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更新日:2019.06.19 / 掲載日:2018.02.26
【マツダ】CO2ゼロを実現する水素ロータリーエンジンの仕組みとメリット

グーネット編集チーム
マツダ車伝統の技術の一つに「ロータリーエンジン」があります。
その「ロータリーエンジン」の技術をさらに発展させ、燃料に水素を使えるようにすることで、CO2排出量ゼロの優れた環境性能を持たせた独自のエンジンが誕生しました。
水素燃料エンジンに適したロータリーエンジン
水素使用に伴うエンジンの変更はロータリーエンジンの構造上、僅かなため、低コストで水素エネルギー車を実現しました。
さらに、デュアルフューエルシステムによってガソリンでも走行可能になり、長距離ドライブや水素ステーションがない地域でのドライブも、燃料切れの心配がなく、安心でより実用的なハイブリッドエンジンです。
ロータリーエンジンの特長を活かしバックファイアの抑制
通常のピストン方式のレシプロエンジンでは吸気→圧縮→燃焼→排気を同一シリンダー内で行うため、燃焼時の熱により点火プラグや排気バルブが高温になり、吸気の時点で過早着火、バックファイアが起きやすくなります。
しかし、ロータリーエンジンは吸排気バルブがなく、低温の吸気室と高温の燃焼室が分かれているため、優れた燃焼が実現可能になりました。
また、バックファイアの回避が通常のレシプロエンジンと比較し、簡単に行えるメリットがあります。
直噴と予混合の併用で最適な水素燃焼を実現
ロータリーエンジンは構造上インジェクターのレイアウト自由度が高く、直接噴射と予混合の両方に適応できるのが特徴です。
予混合用のガスインジェクターを吸気管部に設け、走行状況に応じて直噴、予混合を使い分けることにより最適な水素燃焼を実現できます。
水素残量がなくなり、ガソリンによる走行が必要なときは、ガソリンインジェクターから自動でガソリンが供給されます。
水素ロータリーエンジン車を官公庁や企業へリース販売
マツダは、2006年に世界初となる水素ロータリーエンジンを搭載した「RX-8 ハイドロジェンRE」を国内リース販売しました。
そして、2009年には「マツダ RX-8 ハイドロジェンRE」の特徴を継承しながら、新たなハイブリッドシステムを採用し、性能と実用性を向上させた「プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」を、国内の官公庁や企業へリース販売しました。
2013年には「プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」の性能を向上させた、「プレマシーハイドロジェンREレンジエクステンダーEV」を開発し、2013年6月からリース販売を開始しています。
なお、水素ロータリーエンジンを搭載している「マツダ RX-8 ハイドロジェンRE」や「プレマシーハイドロジェンREハイブリッド」、「プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」は、現在のところ、国内の企業や官公庁へのリース販売のみのため、一般購入できません(2017年11月現在)。