新車試乗レポート
更新日:2018.04.19 / 掲載日:2018.04.19
メルセデス・ベンツ E 350 e 試乗レポート

電動化時代をひと足先に実感できるPHVモデル
メルセデスは、電動化時代を見据えて電気自動車専用の新ブランド「EQ」を立ち上げたが、現行ラインアップにも、すでにEQのエッセンスは取り入れられている。それが、プラグインハイブリッド(PHV)を搭載する「EQ POWER」と呼ばれるモデルだ。
今回、EクラスをベースにしたPHVであるE 350 e AVANTGARDE Sportsを試乗した。第3世代直噴ターボエンジンに高出力モーターを組み合わせた、パワートレーンを搭載。システム合計出力は、最高出力が279馬力、最大トルクは61.2kgmというハイスペック。電動化モデルというと、低燃費を強調したエコカーのようなイメージが強いが、メルセデスの「EQ POWER」は、「ECO」、「Comfort」、「Sport」、「Sport+」、「Individual」といった5つの走行モードが搭載されており、ドライバーはシチュエーションに合わせてセッティングをチョイスできる。
たとえば、早朝に出かける際に「ECO」や「Comfort」をセレクトし、EV走行でエンジンをかけることなく市街地を離れ、高速道路に乗ったら「Sport」で息の長い加速を楽しむ・・・といったマルチなキャラクターが、電動化によって実現する。

さらにユニークなアイテムも採用されている。「インテリジェントアクセルペダル」は、アクセルペダルの踏みごたえを電子的にコントロールすることで、ドライバーにメッセージを伝える機能。たとえば、EV走行とエンジン走行の切り替えポイントが右足に伝わる感触でわかるようになっている。
見た目以上に従来モデルと異なる個性を備えたE 350 e AVANTGARDE Sports。走らせた印象も個性的で、しっとりとした重厚感のある乗り味を持ちながら、ひとたびアクセルを踏み込むと重さを感じさせない加速感で速度を積み重ねていく。
内容を考えると従来モデルとの価格差も控えめであり、そのバリューは注目に値する。
文と写真●グーワールド
問い合わせ メルセデス・コール TEL:0120-190-610
Detail Check
コックピット
コックピット
2つの液晶モニターを1枚のガラスで覆ったメーターまわりは先進的。装備トリムはアバンギャルドに準じるため、AMGスポーツステアリングなど上質かつスポーティなあつらえとなる。
インテリア
インテリア
シートはレザーARTICO/DINAMICAが標準で、ナッパレザー仕様はオプション。前席にはメモリー付きパワーシート、電動ランバーサポート、シートヒーターが標準装備。
エンジン
エンジン
2L直4ターボエンジンにモーターを組み合わせたパワートレーン。トランスミッションは9速ATを組み合わせる。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
リチウムイオン電池を荷室に搭載するため、ラゲッジの床下は一部が高くなっている。後席は通常モデル同様に可倒式。
E 350 e AVANTGARDE Sports(9速AT)
全長×全幅×全高 | 4950×1850×1475mm |
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ホイールベース | 2940mm |
トレッド前/後 | 1600/1590mm |
車両重量 | 1980kg |
エンジン | 直4DOHCターボ+モーター |
総排気量 | 1991cc |
エンジン最高出力 | 211ps/5500rpm |
エンジン最大トルク | 35.7kg m/1200-4000rpm |
モーター最大トルク | 45.9kg m |
サスペンション前/後 | 4リンク/マルチリンク |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤサイズ前・後 | 245/40R19・275/35R19 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2017年8月)
E 350 e AVANTGARDE Sports(9速AT) | 811万円 |
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Body Color
※ほか3色。
■オブシディアンブラック ■イリジウムシルバー ■カバンサイトブルー ■ダイヤモンドシルバー ■セレナイトグレー ■カライトグリーン |
※ナンバープレートは、はめ込み合成です。