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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.30

1000km走ってわかったVW up! の実力!! 東京=京都間で高速燃費テストを敢行

VW up!で高速道路のロングドライブ

東京(首都高・護国寺IC)→名神高速・京都南IC100km/h巡航 総走行距離472.6km BCがある音羽に近い首都高・護国寺ICから高速道路に乗り、東名高速→新東名→伊勢湾岸道→東名阪自動車道→新名神高速→名神高速・京都南ICに至るルートを100km/h巡航で計測。東名で多少流れが悪かったものの全区間を通して渋滞はなかった

東京(首都高・護国寺IC)→名神高速・京都南IC100km/h巡航 総走行距離472.6km BCがある音羽に近い首都高・護国寺ICから高速道路に乗り、東名高速→新東名→伊勢湾岸道→東名阪自動車道→新名神高速→名神高速・京都南ICに至るルートを100km/h巡航で計測。東名で多少流れが悪かったものの全区間を通して渋滞はなかった

【本記事は2012年10月にベストカーに掲載された記事となります。】VW up! を一般道で走った結果、乗り心地やハンドリングのよさは確認できたのだが、残るは高速道路でのロングドライブ。そこでup! より車格が1クラス上となるが、純ガソリン車代表として、デミオSKACTIV、ハイブリッド車代表としてフィットHVを選び、計3台で東京~京都間約1000km(941.7km)を往復し、高速実燃費テストとアウトバーン育ちのup! の走りを確かめるべく、徹底チェック! ちなみに3台のJC08モード燃費はup! が23.1km/L、デミオSKYACTIVが25.0km/L、フィットHVが26.4km/L。

いざ、コースを3つに分けて、実測燃費テストを敢行!!

名神高速・京都南IC→新東名・浜松SA80km/h巡航 総走行距離224.9km 往路と同じルートで京都南ICから新東名・浜松SAまで80km/h巡航で計測。2車線、3車線ともに一番左の走行車線を80km/h一定の速度で巡航。遅い大型トラックが多く、80km/hを保つにはかなり苦労した。3台ともクルーズコントロールは使わず無駄なアクセル操作は控えた

名神高速・京都南IC→新東名・浜松SA80km/h巡航 総走行距離224.9km 往路と同じルートで京都南ICから新東名・浜松SAまで80km/h巡航で計測。2車線、3車線ともに一番左の走行車線を80km/h一定の速度で巡航。遅い大型トラックが多く、80km/hを保つにはかなり苦労した。3台ともクルーズコントロールは使わず無駄なアクセル操作は控えた

いざ、コースを3つに分けて、実測燃費テストを敢行!!第1区間は車速100km/h巡航で東京から京都南ICまでの472.6kmだ。道中、渋滞もなく交通量はスムーズだった。この区間では、フィットHVが25.6km/Lで1位だったが、JC08モード達成率はup! が109%で1位。100km/h巡航では2800rpmとデミオの2100rpmと比べて高い回転数だったのにもかかわらず好燃費を記録。続いて第2区間。京都南ICから新東名・浜松SAまでの224.9kmを80km/hで計測。ここでも渋滞はなかったが、3車線区間では一番左側の走行車線を走った。この区間でも低速に強い国産車らしくフィットHVが1位。しかしup! も1.2km/L差、28.2km/Lで2位につけた。JC08モード燃費の達成率ではup! が122.1%と頭ひとつ抜きんでた。

新東名・浜松SA→首都高・西池袋IC流れに乗って普通に走行 総走行距離244.2km 新東名・浜松SAから東名御殿場→首都高3号線を経て西池袋ICに至るルート。この区間はエコランではなく、一般の人が普段走るように通常、走行車線を走り、前のクルマが遅い場合、追い越し車線を走ることを想定しながら走行。また走りを楽しみながら走行

新東名・浜松SA→首都高・西池袋IC流れに乗って普通に走行 総走行距離244.2km 新東名・浜松SAから東名御殿場→首都高3号線を経て西池袋ICに至るルート。この区間はエコランではなく、一般の人が普段走るように通常、走行車線を走り、前のクルマが遅い場合、追い越し車線を走ることを想定しながら走行。また走りを楽しみながら走行

最後の新東名・浜松SAから首都高・西池袋までの244.2km区間は、流れに乗って走行車線、追い越し車線を交互に、走りを楽しみながら走行。結果はフィットHVが21.2km/Lで1位、デミオとup! が20.0kmで2位。JC08モード燃費の達成率ではここでもup! が86.6%で1位となった。

テストの結果

up!はJC08モード燃費達成率1位 HVとほぼ同等の燃費を記録!

up!はJC08モード燃費達成率1位 HVとほぼ同等の燃費を記録!

3区間を通して、フィットHVが低燃費1位だったが、JC08モード達成率では全区間up! が1位。3台とも好燃費が出たが、JC08モード燃費でデミオSKYACTIVに1.9km/L、フィットHVに3.3km/Lのビハインドがあったup! だけに正直、想像以上の結果を残したといえるだろう。

国産コンパクトカー戦々恐々up! の走りに驚いた!

HVとほぼ同等の燃費に驚く!

HVとほぼ同等の燃費に驚く!

国産コンパクトカー戦々恐々up! の走りに驚いた!さて、up! の魅力を探った東京~京都間の往復約1000kmロングドライブは実り多いものだったのか?23.1km/LというJC08モード燃費に比べ、実燃費が最高28.2km/Lまで伸び、3区間ともにJC08モード燃費の達成率が1位、普通に走っても20kmを割らなかったことに驚いた。

操縦安定性と乗り心地のよさ

高速域での操縦安定性が高い! さすがアウトバーンの国ドイツで生まれただけにスモールカーといえども操縦安定性に手抜きなし

高速域での操縦安定性が高い! さすがアウトバーンの国ドイツで生まれただけにスモールカーといえども操縦安定性に手抜きなし

最も感心させられたのは操縦安定性と乗り心地のよさ。2420mmというロングホイールベースの恩恵で、前後のピッチングがほどよく抑えられていて、乗り心地が上質。さらにレーンチェンジ時や追い越し車線走行時のスタビリティの高さは、もはやスモールカーの領域を超えていること。京都南ICに到着した時も「もっと走りたい」と思ったほどだ。ハンドリングと乗り心地を両立させ、質感のある走りで定評のあるデミオSKYACTIVと比べても遜色がないといっても過言ではないだろう。国産コンパクトカーの場合、街中はキビキビ走って燃費がいい半面、高速道路での走りになると操縦安定性や乗り心地など不安感を覚えるクルマが多いが、up! はそれを感じさせない。燃費のいい小さい車を欲しいけど、たまにロングドライブに行きたい時にとても行けないと二の足を踏んでいた人にはうってつけのクルマかもしれない。いっぽう、街中走行でワンテンポ遅れるつながりが気になったASGは高速走行ではあまり気にならず、浜松SA~東京に戻る普通に走る区間では、むしろその変速を楽しむことができた。高速走行での静粛性の高さも特筆すべき点。巡行速度で80km/h=2200rpm、90km/h=2500rpm、100km/h=2900rpmと1Lエンジンだけに速度が上がるにつれて回転数が上がっていき、エンジン音が高まっていくが、追い越し時にアクセルを踏んでいった時も含め、その振動と騒音の少なさは3気筒エンジンであることを忘れるほどだった。

ボディ剛性感

剛性感の高いボディ!!作りのよさが魅力! フロアやBピラーなど全体の8%に高強度の熱間成形鋼板、全体の67%に超高張力鋼板&高張力鋼板を使い、ルーフやリアハッチパネルのフレームの接合にレーザー溶接を施して高いボディ剛性感を実現。ドアの開閉もガッチリしている。ユーロNCAPは5つ星

剛性感の高いボディ!!作りのよさが魅力! フロアやBピラーなど全体の8%に高強度の熱間成形鋼板、全体の67%に超高張力鋼板&高張力鋼板を使い、ルーフやリアハッチパネルのフレームの接合にレーザー溶接を施して高いボディ剛性感を実現。ドアの開閉もガッチリしている。ユーロNCAPは5つ星

VWらしさを最大限に感じたのはボディ剛性感。低中速域ではあまりわからなかったが高速域で走ってみると、ボディ剛性の高さがはっきりと確認できた。今、国産コンパクトカーに乗っているユーザーは一度up! に乗って高速走行を楽しんでほしいと純粋に思った(担)であった。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

グーネットマガジン編集部

1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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