スクープ[2019.06.27 UP]

スクープ! トヨタ 次期アルファード2020年後半デビューでレクサスバージョンと兄弟車に!? 広い室内を贅沢に使うレクサスのミニバン。市販はユーザーの声次第?

レクサスLM

日本ではすっかりファミリーカーの代表になったミニバンだが、その火付け役となった欧米では、今や見る影もない。 1980年代に登場したアメリカのクライスラーボイジャーやフランスのルノーエスパスは、ブームと言えるほど人気を呼んだ時期もあった。しかし、アメリカではスポーツクラブに子供を送り迎えするママの乗り物と見なされて男性の支持を失い、小さなバスと位置付けられたヨーロッパでは、結局ファミリーカーとしては定着しなかったのだ。 一方で、商用ワンボックスバンベースに始まり、やがて乗用車専用ミニバンを開発するようになった日本では今なお人気が継続しているのは、狭い家を広く使う和室の文化のおかげと言ったらうがちすぎだろうか。 日本の和室は、何もないところにちゃぶ台を置けばダイニングルーム、布団を敷けばベッドルームに変身する。ミカン箱を置けば勉強部屋(古!)だ。そんな変幻自在な使い勝手を備えたもうひとつの部屋として、ミニバンは日本人のニーズを満たしたのではなかろうか。海外の市場ではさほど重視されなかった多彩なシートアレンジが、日本では購入の大きな決め手になるのも、和室的な幅広い使い勝手を求めた結果かもしれない。 先入観に縛られないそうした空間の使い方の延長線上には、オーディオルームやシアタールーム、さらに走る執務室などのニーズもある。事実、上級ミニバンに設定された一式数十万円もする音質のいいオプションオーディオの装着率は高いし、走行中もリヤモニターでDVDが見られるナビゲーションシステムも人気だ。休日に一人郊外に出掛けて、好きなところに止めたミニバンの車内で音楽を聞いたり、映像コンテンツを楽しむ人はけっして珍しくない。

関連情報

ボディタイプ:ミニバン
レクサスLMのサイドビュー。レクサスオリジナルの意匠はフロントマスクなどに見られるが、その他はオリジナルに近い印象だ。

リヤコンビネーションランプデザインはレクサスLMオリジナル。ベース車同様にシャークフィンアンテナを備える。

大型の専用リムジンシートを備えるレクサスLM。この仕様は3列目シートを取り払っているため、かなりの大型スペースが確保されている。

写真はレクサスLMのインテリア。運転席との間に設置されたパネルには26インチのカラーディスプレイ、冷蔵庫、傘収納などが装備されている。

そうしたメンタリティは、どうやら中国や東南アジアの人々も持ち合わせているらしい。彼の地では今、日本のLクラスミニバンが高級車として人気なのだ。2019年4月に上海ショーで発表されたレクサス初のミニバン、LMも、それを物語る。 レクサスの証しであるスピンドルグリルは備えているが、ベースがアルファードであることはひと目で分かる。日本ではオトーサンが「いつかは……」と憧れるミニバン界のクラウンの地位を確立しているアルファード/ヴェルファイアだが、じつはインドネシアやタイなどの東南アジアでは、そのさらに上を行く高級車として、アルファードは羨望の一台になっている。商品企画としてはそのレクサス版があっても、何の不思議もなかった。 展示されたレクサスLMは広い室内をさらに広く使うために、3列目シートを取り払い、2列目のキャプテンシートの前に26インチの大型モニターつきのパーテーションを備えたリムジン仕様になっている。日本でも最近は政治家や企業経営者などが運転手つきの走る執務室としてアルファード/ヴェルファイアを使う例が増えているが、レクサスLMもそんなショーファードリブンが前提なのだ。

現行型アルファード

現行型ヴェルファイア

レクサスLMのベースとなったのはトヨタ車やレクサス車のカスタマイズを手がけるモデリスタから発売されている「ロイヤルラウンジ」の可能性が高い。

じつは上海の展示車に近い内容のアルファード/ヴェルファイアのリムジン仕様は、トヨタのカスタマイズブランドであるモデリスタが、最上級のエグゼクティブラウンジをベースに以前からコンプリートカーとして製造販売していた。日本での価格は約1500万円ナリ。細かな仕様は違うが、上海で展示されたレクサスLMも、モデリスタによるコンプリートレクサス仕様だろう。 その正式販売の可能性は、市場の反響次第。欧米でのレクサスブランドでの市販はまずないだろうが、アジア&日本市場では、ユーザーの声によってはありえるかも。 2019年秋の東京モーターショーでも、客の声を聞くためのアドバルーンとして、レクサスブースへの出展があるかもしれない。 しかし、それ以上に気になるのが次期アルファード/ヴェルファイアの動向だ。Lクラスミニバン市場で独り勝ちの2モデルだが、トヨタでは今、販売系列の廃止と車種整理の準備を進めている。それも当初は2022〜25年をメドとしていたが、最大で5年以上早め、2020年5月から、トヨタのすべてのモデルが同じ店舗で買えるようになる。 じつは東京都のトヨタ直営店は、2019年4月に系列ごとの販売会社4社と持ち株会社が統合され、すでに全店舗で全車種販売が始まっている。そうなれば、トヨペット店で売られているアルファードと、ネッツ店扱いのヴェルファイアも統合されるのが自然な流れだ。 もしかしたら次期アルファードは、リムジン専用車として販売されるレクサスLMとの兄弟車になる可能性も……?

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