掲載日:2019.11.12
【グー連載コラム】クルマケア講座[臭いの悩みを完全解消 編] (2019年11月)
今どきのクルマは壊れにくくなっていますが、流石にノーケアではダメ。大切な愛車は長く乗りたいもの。消耗品の交換など定期的に愛車をケアしましょう
(掲載されている内容はグー本誌2019年12月号の内容です)
知らない間に漂うイヤなニオイ ポイントを抑えた消臭術
うわべだけでは意味なし!ニオイは根本から対策する
悪臭というのはなかなか難しい問題だ。オーナーが自ら気が付いている場合だけでなく、気が付いていないこともあったりする。他人のクルマに乗ったとき、変なニオイがするけど、オーナーはなんとも思っていないというのはよくあることだ。
このように対策としても難しいところがあるのだが、ニオイがしてもしなくても普段から注意して防止策を取っておくに越したことはない。とはいえ、消臭剤をスプレーしたり、置いたりするだけではダメ。悪臭は元から断たなければ意味はない。
今回は洗車のついでにできる簡単なポイントと、消臭ならではのコツについても紹介しよう。
悪臭はどこからやってくる!?
シートは雑菌の温床であるホコリが溜まりやすいし、汗なども染み込む。
悪臭の原因というのはいろいろあるが、まずは各部で繁殖した雑菌。さらにタバコなど、ニオイ物質(イメージとしては粒)が繊維の中に入り込んだりするのもある。いずれにしても、これらをしっかりと取り除いてやるのが対策となる。
なにはなくともエアコンまわりをきれいにする
プラスイオンで除菌して、マイナスイオンでクリーンにする装備も増えてきたのはありがたい。
昔なら、なんとも言えない悪臭が漂ってくることが多かったが、最近のエアコンはフィルターが設置されていたり、プラズマクラスターなどの装備も付くようになって、かなり改善された。しかし、まったく臭わないわけではないし、油断していると発生することもある。たとえば吹き出し口は汚れが溜まりやすいが、気を付けないと取り除くこともないだけに、悪臭の発生源になりやすい。
吹き出し口は細かいフィンになっているのが、面倒な部分。それだけに汚れが溜まりやすい。
綿棒や割りばしに布を巻いたものを使い、こまめにきれいにしていく。できるだけ奥までやろう。
ちょっとやっただけでこの汚れ。これが悪臭の発生源になるだけでなく、健康にもよくない。
フィルターの交換方法
装着されているのは、グローブボックスの奥。ボックスを外すと奥にフタが見えるので外す。
引けば取り出せる。戻すのは逆に行えばいいが、フィルターには向きがあるので要注意だ。
3ポイント! ここも対策
傷みやすいので、固く絞ったタオルで表面を撫でるように拭くだけで十分。
天井
タバコの煙は上に上がるし、髪の毛なども静電気でくっつきやすい。そもそも天井は面積が広いのも、悪臭の原因となる汚れ付着という点では注意が必要だ。しかも普段はあまりきれいにしない場所でもある。テカテカしているのは脂が原因。水だけでは落としにくいのが難点。
ステアリングなど
手で触れる部分は手アカや脂が付いて、それが酸化して悪臭の原因となる。水で薄めた中性洗剤を使って拭き上げて、最後に水拭きと乾拭きで仕上げる。また、家庭用の除菌シートを使うのも効果的である。汚れやゴミが悪臭の原因になるのは当然のこと。掃除機はスミまでかける。
フロア
よく考えたら、クルマのフロアというのは土足で乗るもの。車外からさまざまなものが持ち込まれ、悪臭の原因になるのは当然だろう。定期的に掃除機をかけて、ホコリや汚れを取り除いてやるのが大基本だ。
消臭剤の選び方
まずは無香料がオススメ。香り付きでもいいが、ちゃんと発生源を除去してから使わないと、ニオイが混ざってしまい、被害が拡大することもある。