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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

56年、13代の伝統を受け継ぐ!! 日産スカイラインのDNAってなに!?

新型スカイライン登場

【本記事は2013年12月にベストカーに掲載された記事となります。】11月11日、スカイラインがフルモデルチェンジして13代目が登場した。すでに北米で販売されている「インフィニティQ50」の日本仕様版がV37型スカイラインということになるのだが、はてさて、新型スカイラインとはどんなクルマなのだろうか!? 開発とりまとめを担当した寺田美穂リージョナルプロダクトマネージャー(RPM)への一問一答インタビューで新型スカイラインを徹底的に解剖していこう!!

残すべきドライビングプレジャー

BC「スカイラインという、もの凄く歴史あるクルマ……、ブランドを担当することになってどのようなお気持ちでしょう!?」寺田RPM「そうですね……、まず最初に思ったことは、何代にもわたって受け継がれてきたスカイラインのDNAを絶対に残さなければならないということです。お客様も、何代も乗り継がれている方が多いので、その期待に応えなくてはならない、ということです」BC「今おっしゃったスカイラインのDNAというのは、いったいどのようなものなのでしょう!? 」寺田RPM「ドライビングプレジャーだと思います」BC「走りの楽しさ、ですね」寺田RPM「はい。ひとくちに走りの楽しさといっても、いろいろとあると思います。今のスカイラインのお客様は年配の方もいらっしゃれば若い方もいらっしゃいます。マニアックな方も多くいらっしゃる。GT-Rはいらないけれどスカイラインが欲しいんだ、という方もいらっしゃる」BC「スカイラインならではの特徴ですよね。幅広いユーザーがいて、それぞれにとっての幅広いスカイライン像がある」寺田RPM「はい。それだけ幅広いユーザー層があり、また幅広い要望があると、すべてのご意見をとり入れていくことはできません。逆に……、ハードの開発を担当した長谷川CVEが申し上げているのですが、もっと柔軟に、ユーザーに合わせてクルマが変わっていくようなことができればスカイラインはまたさらにひと皮むけるのかな、と考えました」BC「スカイラインを担当されるのはもの凄く大変だと思います。50年を超える歴史があって、各世代ごとにイメージするスカイライン像があって、スカイラインというクルマに対して求めるものが大きく異なると思うんです。極端な話、どんなにすばらしいクルマを作り上げても、いっぽうで必ず“これはオレの求めるスカイラインではない”という声が出る」寺田RPM「そうですね。今回は、そういった意味では“絞ったけれども絞ってはいない”と。ただ、明確にプレミアムなクルマに作り上げました。このプレミアムなクルマがスカイラインのお客様にご理解いただけるように仕上げようということは徹底しました」

3.5Lハイブリッドで燃費とパフォーマンスを両立

BC「わかりました。ところで今回は3.5Lハイブリッドだけという設定ですが、ずいぶんと割り切ったように思います」寺田RPM「ハイブリッドをやるうえで、今日産で一番パフォーマンスを出せるのがこのパワートレーンだということです」BC「お客様の声を吸い上げて判断された!?」寺田RPM「そのとおりです。お客様の声から、スカイラインには圧倒的にパフォーマンスが求められていることがわかっています。燃費とパフォーマンスを両立できるのがこの3.5Lハイブリッドだということです。開発側としては、新しいスカイラインのパワーユニットはこれですよ、と明確に主張をしていきたいということで、あえてこれひとつに絞りました」BC「うーん……。でも、これってフーガのパワートレーンですよね!?」寺田RPM「形式的には同じですが、制御などは一新して、まったく違うものに進化させています」BC「うーん……、そうではないんですよ!! 例えばですよ、若い頃からスカイラインが好きで乗り続けてきた48歳の男性がいたとします。ある時、クルマを買い替える際に欧州の……、BMW3シリーズに乗り換えました。なぜなら、自分の欲しいクルマとその時のスカイラインが一致しなかったからです。その男性は、スカイラインがモデルチェンジするたびに今度のスカイラインはどうかな!? と気にしているのですが、ますますスカイラインは遠くへいってしまった」寺田RPM「……」BC「つまり、新しいスカイラインにはもっと新しい提案があってもよかったのではないでしょうか、ということです。例えばダウンサイジング過給エンジンとか……」寺田RPM「排気量を小さくするという選択肢、ですか!?」BC「ええ、それもあるでしょうし、ディーゼルを中心としたパワートレーン構成にするとかもあっていいかと思います」寺田RPM「……考えなくはなかったですが、そうですね……。2Lや2.5Lだとふつうのセダンになっちゃいますよね。それが新型スカイラインとして“面白いクルマになる”という発想はなかったですね」BC「ですが……、欧州のアッパーミドルサルーンでは2Lターボあたりが主流ですよね」寺田RPM「……。そのあたりは今後の課題ですね」BC「では、新型スカイラインで一番訴えかけたいポイントを教えてください!?」寺田RPM「新しいステアリングシステムですね。これは乗っていただかないとなかなかご理解いただけない。新しい感覚です。これが一番訴えかけたいところです」BC「二番目、三番目のアピールポイントもあるんですか!?」寺田RPM「デザインです。私は社内でムキムキしているといっているのですが、筋肉質な感じがしますでしょ!? カッコいいしパフォーマンスを予感させるフォルムだと思います」BC「わかりました。ずいぶんと失礼な質問もさせていただきましたが、お答えいただきありがとうございました」

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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