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更新日:2018.11.20 / 掲載日:2018.02.09

ランボルギーニからSUVウルスが登場! 最高速度は驚異の305km/h

文と写真●内田俊一

 ランボルギーニSUV、ウルスが日本でも発表された。その価格は2574万円で、2018年春頃よりデリバリーが開始される予定だ。

最高速305km/hのSUV

 その性能は0-100km/h加速は3.6秒、0-200km/h加速は12.8秒、最高速度は305km/h。 100km/hからの制動距離は33.7mで、レッジャーニ氏は「ウルスはベストインクラスのSUVです」と自信を見せる。

 このパワーと重量を受け止めるブレーキはカーボンセラミックで、フロント440mm、リア370mmの直径と、市販車の中では最大サイズだという。フロントキャリパーはアルミニウム製の10ピストン、リアは鋳鉄製の6ピストンである。

  • アウトモビリ ランボルギーニ研究開発部門取締役のマウリッツィオ・レッジャーニ氏

スーパースポーツカーのDNAを受け継ぎつつSUVの走行性能も確保

 ランボルギーニアヴェエンタドールやウラカンが持つDNAをウルスも受け継いでいる。例えば「アニマ」と呼ばれるドライビングモード選択システムや、四輪駆動、四輪操舵などで、それらはもちろん、ウルス用に最適化されている。そこに加え、SUVであることを踏まえトルクベクタリング、エアサスペンション、アクティブアンチロールバーが追加された。

 まず四輪駆動は標準状態ではフロント40%対リヤ60%のトルク配分であるが、走行状況に応じてフロントに70%、あるいはリヤに87%まで配分することも可能だ。さらにアクティブトルクベクタリングにより個々のホイールに瞬時にトルクが配分されるため、「クルマがオフロードの路面でも、サーキットでも最高な状況で走らせることが出来ます」とレッジャーニ氏は説明する。

 そして、ウルスのドライビングに大きく貢献しているのがアヴェンタドールSで導入された四輪操舵。この技術は、3003mmという長いホイールベースのクルマにとって欠かせない要素だという。これにより取りまわしがしやすくなった。具体的には車速と選択したドライビングモードにより最大3度後輪をステアする。低速時には逆相違となりホイールベースを最大600mm短くしたものと同じ効果をもたらし、最小回転半径の低減を図る。そして、高速時は同相違で、ホイールベースを最大600mm長くした時と同じ状況となり、安定性と乗り心地を向上させている。

 エアサスペンションは、ウルスに様々な設定を可能にしている。ドライビングモードである「アニマ」のスポルト、コルサでは車高を低く下げ、ネーヴェ(雪上)、テラ(オフロード)、サビ(砂漠)モードでは車高を上げることによってあらゆる路面状況に対応する。またアクティブダンピングによってクルマの快適性、剛性が高められていることもその手助けとなる。

 アクティブアンチロールバーも、ウルスの走行性能を確保するためのベースとなるものだ。レッジャーニ氏は、「例えばオフロード走行時のデコボコ道ではホイールを地面に設置させることで最適な乗り心地を提供しますし、一方のサーキットでは全ての高速コーナーで安定した走りを楽しめる強固な安定性を提供します」と説明した。

新開発されたタンブーロとは

 こういった様々なシステムを備えていたとしても、簡単に使えなくてはいけない。そこでウルスでは新しいデバイス「タンブーロ」を開発した。タンブーロはコンソールの中央に配されており、その左側はドライビングモード「アニマ」の選択スイッチ。右側は「EGO」で、トラクション、ステアリング、サスペンションをドライバーの好みに合わせて設定可能。このタンブーロによって多くのシステムを統合制御するという考え方だ。

 最後にデザインについて触れておこう。サイドから見ると2/3がボディ、1/3がウインドウというランボルギーニのスーパースポーツカーに与えられた比率を踏襲。ホイールハウスのカットはカウンタックやLM002をモチーフとし、ランボルギーニのヘリテージを用いている。 これはインテリアも同様で、センターコンソールには「タンブーロ」や液晶ディスプレイが存在し、新しさを感じさせているものの、左右のエアアウトレットなどは六角形を採用し、ここでもウルスがランボルギーニ一族であることを感じさせている。

ウルス導入で2倍の台数を見込む

 2017年ランボルギーニはグローバルで約3800台を売り上げ、日本では475台(JAIA調べ)を販売。その結果、日本市場は世界第2位となった。アウトモビリ・ランボルギーニCEOのステファノ ドメニカリ氏は、「これは我々にとってまだスターティングポイントでしかありません。ここから新しいランボルギーニの時代が始まるのです」と述べ、「今後2年間で、販売台数をグローバルで2倍に、同じく日本でも2年間で2倍に注文数を増やしていきたい」とコメントし、ウルスへの期待の大きさをアピールする。

 そして、「ウルスは日常使いに適しており、家族や友人たちと乗ってもらえます。4名乗車と5名乗車を選ぶことが出来、ゴルフバッグも2から3個載せることが可能です。さらに、サーキットでも都市部でも、砂地や凸凹道とあらゆるところで安定した走行を楽しむことが出来る、スーパーSUVなのです」と語った。

ランボルギーニ ウルス(8速AT)
全長×全幅×全高 5112×2016×1638mm
ホイールベース 3003mm
トレッド前/後 1695/1710mm
車両重量 2200kg
エンジン V8DOHCツインターボ
総排気量 3996cc
最高出力 650ps/6000rpm
最大トルク 86.7kgm/2250-4500rpm
サスペンション前後 マルチリンク
ブレーキ前後 Vディスク
タイヤ前後 285/45ZR21・315/40ZR21

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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