車のエンジンがかからない！考えられる原因や対処法を解説

車のエンジンがかからないとき、一般人でも簡単に特定できる原因には、次のようなものがあります。

運転初心者が起こしやすいのが、AT車でシフトレバーをD（ドライブ）に入れたままエンジンを切ってしまっているトラブルです。AT車は基本的に、シフトレバーをP（パーキング）もしくはN（ニュートラル）に入れないと、エンジンがかからない仕組みになっています。

盗難防止機能であるハンドルロックによっても、エンジンがかからないことがあります。この場合、ハンドルを左右に動かしながらキーをまわし、解除できればエンジンは問題なくかかる仕組みです。

エンプティランプ（給油ランプ）が点灯しているのに「まだ少しは走れるだろう」と楽観的に走行を続けていると、エンジンの回転数が不安定になった車の動きにガタンガタンと異常が起こります。その後、ガソリンタンクが空になった場合、当然エンジンはかかりません。

とても便利なスマートキーの電池が切れてしまったときには、まずキーの中に内蔵されている鍵（メカニカルキー）で車に乗り込みます。それから、運転席でブレーキペダルを踏み、スマートキーのエンブレムの付いた面でパワースイッチに触れると、ブザーが鳴ってエンジンをかけられる状態になります。

スマートキーの詳しい仕組みはメーカーや車種によって異なる傾向がありますので、万が一に備えて必ず取扱説明書などを確認してください。

車のバッテリーは、エンジンの始動やさまざまな機器を動かすために使われています。
そこで例えば、ルームランプやヘッドライトの付けっぱなしにより、電気の使用量が充電量を上回ってしまった場合、バッテリー上がりが原因でエンジンがかからなくなることもあるのです。定期交換などをおこなわず、古いものを長く使い続けたときにもバッテリーは上がりやすいです。

この原因でエンジンがかからないときには、まわりにいるガソリン車のドライバーや友人、家族にお願いをしてブースターケーブルで応急措置的な充電をします。
この場合はまず、救護車のエンジンと、バッテリーの上がった車のライトやエアコンなどの電気機器を全て切ります。
その後、それぞれの車のプラスに赤ケーブル、マイナス側に黒ケーブルを接続し、救護車側にサイドブレーキが引かれていることを確認したうえで、エンジンを始動させる流れです。

エンジンがかかったら、シフトレバーがニュートラルの状態でアクセルペダルを踏み、およそ3,000までエンジンの回転数を上げます。
タコメーターのない車種の場合は、エンジン音が少し大きくなるまでアクセルペダルを踏んだ後、アイドリングを数分間おこなったうえで、エンジンをかけてください。

簡単なチェックをしても、原因がわからないというケースも想定されます。
また、自分の車の周囲にブースターケーブルを持っているドライバーがいないなどの場合は、早めにロードサービスに電話をするのが理想です。トラブル対応のプロを呼べば、その場で考えられる原因も簡単に特定してもらえます。

また、エンジンがかかった後に「このままディーラーに行ってください」などのアドバイスももらえますので、車に関する知識がほとんどない人には非常に頼れる存在となるでしょう。

車のエンジンがかからないトラブルは、シフトレバーの位置やガス欠、バッテリー上がりなどのさまざまな原因で起こります。楽しいはずのドライブで想定外のトラブルに見舞われないためにも、ディーラーなどでおこなえる定期点検は積極的に利用してください。

また、万が一のために、エンジンがかからない対処法を熟知したロードサービスの連絡先を把握しておくのもおすすめです。