オートサロン
更新日:2022.12.20 / 掲載日:2020.01.10
トヨタ GRヤリス【東京オートサロン2020】世界初公開された市販前の新型車の全容

文●工藤貴宏
東京オートサロン2020のトヨタブースは、朝からたくさんのプレスが殺到した。なぜなら、注目のスポーツモデル「GRヤリス」が世界初公開されたからだ。
GRヤリスは、もうすぐ登場するトヨタのコンパクトカー「ヤリス」をベースにした市販の高性能バージョンだが、単に高出力エンジンを積んでサスペンションを強化しただけに留まらない。「WRC(世界ラリー選手権)で勝つ。その地位を不動のものとする」という特別な目的を背負ったモデルだ。

トヨタ GRヤリス
ボディは通常のヤリスとは異なり車体剛性で有利な3ドア。空力性能を高めるためにルーフ後方はグッと低くなり、さらに片側55mmも張り出したフェンダーの装着により迫力のフォルムを手に入れている。ボンネットフード、ドア、そしてテールゲートはアルミ製で、ルーフはカーボンと高価な素材を使った軽量化も特筆すべきポイントだ。
エンジンは排気量1.6Lターボの3気筒とコンパクトだが、最高出力はなんと272psを絞り出すリトルダイナマイトだ。そこに6速MTと“GR-FOUR”と呼ぶ新開発の4WDシステムを組み合わせるスーパースポーツハッチである。
発売は今年夏ごろを予定。まずは「ファーストエディション」として発売記念モデルを用意している。価格は396万円から456万円だ。
友山茂樹副社長
本日から公式サイトで先行予約開始

豊田章男社長と友山茂樹副社長
ステージ向かって右手に展示されていた「GRヤリス CVTコンセプト」。詳細説明はなかったが、ルックスはGR4と同じでFFの2WDモデルが登場するようだ
トランスミッションはCVT。電子式パーキングブレーキ仕様なのも他のモデルとは異なる
ヤリスWRC