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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29
ジャガー40年ぶりの2シータースポーツFタイプはオンザレール感覚!!
日本での発表を前にスペインで先行試乗
【本記事は2013年6月にベストカーに掲載された記事となります。】世界中でスポーツカーを取り巻く動きが活発だ。国産ではホンダがNSXの次期モデルを予定し、アメリカではコルベットがFMC。欧州ではジャガーがまったく新しいスポーツ、Fタイプを発表。日本での発表を前にスペインで先行試乗してきた。
Fタイプはワイドプロポーション
クローズ状態ではこうなる
Fタイプは全長4470×全幅1925×全高1310mm、ホイールベース2620mmの2シーターオープン。全長はプリウスやリーフクラスだが、幅はレクサスLSよりも広いというワイドプロポーション。
パワーユニット
日本ではエンジンは340psのV6、3Lスーパーチャージャーと495psのV8、5Lスーパーチャージャーの2本立てのラインアップとなる
パワーユニットは新開発のV6、3LとV8、5L。V6は340psと380psの2種類。すべてスーパーチャージャーを装着。日本はV6とV8の2本立てだ。
約40年ぶりの2シータースポーツ
ジャガー40年ぶりの2シータースポーツのFタイプ。インテリアもジャガーらしく質感が高く、エレガントな雰囲気にまとめられている
ジャガーとしては約40年ぶりの2シータースポーツ。しかもFというローマ字1字のシリーズは、過去C、D、Eとすべてレースで活躍しているだけに、このクルマもやる気満々。オールアルミのボディとサスペンションは新開発。このおかげでホワイトボディは261kgに収まり、車両重量も1730kgで、これはGT-Rと同等だ。動力性能もベースモデルの340ps版で0~100km/h加速は5秒台をマーク。ハンドリングはオンザレール感覚で、素直。3L、380psモデルはサーキットでの試乗もあったが、こちらは8速ATをスポーツモードにし、パドルシフトを駆使すると、7000回転まで使え、ファンタスティック。
エキゾースト音のチューニングができる
リアスタイルは抑揚に富んだプロポーションが特徴的だ。ドア後端からテール部まで曲線ラインを描く
ハンドルを握っている時に楽しいのは、エキゾースト音のチューニングができること。ベースモデルではオプション設定になっている「アクティブ・エキゾースト・システム」だ。アクセル全開時にエキゾーストパイプが開く電子制御式のバイパスバルブを使用。急加速時に3000回転をオーバーすると、勇ましい爆音を周囲に轟かせるだけではない。高回転からアクセルをオフにすると、レーシングカーのように、バックファイアと同じパンパンパンという音を発する。その音はかなりの音量。本当にこれで日本の法規を通せるのか、と思うほど。どうせスポーツカーを作るならここまで割り切れるのはさすがジャガーだ。ルーフの幌はキャンバストップ。室内のスイッチ操作で、約13秒で開閉できる。しかも、50km/hまでなら走行中に開閉操作ができる。オープンにしても風の巻き込みは少なく、150km/hでも快適だった。